稲沢市(1)

平成 6年第 5回 9月定例会

◆11番(柴山孝之君)

 次に、生ごみのリサイクルについて3点ほどお尋ねします。
 市内の市民、事業者、行政が一体となり、リサイクルを進める稲沢ごみゼロ会が昨年の5月30日に設立され、リサイクルステーションの開設、会報の発行、最近では生活用品の修理展や回収団体等が一目でわかるリサイクルマップづくりに努力がされております。これらの諸活動にも敬意をあらわすものであります。特に、家庭から出る生ごみはリサイクルが大変厄介でございます。これを簡単に有機肥料に変えられるということで、EMボカシが脚光を浴びております。中でも、可児市では市を挙げてこの生ごみ処理に取り組まれ、ごみ処理先進地として全国的に知られてまいりました。昨年10月から稲沢市社会福祉協議会では製造、そして1袋 300グラムで 100円で販売がされております。当市においても、これらの活用や生ごみ堆肥のつくり方など市民にPRされてはと思うわけですが、いかがなものでしょう。
 2点目に、コンポストの補助制度も平成4年の11月にスタートし、今年度も 800基の補助予算が組まれております。平成4年11月から平成5年3月の5ヵ月間で 712基、平成5年度は1年間で 417基の実績で、今年度はどれほど普及しているのかをお伺いし、この制度も世帯数から判断しますともっとPRの必要があると考えますが、いかがなものかお尋ねいたします。
 3点目に、津島市の清掃事務所では、昨年の10月に48時間で生ごみを堆肥化できるプラントを購入され、小・中学校の給食残飯を回収し、堆肥化されていると聞いておりますが、これはごみに対する教育の一環にもつながり、大変前向きの取り組みと評価いたしております。私どもこの稲沢市におきましても、今年度、生ごみの処理機を小・中学校に導入する計画がありましたが、設置されました成果と、その拡大の考えをお伺いいたします。

◎市長(加藤勝見君)

 最後になりましたが、ごみ問題でございますが、ごみ問題はいつの議会でもこうした御質問をいただくわけでございますが、特にこの分別収集、リサイクルの問題、ごみを生かしまして、排出される中には数多くの資源になるものが含まれておりまして、ごみの減量化とあわせて資源の有効活用を図るため、市民の皆様方の協力を得て、平成6年1月から稲沢市民センターで資源ごみの分別収集を始めたところでございますが、平成6年度にはこの10月から小正市民センターで実施をさせていただきますので、また小正市民センター地区の皆さん方の御理解と御協力をお願い申し上げたいと、このように考えているところでございます。
 市内全域での分別収集の実施につきましては、今後2年間ほどで実施できるよう計画をしているところでございまして、また生ごみのリサイクルにつきましてはコンポストの活用、EMボカシによる堆肥化がございまして、特に稲沢ごみゼロ会におきましては、リサイクルステーションの中での開催等でごみの減量化、資源化に努力をいただいておるところでございます。これまた深く感謝を申し上げる次第でございますが、また詳細につきましては担当部長から答弁をさせますので、よろしくお願いを申し上げます。

◎経済環境部長(橋本英明君)

 次に生ごみのリサイクルについての、特にEMボカシによる堆肥化でございますが、平成5年10月から平成6年8月末まで 7,544袋販売がされまして、市の広報紙、市社会福祉協議会だより、また稲沢ごみゼロ会のリサイクルステーションなどで展示、即売をしていただき、PRに努めているところでございますが、今後なお一層努力をしてまいりたいと考えております。
 次にコンポストの購入状況でございますが、平成6年度におきましては8月末現在で 123基となっておりまして、さらに市民の皆さん方にPRに努めてまいりたいと考えているものでございます。

平成 7年第 8回12月定例会

◎経済環境部長(橋本英明君)

