稲沢市(2)

平成14年第 4回 9月定例会

◆15番(桜木琢磨君)

 次、2の河川管理についてに移ります。
 (1) 宮田用水の一宮井筋、県道一宮・弥富線の暗渠となっている道路の下を流れ、地元片原区を経て第1排水機場から光堂川へ落ちるところで、この用水は数年前から宮田用水でも指摘、ここ二、三年は一宮市役所の所管へも苦情を申し上げております。環境交通課へは繰り返し指摘しておりますが、解決策は上がりません。昨年は、先の排水機場の上約 200メートルにわたりしゅんせつをお願いしましたが、ことし6月からはその汚濁と悪臭がひどく、難渋しております。県道部分は暗渠となっておりますが、その管理上のますからの悪臭は異常。私は、その一番下流の代表者として、早急な改善対策を訴えざるを得ません。土木関係、特に修繕箇所については、その都度要望してまいればそれでいいわけでありますが、市町がまたがり、県道であったり、宮田用水など協議が複雑な場合、縦割りの行政ではなかなか解決ははかどりません。
 さて、具体的な汚濁や悪臭の状況でございますが、上流部分の生活排水による汚濁のほかに、あるときは汚濁に悪臭を伴うような水泡やごみ、それが水辺の草に絡み、堆積します。環境交通課担当職員2名に現場を確認してもらっても、特定できない汚濁で、その後はただ確認に同行しただけで、一宮市職員にも確認いただいても、私へのその後の報告は何もなし。
 問題の井筋は、旧 155号線とも呼ばれる県道で、それに沿って宮田用水が流れていまして、宮田の許可を得て、これを暗渠にすることで拡幅供用されているもので、その管理は愛知県。しかし、途中の水門は必要に応じ地元土木員の管理。その汚濁排水は、一部を水田に引き込み、水田耕作に使うのです。余った水は、西島の西北を流れて日光川へ排水されております。汚れは、例年同じものであるものの、清掃手段がありません。しゅんせつを依頼すると、対象にはならないといいます。
 本日のほかの項目でもそうでありますが、議会で発言する一つの目的は、地域の問題を地域のことだけとせず、議会で問題を共有していただき、解決を促進させる糸口としたい。一般質問は、やり方によっては大変強力な行政指摘、監督になるものであります。
 お尋ねしますが、汚濁や悪臭に対し、一宮市役所とも協議はしたのか。県道暗渠部分は管理が複雑と思われますが、どこがどうするのか、解決策をお示しください。


◎経済環境部長(塚本一利君)

 宮田用水の汚濁についてお答えさせていただきます。
 一宮市役所との協議についてのお尋ねでございますが、宮田用水の汚濁について、一宮市役所環境保全課に問い合わせしましたところ、一宮市では県一宮建設事務所と協議され、県一宮建設事務所がEM活性液を利用した浄化対策が講じられ、また一宮市の当該地域におきましても、地元対策がとられているとのことでございました。

◆15番(桜木琢磨君)

 宮田用水の方に移らせていただきます。
 宮田用水の汚濁のEM菌EM活性液を使っての対策をお聞きしましたが、どのくらいかかる処理かお尋ねします。
 宮田用水には、木曽川から4月~9月の半年だけの用水を冬場にも取水して、当該井筋の用水路に放流してもらうよう頼んでおきました。登壇1回目の質問の中で、水田への水不足対策に苦労すれば、冬は悪臭の対策で難渋しております。宮田用水は、この一、二年、冬場の放流も考えるということを聞いておりますが、御答弁のEM菌の活躍自体はどうなるのか。水が流れるわけですから、確認してください。
 本件、次に悪臭は暗渠となっている道路に一定間隔の管理ますから出てくるわけですが、もうそこの上には立っておれません。冬場にひどいのは、流水、水の量が少ないと考えられまし
て、つまり1年じゅう汚濁してにおうんです。単に生活排水とは思えませんで、一宮市役所の環境保全課さんに原因者を特定して、その原因者の改善策を急いで、場合によっては原因者との協議、原因者負担としなければ納得がいきません。大体今まで放置しておいた背景が私にはわかりません。こんなもの公害ではないかと思っております。日光川で魚が浮いたら、すぐ地元のだれかが環境交通課さんへ通報しますけれども、この汚濁・悪臭は具体的には工場の薬品ではなくて、食品加工物の排水のように考えられます。原因者を公表できないならなぜか、その理由をお聞かせいただきたい。原因者がわかっていて、既に協議を重ねられて、企業独自の対策が講じられるなら、その処理法や時期についてもお尋ねしたい。
 EM菌の宮田用水の冬場放流といった対策は、原因者を保護して、現状を黙認しているようなものだと私は思いますが、そういう放置は社会が許さない時代となりましたが、どうか。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 宮田用水の汚濁に伴うEM活性液を使っての対策につきましては、県一宮建設事務所からEM活性液を自動的に投入する装置を設置すると聞いております。また、汚濁の原因者の公表につきましては、一宮市において宮田用水の汚濁の原因が一宮市地域での汚水が原因の一つであるとの認識から、対策を講じられております。また、汚濁の原因は、一宮市、稲沢市、両市の流域からの生活排水も起因している可能性もありますので、総合的な観点も必要でございます。
現時点では、一宮市地域での対策の成果を見守ってまいりたいと考えております。以上でございます。

