福島市(2)


福島市議会とEM(その2: H23)

平成23年12月定例会-12月09日-04号
◆27番(尾形武) まさしく風評被害、そして福島市の農業の存亡にかかわることになりますので、よろしく取り組みのほどをお願い申し上げます。
 次の質問に移ります。
 去る11月11日から3日間にわたって、福島大学において震災復興ふくしま会議が開催されました。2日目の放射能を正しく知ろうの分科会に私も参加しましたところ、放射能物質は中和剤や解毒剤もなく、ただ単に引っ越しをすることであるということでありました。取り除くだけであるということです。ですから、大がかりな除染とそれに伴う土木作業に莫大な費用がかかり、しかも汚染物質の処分もきちんと対応しなければならず、長い年月がかかるという代物であるということです。
 参加者には、EM菌による除染で半分に下がったという事例の意見もありましたが、少し移動したにすぎないと、にべもなく否定されてしまいました。最近の新聞報道では、放射性物質を吸収し線量が下がるというサンゴの化石のコーラルパウダーや類似のアトムパウダー等も効果があり、実際散布すれば、線量が下がる事例も参加者から紹介されましたが、専門家は、科学的に実証されなければだめなようであります。素人は、それらを散布して実際に下がれば、それでよろしいのではないかと思うのでありますが、学者はそれを認めようとはしませんでした。
 チェルノブイリを視察された福大の清水副学長の報告もあり、線量の高いところは生活禁止区域、生活はできない区域にし、そして山林は莫大な費用がかかるため、除染はしないとのことでありました。そして、健康検査体制の整備が大事であるとのことでした。また、食品内部被曝の検査をすぐにできる体制をとっており、25年たった今でも実施しております。
 3日目には、がんばらないの著書で有名なお医者さんの鎌田實さんと、チェルノブイリ原発事故の近くで病院長のジミナ・ナジェージタさんのお話を聞きました。25年経過したチェルノブイリの周囲30キロメートル以内は、強制避難地域であるそうです。その周りには、低放射能で汚染された土壌に住んでおられる市民の方がおりますが、きちんとした食物の検査体制が整っており、また農産物の取り扱いをしっかりと処理、加工すれば、放射性物質は減らせるとのことでした。
 また、食生活においてジュースやお茶を飲むこと、そしてペクチンが豊富なリンゴ、モモ類やかんきつ類が放射性物質の排せつ効果があるとのことでありました。ホールボディーカウンターで内部被曝検査は非常に大切なことであり、現在も50人から60人は被曝発生をしております。それは、禁止されている野生の動物や放牧乳牛の牛乳を飲んでいるからとのことです。それでも6カ月間食生活の改善をすれば、きれいになるそうです。
 そこで、学校給食への地元農産物の取り組みについてですが、安全対策が非常に重要になってきております。その取り組み体制についてお伺いをいたします。
◎教育部長(渡部富夫) お答えいたします。
 学校給食の食の安全確保につきましては、県で実施しております緊急時モニタリング検査及び本市で実施しておりますゲルマニウム半導体検出器での検査などの情報確認とあわせ、各納入業者へ産地の情報提供を求めながら、食材の手配と納品時の検収を行うとともに、4つの学校給食センターに導入いたしました食品内放射能測定器での検査を実施することによりまして、食材の安全性を確認した上で、安全、安心な学校給食を提供しているところでございます。

  • 最終更新:2013-11-22 05:25:07

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