 ごみの減量問題につきまして、深い御理解をいただき、ありがとうございます。また、分別収集、ごみの減量につきまして、それぞれ取り組んでいただいております区長さんを初め市民の皆さん方に厚く御礼を申し上げたいと存じます。
 近年、大量な消費、大量廃棄の風潮、あるいはOA化の進展、また流通等につきましても一方的な流通システムというようなことで、非常にごみが多く発生する社会構造になっているわけでございまして、こういう中でごみの発生をいかに抑制するのか、また排出することを抑制するのか。また省資源化を推進し、それぞれ省資源、循環型の社会を構築していくことが、私ども、地球環境を守り、大切な資源を次の世代へ引き継ぐことが求められているわけでございます。
 こういう観点の中でごみの減量とリサイクルを計画的に推進するということで、本年3月に稲沢市の廃棄物減量等推進審議会から御答申をいただき、ごみ減量実施計画を策定させていただきました。この計画の中では、市民、事業者、また市のそれぞれの責務を明確にし、平成12年度までに取り組むべき施策を体系化いたしたものでございます。発生抑制対策につきましては13項目、ごみの再利用、再生品の利用の促進につきましては14項目、省資源、循環型合わせて、共通事項でございますが14項目、計41項目にわたり、それぞれ取り組むべき施策が体系化されているわけでございます。現在制度化し、実施してございますのは、資源ごみの分別収集、集団回収事業、コンポスト設置補助事業、くうかん鳥空き缶回収事業、公共施設からの機密文書の製紙工場直接搬入などが行っている主なものでございます。また、それぞれ適時適切に啓発活動をいたしておるわけでございます。そういう市の広報、あるいは市民のまちづくりへの新聞等にも掲載し、市民の協力を依頼しているところでございます。
 また、稲沢市ごみゼロ会などの自主的団体への支援、ごみゼロフェアへの参画、市社会福祉協議会によるEMボカシの製造販売、小学校児童などによる清掃工場の見学、また小学校の副読本による教育、学校への生ごみ高速堆肥化装置の設置、事業系ごみの抜き打ち的な検査など、多方面にわたって取り組みをいたしているわけでございます。特に今年度は資源ごみの分別収集の円滑な普及を図るということで、国の補助を得まして、リサイクルバッグ、資源ごみの分別収集冊子、ごみ減量手引書を各戸に配布をいたしました。リサイクルバッグにつきましては、現在分別収集を行っている地域でございます。また、市広報紙を利用して不用品の紹介制度の開始を来年1月から行い、それぞれリサイクル化を促進してまいりたいと思います。また、稲沢ごみゼロ会におきましては、ごみ減量推進券の制度、これは包装を省略するということでございますが、そういうものにつきましても支援をしてまいりたいと考えておるところでございます。
 そういう中で来年は何をやるかということでございますが、まだ未実施の地域もございますので、この未実施地域については大里東西でございますが、これは来年度行ってまいりたいと存じます。また、今申し上げましたそれぞれの事業につきましても、さらに推進を図ってまいりたいと存じます。
 ごみの減量とリサイクルにつきましては、やはり行政が先導的な役割を担い、市民の皆さん、また事業者の皆さんと一体となってこそ成果があらわれるわけでございまして、この御指摘の計画書に網羅されておりますそれぞれの事業につきましては、稲沢市廃棄物減量等推進審議会、先般も開いたわけでございますが、そちらの方の御意見をいただく中で、また実施、あるいは財政事情を勘案しながら進めてまいりたいと存じます。

平成13年第 5回12月定例会

◆11番(野々部尚昭君)