◆15番(桜木琢磨君)

 答弁漏れかと思いますが、EM菌を投入して処理するのにどのくらいかかるかというのがありましたが、3回目のときにお願い申し上げます。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 EM活性液の投入につきましては、当面3ヵ月間、試行的に実施されまして、様子を見るとのことでございます。以上でございます。

平成14年第 5回12月定例会

◆12番(仙石稔君)

 次に、河川の浄化についてお伺いいたします。
 EM活性液を活用した三宅川水質浄化事業が、三宅川の上流から9月上旬より開始されたと伺っています。現在の事業の取り組み状況はどのようになっているのか、またEM活性液投入後の効果はどのくらいの期間であらわれるのか、9月上旬に投入したEM活性液の状況はどのようになっているかについてお伺いをいたします。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 次に、三宅川水質浄化事業の進捗状況につきましては、稲沢西小学校の児童の皆さんが米のとぎ汁を学校に持ち寄り、EM菌と糖蜜を加えて発酵させたEM活性液をペットボトルに詰めて、毎週2学年が稲沢公園西側の三宅川橋上等から投入いたしております。あわせ、EM活性液を家庭へ持ち帰り、台所、ふろ、浄化槽などに投入していただき、生活排水の浄化に努めているところでございます。また、小学校の取り組みのほかに、三宅川上流の2ヵ所からも自動投入装置を利用し、EM活性液を毎週2トン投入している現状でございます。水質調査の結果からはまだ効果を確認するには至っておりませんが、ヘドロの表面にEM菌の繁殖が見られるようになってきたところでございます。

◆12番(仙石稔君)

 要望の2は、EM活性液のことであります。
 大里西のまちづくりでは、自分たちのまちは自分たちの手できれいにしようということで、平成11年度から3年間、「クリーン福田川、伊勢木川」と題して河川の清掃をしています。今年度から三宅川のEM活性液を使用しての河川浄化事業を見習って、この12月8日日曜日に、EM活性液をボトルや容器に入れて、緑町を流れる伊勢木川の4ヵ所からEM活性液を放流しました。当日は寒い日でありましたが、多くの人たちが自主的な参加で、近くの川がきれいになればとの願いを込めての参加であったと思います。これからの継続したEM活性液による河川浄化の取り組みに、行政からも陰から、また表面から温かい支援をお願いし、要望といたしておきます。

平成15年第 1回 3月定例会

◆14番(箕浦敞夫君)