次に大きな課題の2番、エコシティー稲沢を目指して(パート7)に移らせていただきます。河川の浄化について、今回取り上げさせていただきました。まず、現状の認識としまして、河川の機能としては大きく二つであるというふうに認識をしております。まずは総合治水、そして環境整備です。私は、この中で環境というものを視点にして今回質問をさせていただきます。
 河川の機能としては、やはり流れていなければいけない、これは人の血液と一緒だというふうに思っております。また、いやしの効果がございます。そして親水空間、または河川を利用して環境教育にもつながるという、河川から学ぶことはたくさんあるというふうに認識をしております。近年、福田川では約3ヵ年、大江川など、また市民の力によって河川の浄化運動が盛んに行われているという現状がございます。この取り組みは、市民の環境に対する意識が結集したすばらしい結果であるというふうに思っております。このような現状下の中で、一体行政はどうしていくのかが今後の大きな課題であるというふうに思っております。まず、稲沢市は担当ということではなくて、稲沢市として河川の水質は一般的に法的にクリアされているのか、定点調査がさまざまな箇所においてされておりますが、たとえこの調査がオーケーだとしても、ほかの場所においてはさらに汚れているという可能性があります。この河川の現状の水質に関することについて見解を問うものでございます。
 そして、河川を今どのようにしていこうというふうに思っているのか質問してまいります。
 まず、稲沢市として、河川管理は確かに県でございますが、河川の中の水質の問題、この浄化について、今現在、行政としてこのように市民の方々が積極的に河川をきれいにしようという盛り上がりが起こる中で、行政として一体河川の浄化をどのように取り組んでいるのか、現在の状況をお尋ねするものでございます。
 そして、今後の取り組み計画が私は必要だというふうに思っております。稲沢市は、今後莫大な予算を投入して下水道の整備を行ってまいります。下水道整備の大きな目的の一つとして、やはり河川の浄化というものがございます。河川を汚す原因として、汚水と家庭の排水がございます。確かに、汚水は下水道整備で対応できていくというふうに考えておりますが、しかし、今、河川を汚す大きな問題として家庭の排水がございます。各町内でも定期的に川ざらえをしたり、そのように市民みずから環境を守っている、そんな努力をされております。こういった現状を無視して、行政は何もせず見ているだけではいけないというふうにも思っております。そこで、河川の浄化に関する今後の計画はあるのか、またあればどのような計画があるのか、その点について御答弁を求めるものでございます。
 そして、今回河川の浄化について具体的なことを私は提案、または質問をしてまいりたいと思うわけですが、EM活性液というものがあります。このことについて、私は先進事例として市民クラブ6名と担当部局の環境経済部の職員の方と一緒に視察をしてまいりました。岡崎市の緑丘小学校で河川浄化を取り組んでいる現状がございました。この緑丘小学校では、昨年度は文部科学省から緑化日本一というすばらしい賞をとった学校でございます。どのような内容かといいますと、この学校は確かに20年という環境に関する伝統がある学校でございます。実際には、岡崎の緑丘小学校という小学校の横に六斗目川という、川幅が約二、三メートルのわずかな川でございますが、この川が流れておりました。この川を何とか生徒の力で、また地域の力できれいにしようじゃないか、そんな合い言葉で、この川の浄化についてこの小学校一丸となって取り組んだものでございます。実際に、校長先生のお話も聞いてまいりました。環境緑化教育のテーマ「緑と語り緑に学ぶ」、このことはやはり何か稲沢市のスローガンにも似ているのかなというふうに、私はふと感じました。どのようなことをしたかと言うと、小学校の4年生とか5年生を対象に、まず家庭の中で米のとぎ汁をペットボトルに入れまして、そのペットボトルを持ってきてもらう。そして、そのペットボトルの中にEM活性液という一つの液を入れまして、そこである一定期間寝かせておいて、そのとぎ汁とEM活性液でつくった一つの液体がございます。その液体を河川の上からある程度の量を決めて流していくという簡単な作業でございます。私は、3ヵ月前と3ヵ月後の結果の写真を見させていただきました。初めは本当にどれぐらいきれいになるのかなと半信半疑でございましたが、何と校長先生も3ヵ月やっても全然きれいにならなくて、本当に首をかけて生徒に申しわけないなという気持ちでいっぱいだと、そんなように語ってくれました。その中でも、生徒は、子供は純粋ですから、先生こんなことをやって何になるのとか、非常に校長先生も傷ついたと。本当にそういう中で、ふと4ヵ月たったときに、ぱっと川がきれいになったと。魔法のようなものでございますが、実際にこういうような事例がございます。
 確かに、この事例を稲沢市の河川に置きかえれば、すぐきれいになるというふうには私は思っておりません。しかし、これを研究・調査しまして、このことを例えば稲沢市のモデル河川を一つ決めて、6河川ございますが、例えば稲沢公園の西の三宅川のあたり、バラ園と稲沢公園のロケーションがいいあのあたりぐらいをモデルにして実施してみたらどうかというふうに思っておるわけです。実際に、ただ単に河川の緑化を考えれば、生徒や家庭や地域の皆さんの協力がなくて、一機械的にそのような液を流せばきれいになるというのであれば、またそれはそれで一つの行政の仕事だというふうに思っております。しかし、河川を維持していくには、河川をきれいに一たんしたとしても、流す人が汚いことをすれば、一向にきれいになりません。やはりきれいにした後の維持管理もやはり地域の皆さん、または行政が維持していかなければいけないわけですから、やはり理想としては地域や子供たち、またその行政も踏まえて皆さんの力が一体となる、それが理想であると思っております。しかし、理想ばかりを求めていってはいけませんが、実際にこのような例があるわけですから、私はいいことはまねをすれば別にいいと思っております。そのような意味で、まず経済環境部にぜひ来年度の予算に計上して、このEM活性液、もう調査はしていると思っております。私たちも議員あわせて実際に調査に行っているわけですから、担当部局もこのことについて調査はされていると思っております。まずこのことについて、ぜひ来年度の予算に計上して取り組んでいただきたいと思いますが、経済環境部長、または市長の見解を問うものでございます。
 そして、建設部にも1点だけお尋ねするものでございます。
 確かに、河川というものは県の管理でございます。そして、環境といえば、今の稲沢市では経済環境部に任されております。しかし、このような河川の浄化については一部でできるものではございません。そこで、私は建設部にも治水対策を行っていく上で河川環境についてどう考えているのか、この点について建設部にも1点だけ見解を問いたいと思っております。
 また、学校教育の中で、ぜひ私はこの河川浄化を一つの起爆剤として取り組んでほしいものというふうに思っておるわけです。この点について教育長にお尋ねするものでございますが、実際にこの運動をして、この学校で何が起きたか。今この緑丘小学校では不登校がゼロです。要するに全員登校しているわけです。ですから、本来学校に生徒が全部来ているのが当たり前の姿ですが、この緑丘小学校では生徒と先生の触れ合いを通じて、また地域と学校との関係が深まり、その結果、学校教育にもすごい影響を与えていると、校長先生はおっしゃっております。ぜひこのようなことを稲沢市のどこの小学校でも取り組んでほしいと思うわけです。重々このことに関しましては、事前にビデオ、資料などをお渡ししておりますから、ぜひこの学校教育の中で河川浄化を一つを利用して取り組んでいただきたいと思いますが、この点について教育長に1点だけお尋ねするものでございます。

◎市長(服部幸道君)

 また、御質問いただいております河川浄化の問題でございますが、近年、河川浄化に対する市民の関心が非常に多くなっておりまして、大江川の清掃だとか、福田川の清掃で地域の皆さん方にお世話になっており、感謝申し上げるところでございます。
 このたび御指摘をいただいております問題につきまして、河川浄化の点でございますが、そのために稲沢市も一生懸命公共下水やら集落排水事業等の事業、また合併処理槽の普及の事業等に取り組んでおるところでございます。御指摘をいただいております河川の浄化の運動でございますが、かつてはJCの皆さん方が一度取り組んでいただいたことがございますが、やはり長く続かなく、現在は放置されておる状況でございますが、今、御指摘をいただいております河川の浄化の問題につきましては、市内を流れております河川の実態をよく調査をしまして、EMの活用等についても検討させていただきたいと。EMといいますと有用微生物群ということで、光合成細菌、乳酸菌、酵母菌などが言われておるわけでございますが、やはり家庭から出る水の問題でございます。また、ひいては伊勢湾まで流れていく長い間での問題もございます。今、いろいろと御指摘をいただいておりますことは一度よく検討させていただいて、できることからお願いをしていかないけないというふうに考えております。市政は幅広く、いつも申しておりますように、揺りかごから墓場までお願いをしていかないかん事業でございます。やはり右のものを左に置きかえて政策等がいろいろと進められるところでございますが、あらゆる制度を活用しながら期待に沿えるように努力をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 河川浄化につきましてお答えをさせていただきます。
 河川の水質調査の結果でございますが、現在6河川、9地点で毎年定期的に調査を行っているところでございます。そのデータから見てまいりますと、年々水質浄化が図られているところでございますが、例えばBODの経年変化では、平成7年では環境基準の10ミリグラム/リットルを超えていた地点が2点ございました。しかし、平成12年度ではすべて環境基準をクリアいたしております。また、生活排水水質調査につきましては、5河川10地点で調査をしております。住宅の密集地を流れる小河川においては、浄化が進んでいないのが現状でございます。環境基準をクリアした河川は、平成7年度では2地点、平成12年度では4地点のみでございました。
 次に河川浄化の取り組みでございますが、市民の皆様方の協力によりましてごみゼロ運動、大里西地区における福田川の河川美化運動のほか、河川浄化に関する広報掲載、横断幕の設置など、啓発活動を中心に現在行っているところでございます。
 河川浄化の計画につきましては、私も岡崎市の緑丘小学校の河川浄化活動や緑化推進の取り組みについて視察をさせていただいたところでございます。この緑丘小学校のように、児童やその家族はもとより、校区にお住みになる人たちが一体となって環境緑化、河川の水質浄化に取り組み、すばらしい実績を上げておられることを目の当たりにいたしまして、大いに感動した次第でございます。当市におきましては、三宅川、大江川、福田川など、大きいものから小さいものまで多くの河川があるわけでございます。私の子供のころは、よく川で魚などをとり、夢中になった時代があったわけでございます。そうした思い出からも、川を子供たちの遊び場に戻すことは、私に課せられた務めではないかと考えるものでございます。特に、夏祭りの舞台となります、四季を通じまして大勢の人が集う稲沢公園や、市内外の人が来訪される美術館は、周辺を流れる三宅川を浄化することにより、より市民の憩いの場、いやしの場となるものではないかと考えるものでございます。川の浄化等によりまして、魚のすめる川にすることは、環境保全からも重要課題の一つではないかと考えるものでございます。この取り組みにつきましては、平成14年度から15年度において策定予定をいたしております環境基本計画に盛り込むべき課題であると認識をいたしておりまして、河川の実態等を調査いたしまして、庁内関係部門はもとより、市民とリンクした取り組みをどう構築したらよいか検討してまいります。当面のモデル施策といたしまして、有用微生物群の活用、いわゆるEMの活用による河川浄化が今後進められるよう努力してまいります。以上でございます。

◆11番(野々部尚昭君)

 あとエコシティーの方で河川の浄化についてですが、今のお答えですとやはり河川の水質は十分ではないなというふうに認識しておりますが、またこれは稲沢市だけの問題でもないと思っております。稲沢市だけがサボっているなんていうふうには私は思っておりません。もちろん、行政がやっても市民の協力がなければ、河川は一向にきれいにならないわけですから。ただ、今の現状を申しますと、取り組んでいることもあまりないし、今後の計画もあまりないなという中で、例えばEMのいい例を見たわけですから、この点について確認の意味で、実際に本当に来年度ひとつ盛り込んでやってほしいと思うんですが、せっかくISOも取ったし、環境もうたっておるわけですから、これは市長さんにぜひ答弁をしてもらいたいと思います。
 あと教育問題で1点だけお話ししますが、実際に松井校長先生に会ってほしいなというふうに思いますね。自分の仕事すべてをかけてやられておりますよ。それだけの意気込みの先生がやっておるというのが、やはり成功の第一だというふうに教頭先生、教務主任、公務主任の方が一斉に言っておられました。ですから、例えば三宅川のところでしたら、西中学校、もしくは西小学校、あとは一つ美術館もあるわけですよ。ですから、環境でいえば、別に環境とかその学校が担当するのではなくて、あそこにたまたま美術館もあるわけですから、いろんな要素を踏まえてぜひとも取り組んでいただきたいと思うわけです。このことについて、学校教育の中でも一つだけ緑化ということをテーマにして、すばらしい例ですから、一つのシステムとしても私はすばらしい事例だと思いますよ。ですから、この点について再度答弁だけ求めて、2回目の質問を終わらせていただきたいと思います。

◎市長(服部幸道君)

 いろいろと細部にわたりまして御質問いただきまして、ありがとうございます。
 不登校児対策、それぞれの市町がそれぞれに苦労してみえるところでございます。春日井市や豊田市さんもやはり不登校対策、いじめ対策を進めていきたいということで、独自でもってやりますよという話は聞いておりますが、やはり関係する県派遣の職員の問題もありまして、その地域の教育委員会が一つとなって話を進めておるという話も聞いております。稲沢の場合も中島の教育圏内にあるということで、そこら辺の連携を見ながら、また教育委員会から要望される事項に沿って進めてまいりたいと思います。
 EM菌の活用問題、EM菌がいいのか、ほかに方法はないのか。現在私ども市民の皆さん方にお願いして、毎年U字溝の清掃等はしていただいておるんですが、そんな中でもひとつ上流からきれいにしていただければ、発生源対策としてできるんではなかろうかな、またいろいろと知恵を絞って進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

◆11番(野々部尚昭君)

 あと、環境について1点だけ経済環境部の方にお尋ねしますが、先ほど市長さんの御答弁でもEMだけでなくてほかの方法もあるというふうにおっしゃっておりますが、私は何度も言うように、市民クラブの6人の方と市当局の方でたまたま行ったわけです。これはすばらしい事例だなと。これはすばらしく、日本でも緑化日本一という賞をとっておる事業なわけですよ。何もそれ以上のすばらしいことを探す必要はなくて、それがすばらしいことは立証されておるわけですから、実際にそういうことも積極的に一つぐらいは取り組んでもらいたいと思うわけですよ。ですから、このことについて担当部長でも市長でもやはり最後は答弁を求めたいと思います。これで3回目の質問を終わります。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 先ほど御答弁させていただきましたけども、私といたしましては非常にすばらしい環境ということで考えておりますので、私といたしましてもぜひとも取り入れていきたいなという考えを持っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。以上でございます。

平成14年第 1回 3月定例会

◆28番(飯田勇君)

 それから5番目に、三宅川に微生物の培養液をモデル的に投入して水質浄化の効果を調査する、こんなように言われております。これはEMについてであります。EMについて、どこまで研究なさってみえるか教えていただきたい。これはどこが窓口なのかということも教えていただきたい。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 三宅川の河川浄化についてお答えさせていただきます。
 河川の汚れにつきましては、かつては工場排水等が主な原因でございましたが、規制の強化等によりまして、今日では、日常生活による台所やふろ、トイレ等から出される生活排水が大きな原因となっておるところでございます。多くの河川につきましては、生活排水による水質汚濁からヘドロ等が堆積し、時には悪臭までもが発生しており、河川の水質浄化は懸案となっているところでございます。こうした折に、岡崎市の緑丘小学校において、児童やPTAの皆さんはもとより、校区の皆さんが一体となって、小学校周辺を流れる六斗目川の河川浄化に微生物の発酵液、いわゆるEM菌を使用して取り組まれ、大きな成果を上げられていることをお聞きいたしまして、現地も見させていただいたところでございます。また、この近辺では、四日市市の阿瀬知川でも住民が同様な取り組みをなされ、成果を上げられているところで、こうした先進事例を参考にいたしまして、本市も三宅川、特に稲沢西小学校区の皆さんの御理解と御協力をいただく中で、モデル的に実施させていただきたいと考えておるところでございます。担当窓口といたしましては、環境交通課で担当させていただいておるところでございます。

◆28番(飯田勇君)

 三宅川の窓口は環境交通課が行うということなんですね。この前、稲西の学校後援会へ行きましたら、学校の生徒、父母を集めて、米のとぎ汁などを集めて御協力をいただきますという話がありまして、僕は学校が窓口かなと思ったんですが、環境交通課の方で学校へ出向いて御指導いただくんですか。
 実は私も非常に関心がありまして、EM菌には。これを見せてくれと言われたので。これがEM1ですね。これを糖蜜と米のとぎ汁をやって流すと。私は、腹の中が黒くならないようにEMXというのを飲んでいるんです。きれいになるんです、腹の中が。それから、これがセラミックス。自動車のガソリンの中へ入れますと、物すごく走り過ぎて、交通違反にならないようにしております。燃費が増します。それから、これがふろおけ用ですね、セラミックス。それから、これが1996年の第13回の発表大会の資料なんですが、中学生が浄化槽を活性汚泥とこれとでどちらがいいという実験をやっているんですね。大変参考になります。それから、愛知県の碧南市の小沢というお医者さんが、がんが治るんですね。これががんも治る。大変これは画期的なことでありまして、僕は商売じゃありませんが、庁内の皆さん方がぜひ御活用いただきたいというふうに思いますね。特に河川の浄化、これは大変有効だというふうに思います。だから、積極的に進めていただきたい。どんなふうにやられるのか、どういうことで効果があるのか、部長さん、御存じでしょうか。その辺の研究がどこまで進んでいるかねといって先ほど聞いたんですが、いかがでしょうか。


◎経済環境部長(塚本一利君)

 河川の浄化につきましては、窓口につきましては環境交通課の方でやっておりますが、教育委員会、地域の皆さん方の協力のもとに進めてまいるものでございます。また、先ほどEM菌EM1とかいろいろとお見せいただきまして、ありがとうございます。私もそういったものを参考書等に基づいて勉強させていただいておりますが、米のとぎ汁にEM菌の発酵液、EM1というようなものをまぜまして、それを河川に流すというような手法をとって、河川浄化につながるかなあと考えておりますが、今後、いろいろと勉強させていただきまして、進めさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。


平成14年第 3回 6月定例会

◆28番(飯田勇君)

 それから、次に2番目の質問です。沖縄県具志川市のEMによるまちづくりの教訓を生かして、環境浄化と地域交流の場をつくる施策を進めることという点であります。
 日本共産党の議員団が5月15日に沖縄県具志川市を訪問いたしまして、EMによるまちづくりを勉強してまいりました。具志川市は、もともと昭和60年ごろよりEMに関する活動が活発な地域でありました。平成10年に知念恒男市長は「EMによるいやしのまち具志川」を公約に掲げまして当選をなされました。平成11年にEMによるまちづくりプロジェクトが発足いたしまして、市職員8部19課25名の方々が兼務で業務を開始し始めたのであります。
 EMというのは一体どういうものか。具志川市の発行している「EMの世界と未来」によりますと、こういう冊子であります。これは市からくれませんで、 300円で買ってください。残部がないので買ってきました。人に役立つ微生物の集まりであるというように言っております。
 EM」というのは有用微生物群という意味の造語でありまして、自然の中に存在する光合成細菌、乳酸菌、酵母菌、環境や人の役に立つ微生物を組み合わせたものであります。人間は、昔から発酵食品や堆肥、薬品の製造などに微生物を利用してまいりましたが、EMは抗酸化力を持つ多様な微生物を組み合わせたために、農業、畜産、水処理、建築など、これまでの微生物の利用法では考えられない広い分野に利用されております。
 EMの働きを一言であらわしますと、抗酸化作用、酸化に対する、それを抗するという、そういう作用ということになります。抗酸化とは、文字どおり酸化を防ぐという意味でありまして、食べ物が腐ったり、鉄がさびたり、コンクリートが老朽化してもろくなったり、物が劣化していくのは有害微生物が働いて酸化を進めるからであります。また、私たちが病気になるのも、体の中の過剰な酸化、すなわち活性酸素の働きが原因になっていると言われております。EMには、物を酸化させない、物を腐らせない、こういう抗酸化物質をつくり出すとともに、有害微生物を抑え込んでしまうという働きを持っておりまして、これを利用して畑の土の環境をよくする。コンクリートを長もちさせ、生ごみを発酵させ、質のよい有機肥料をつくる。そして、EM-Xという飲料水は、活性酸素の働きを抑えて人間の体を丈夫にすると、こういう仕組みであります。
 EMの利用は、最初は農業でありましたが、環境浄化、健康、食品へと進んで、今は建築資材、コンクリートの中に入れて活用されております。
 具志川市は、産業市民班、環境福祉班、教育班、広報班、その他班と五つの班に分かれて活動いたしておりまして、市民には、EM-1という微生物の液体なんですが、81種類の有用微生物を混合したものだと言われておりますが、これを毎日毎日、市役所へ市民が取りにお見えになって、 500から 600リットル、無料で配布いたしております。
 具志川市は、琉球大学の比嘉照夫教授傘下の農学部出身者がEM-Xの健康飲料水を開発いたしまして、今や所得ベストテンに入るほど製造工場が繁栄していると。その工場でEM-1の培養を行って、具志川市は無料でそれで受け取って市民に配布すると、そんな仕組みだそうであります。
 それから、団体グループも幾つかあります。具志川市微生物応用研究会、具志川市EM関連異業種交流会、EM建築研究会、こういうような団体がありまして、日々研究が進められております。こうした諸団体の実験場として、具志川市の図書館の浄化槽でEM浄化法を実験いたしました。その結果、汚水が人が飲めるような水に変わりまして、現在では手洗い水に再利用いたしておりますが、浄化槽の内部も見せていただきましたが、水につかっている機械類はぴかぴかで、外に出ているものがさびているという現象が生まれておるわけであります。そのほか、野外バンガロー、小学校プールなどでもコンクリートにEMセラミックスを混入して実験をいたしておるわけであります。
 私ども、EMプラザというのがありまして、いろんな商品が並んでおりましたが、そこを紹介されまして、さまざまなものを購入してまいったわけであります。これは、今、全国に売りに出されておりますが、大変有用なものであります。
 質問に入りますが、その第1は、EMによる三宅川の浄化であります。その計画は、稲西小学校の児童とPTAの皆さん方が中心になるわけでありますが、子供の夢広場推進事業、これが県から直接 100万円の委託事業として小学校に来ます。これを活用するのと、それから環境部から 281万 3,000円、合計 381万円使って三宅川をEMによってきれいにしようと、こういう計画が進められておりますが、その実態について、どんなふうに進められるのか、御報告いただきたいと思います。
 それから二つ目に、稲沢市は池というものはだんだんなくなってしまって、今、天池ぐらいしかありません。あそこは下水道が完備いたしましたから、この池をこのEMによってきれいにできないか。
 それから三つ目は、天池の集落排水浄化センター、これをEMによる汚水の浄化のモデル事業にできないのかという点をお尋ねします。
 それから四つ目に、こうした実験の結果を踏まえて福田川などの浄化に取り組んでいくことができないか。
 それから五つ目に、植木、農作物などに良質な有機肥料を普及して地場産業に貢献できないか、こういう点をお尋ねしたいと思います。

◎教育長(山田捷一君)

 三宅川の浄化についての質問のうち、学校関係分についてお答えをいたします。
 三宅川の浄化につきましては、稲沢西小学校で取り組むこととなり、いきいき子供の夢の広場推進事業の一環として、愛知県から委託金 100万円を充てることといたしております。
 この子供の夢広場推進事業は、学校及び地域の方々が一体となって子供の夢をかなえることを目的としているものでございまして、実行委員会に対して県から直接交付されるものでございます。
 去る6月6日には、学校後援会長、PTA役員、学校長、環境交通課長など14人で構成されておる実行委員会が開催されまして、学校では総合学習の時間を利用して、夏休み前までに調査や、三宅川についての学校計画が発表されております。
 また、6月28日には、岡崎緑丘小学校との寸劇を交えた交流会が計画されております。
 9月に入りまして、学校や家庭におきましてEM菌の投入を予定いたしております。
 その他の事業計画につきましては、今後、県の推進事業実施要綱に沿って具体的に計画されると聞いております。PTAを初めとして、学校だよりなどにより地域の皆様にもお知らせしながら、環境交通課と連携をして進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。以上でございます。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 三宅川の河川浄化施行事業につきましてお答えをさせていただきます。
 この三宅川の浄化活動につきましては、昨年、市民クラブの議員の皆さん方と岡崎市の緑丘小学校の方へ出向きまして、非常に環境浄化がすばらしいというようなことで、こうした私ども事業に取り組んでまいるものでございます。
 三宅川浄化施行事業の計画と費用につきましてお答えをさせていただきます。
 当初の計画では、三宅川の現状把握をする中で、稲沢西小学校の児童の皆さんや校区の皆さん方に御協力をいただく中で、11月から米のとぎ汁に有用微生物群のうちEM-1などを加えて発酵させた活性液を三宅川に投入する予定で、事業費といたしまして 281万 3,000円を当初予算で計上させていただいたものでございます。
 この事業費の主なものは、発酵液をつくるEM-1などの材料費を含めた需用費 133万 9,000円、三宅川の上流部から発酵液を川に投入するための自動装置2ヵ所分を設置する費用 127万 4,000円などでございます。
 この自動投入装置によるEM活性液の投入は、学校や家庭から投入の補足するためのもので、1基当たり1週間に約1トン、1日当たりにしますと約 130ないし 140リットルのEM活性液を川に流す計画でございます。
 先ほど山田教育長さんの方から御答弁がございましたように、稲沢西小学校において、学校や地域の皆さん方が一緒になって子供たちの夢をかなえることを目的とする県の事業、いきいき子供の夢広場推進事業を受託されましたのに伴いまして、受託の事業の一部にこの三宅川の浄化活動を組み入れることがPTA役員の方や学校などと協議により決定されたところでございます。こうした経緯から、当初のスケジュールを繰り上げて、2学期の始業式の日に、EM活性液を小学校の児童の皆さんにより稲沢公園の西あたりの三宅川に直接投入いたし、取り組みをスタートさせる予定で、現在、PTA役員と学校と協議をしているところでございます。
 なお、投入には1ないし2リットルのペットボトルで発酵させたEM活性液を学年交互に週1回、川に放流するもので、1学年の児童数は約 100人でありますので、毎週 150リットル程度を川に流す予定でございます。また、あわせて学校でつくった発酵液をペットボトルで家庭に持ち帰っていただきまして、炊事、洗濯、清掃等の家庭排水などに少量ずつ流していただき、三宅川の浄化を図るものでございます。
 なお、EM活性液は、河川の水質改善、ヘドロの浄化、悪臭抑制を初め有機肥料など多用途な活用方法があるとお聞きしているところでございますが、今後の実験等を見守ってまいりたいと考えております。以上でございます。

◎建設部長(太田征二君)

 天池地区農業集落排水施設天池環境センターでEMによる浄化をモデル的に実験できないかとの御質問でございますが、EM菌につきましては、最近話題に上がっていますが、愛知県、愛知県土地改良事業団体連合会、水処理メーカーより情報を収集しているところですが、現在、EM菌を使用している処理施設の情報は得ておりません。
 EM菌の水処理施設につきましては、愛知県での情報も少なく、気候・風土及び菌の投入時期、菌の量等、管理的要素の確定した情報もなく、今後、先進地の事例及びモデル的に取り組む三宅川の浄化事業の結果をも参考に調査・研究いたしてまいる考えでございます。以上でございます。

◆28番(飯田勇君)

 EMについて、まずお尋ねします。
 子供の夢広場推進事業は子供に夢を与えると、汚い三宅川をきれいにしようと、大変いいことだというふうに思っておりますが、今、計画を聞きましたが、絶対これきれいになりますか、この計画で。環境部長、絶対それでよろしいでしょうか。
 夢がしぼまないように、絶対夢が開くように、まず絶対きれいにするという、その構えが大事だというふうに思うんです。いろいろやりましたが、できなかったということではいかんですよ。その辺の構えと決意はどうか。
 もう一つ疑問なのは、三宅川の上流は、まだあるんですよね。国府宮を通って大江川が一つは上流だし、それから木全、稲島を通って、さらにまた上流がありますね。僕は協議会のときにも申し上げましたが、稲沢東小学校や北小学校でも同じような取り組みを対応できんかと。やってできなかったねという話では、これはいかんですよ。僕はそのことを心配しているんです。だから、これ目に見えますから、汚いのかきれいなのかね。だから、その辺のところをきちっと確信のある御返事をいただきたい。子供の夢がしぼんでしまうんですよ。それが一番心配なんです。大人はうそを言ったなという話になるので、それ頼みますね。
 それから、具志川図書館の浄化槽の実例は 160人槽で、1日に汚水量が32トン、流入の汚水水質がBODで 200ppm 、SSが 250ppm 、3ヵ月ごとにEM4号、3号、2号、これを合計して3リットルを調整槽に投入すると。3ヵ月に1遍ずつで、年間約3万円投入すると。後で、これデータがありますから、お示ししたいと思います。
 その結果、BODが3ppm 、基準が20ですね、SSが2ppm 、基準が50と。それで、汚泥の抜き取りや機械類の交換は、8年間経過したけれども、一度も汚泥の抜き取りはしないと。曝気時間は、これ嫌気性のバクテリアですから曝気しなくてもいいんです。だから、曝気時間は、1日3分、これを5回行うだけだと。水道使用料は、年間 120万円と想定して予算を組んだけれども、循環させますので6万 6,000円で済みましたと、こういうことですね。
 私は、天池の池や天池の浄化センターで実験はできないかということを言っておりますのは、実は天池にEMの信者が1人お見えになるんですわ。五、六年前から、私はその人から啓蒙を受けたんですが、なかなか信用ができなかったもんで、実際に具志川の図書館へ行って驚いたわけです。そのすごさを見てまいりまして、それで稲沢でもできんかと。
 こういう「EM環境革命」という本があります。議会事務局長にお願いしまして、議会の図書館に、今、買って置いてあります。これを読みますと、今、三重県の北川知事さんが英虞湾をEMできれにしようという大きい取り組みが始まっていますね。それから、滋賀県では琵琶湖をEMできれいにしようという、そういう動きがあります。それから浄化センターでは、これは遠いなあ、EMを軸に、北海道の旭川でやっていますね。それから、町にある池で水質浄化の実験という福井県の今立町、それから堀のアオミドロをEMできれいに分解したと、栃木県足利市。それから、下水処理にEM技術を活用したと、三重県南勢町、それから群馬県の桐生市。それから、遊水池のアオコの発生をストップさせた、埼玉県入間市。いろんな実験が各所でやられている実態が、これは出ています。議会事務局にありますので、ぜひ建設部長さん、勉強していただいて、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、その辺の決意のほどを、ひとつお願いします。

◎市長(服部幸道君)

 それからEM菌の問題でございますけれども、これは三宅川を取り巻く周辺の対策でございます。これは、我々が水を売って、皆さん方に召し上がっていただいたのが三宅川へ流れてくる。稲葉の皆さん方が使っていただいておるのが、水道企業団で水を譲っておりますのが 308万トンでございます。それが周辺の稲葉のまちの皆さん方が1年間に消費した水でございます。それが三宅川へ流れる、入り込んでいくんですから、これの措置をすれば水がきれいになるかなあというふうに期待をしておるところでございます。さらに上流のところにつきましては、それなりの手だてをすればいいんじゃないかなと思っております。
 担当課に話をしておりますのは、大体1日に 3,000トン、生活汚水が流れ込むんじゃないか。 3,000トンというと、西町のプールの 1.5倍でございます。そうした対応をしていけば、やはりEMの効力で何とか河川が浄化できるんじゃないかなあというふうに考えております。何とかこれらの事業も皆さん方の御協力の中で成功させていかなければいかんのかなあというふうに考えておりますので、御協力のほど、よろしくお願いします。

◎建設部長(太田征二君)

 先ほど具志川市の図書館の処理施設は日量32トンということでございましたが、ちなみに天池の浄化センターの日量は 225トンということで、少し規模も違うわけでございますが、先ほどEM菌に関する図書が議会事務局の方にあるということでございますので、一度お借りをして勉強させていただきたいというふうに思います。以上です。

◆28番(飯田勇君)

 教育長は、あまりよくならないかもしれないと、今そのようなニュアンスの御発言がありました。文教経済協議会でも、市長もきれいになるかなあという発言があったわけですね。そんなことを言っておらずに、もっと計画のチェックをして、いいか、いいかという、そういう指導を、それは経済環境部長は澄み切った川になるといって胸を張られたんですが、やっぱりそういうチェックをしていただきたい。一番心配するのは、上流部がそのまま放置してあったんではいかんので手を打っていただきたいということと、それから本当にきれいにするための、せっかくこういうことで立ち上がってくる問題を絶対失敗させてはならないと、こういう立場で、あまり効果は目に見えない結果が生まれても、その熱意を一生懸命示していくことが市の態度ではないかというように思います。その辺で、ひとつ市長さんの、市長さんも三宅川を汚しておるんだがね、毎日、まず市長さんの御家庭から改善していく。
 僕のとこ、毎日、EM-1をキャップに1杯ずつ、トイレとふろ場へ入れてやっているんですわ。大体2ヵ月ぐらい使えます、それ。ふろへ入れるのは、体がぴかぴかになるんですよ。そういう効果も含めてやっていますよ。だから、私のとこもこうやっていますよというぐらいの熱意と決意を示していただきたい。その辺のところを、ひとつもう一度全職員に示していただく御発言をお願いします。

◎市長(服部幸道君)

 馬券場の問題は、期待に沿えるように努力をしていきます。
 また、EM菌の問題につきましても、やはり私も一生懸命研究させてもらおうと思っています。ただ、せんだっても流域下水の話の中でございましたんですけれども、結局EM菌だけでは処理はできんでしょうねという話がありました。現在、あそこにたまっておる汚泥の性質を一遍、ちょっと処理の方法を指導してくださいと、浄化センターの職員の皆さん方にも若干協議を申し上げたんです。だから、水温も20度以上必要ですよと。それで、今、稲沢の北前の稲葉川の堆積物、あれが本当に消化できるかなあ、一遍私のところへ検体を持って出かけてくださいという話がありまして、一度持ってお邪魔しようと思っておるところでございます。
 また、皆さん方からもいろいろ御注意をいただきながら、やはりEM菌の効果はそれなりに期待できると思いますけれども、本当に温度の調節やら、いろんなことが非常に難しいよという話も聞いておりますし、流域下水とEM菌との絡みはどうですかと。たまたま今度は、稲葉の場合はまだ浄化槽の普及が、小沢の一部は広域下水に入っておりますが、そことEM菌の絡みも一遍指導してくださいよというお願いもしておりますので、そんなことを踏まえながら、河川浄化につきましては精いっぱい頑張らせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

稲沢市(2)に続く。

  • 最終更新:2014-11-19 09:06:41

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