 第5点目、EM活用の試行結果と今後の計画についてであります。
 EMについては、先日の議員研修会でEM研究開発者である琉球大学の比嘉照夫教授にお越しいただいて、EMの特徴や各地における活用事例等を聞くことができまして、大変勉強になったと思っております。昨年9月より、小学校児童の協力を得て、EM活性液で三宅川の浄化活動がスタートし、約半年が経過しております。同時に、そのほか2ヵ所でもテスト試行が行われていると伺っております。植木・苗木・盆栽等を地場産業とし、市街地周辺にも田園都市が広がる緑の都市を標榜する稲沢市にとっては、自然に優しく、活力ある地域づくりにもマッチするとも思われ、EMの積極的活用には期待が持てそうな気がいたします。EM活用の試行状況と今後の計画についてお伺いいたします。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 次に、EM活性液の試行状況と今後の計画につきましては、稲沢西小学校の児童や御父兄の皆さん方の御協力によりまして、米のとぎ汁にEM菌と糖蜜を加えて培養したEM活性液を、平成14年9月2日より毎週1回、三宅川に投入を続けていただいているところでございます。また、三宅川の上流の2ヵ所におきまして、EM活性液自動投入装置を設置させていただきまして、1週間に2トンを投入しているところでございます。EM活性液を投入してから6ヵ月が経過しておりますが、水質検査の結果では顕著な変化は見られませんが、ヘドロの表面にはEM菌等微生物が繁殖し、また剥離を繰り返すなど、徐々にヘドロに変化が生じてきております。来年度も、稲沢西小学校の児童の皆さんや、また御父兄の皆さんの協力によりまして、学校・家庭を拠点に、三宅川河川浄化の取り組みに協力いただくとともに、引き続きEM活性液自動投入装置によりEM活性液を1週間に2トン投入し、河川浄化に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

◆14番(箕浦敞夫君)

 次にEMの件ですが、EM活性液による河川浄化は期待できそうに思われるわけであります。まだ、効果が定量評価されていませんが、変化の兆しが見え始めたということで、それは大変喜ばしいことであると思います。今後は、EM活性液の設備増強を行って、河川浄化ほか地域の活性化に結びつく拡大計画等をお図りいただきたいと思いますが、今後の拡大取り組みの考え方についてお伺いをいたします。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 次に、EM活用による河川浄化以外の取り組みにつきましては、現在、試行的に三宅川の河川浄化に努めているところでございますが、三宅川の今後の状況を見きわめる中で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

◆14番(箕浦敞夫君)

次にEMについてでありますが、EMにつきましては、やってもらっているわけですが、結局は条件設定をきちんとして、その効果が確認できる工夫をしっかりやっていただくことが大事なことであります。効果の確認方法を明確にしないと、時間がどんどんたって、なかなかそれがはっきりしない。そういった意味で、ぜひとも効果確認方法についてはしっかりと研究をしていただきたい。
 そして、さらに効果が出てきましたら、全市民にもその結果を公表していただいて、それぞれの地域で積極的にEM活動が、市民レベルで活動されますように、御指導をいただきたいと思います。これは、そういう活動を、また評価方法についてもしっかりするように、要望としておきます。

平成15年第 1回 3月定例会

◆17番(安井利彦君)

 それから、下水道につきましてはいろいろ御説明いただきまして、これは事業が客観的な数値で一応評価できるものですから、測定器も設置していただきまして、やった分だけこれだけ結果が出たという因果関係、以前、私申し上げた記憶があるんですけれども、早速おやりいただきまして感謝しておるわけでございますけれども、これは長期的、非常に広範囲にわたる事業でございますので、大原則が一つあると思うんですよね。そういう長期にわたって、なおかつ広範囲にわたるものについては、やっぱり全体計画を一つ立ててやらないと、非常な危険性があるということを申し上げたいんです。というのは、今、稲沢市全体で環境基本計画をおつくりになっていますよね。その環境基本計画を受けた例えば汚水の浄化計画とか、こういうものをひとつつくっていただいて、それから下水道の分担はここなんだ、EM菌の分担はここなんだ、合併処理浄化槽はここなんだ、農水はどこなんだというような区割りを明確にしていただいて、そしてあと事業の推進という形におやりいただければ、非常に市民もわかりやすいと思うんですね。そういう意味では、雨水につきましては今、総合治水計画を策定中ということでございますので、ここで当てはめて、もう一回計画全体の見直しをおやりいただくのが非常にいいんじゃないかなと思います。
 そういう中でいろいろ考えますと、私も機会あるごとに小さい声でちょこちょこ言っておるんですけれども、例えばこの稲沢の旧市街地である稲葉地区ですね、あそこが下水道が全く供用開始されないような環境になっておるわけですね。そのことが果たして経済効果だけ考えて、そういう例えば一つの結論を出されたと思うんですけれども、だけどやっぱり環境という面からすると、一番先に浄化をしなきゃいかん地域じゃないかなというような私は気がするんです。これは私が常日ごろ考えていることなんですけれども、建設部長、もしよかったらコメントでもいただきたいと思います。

◆28番(飯田勇君)

 それから、EM学習会について、市長さんの御感想をお聞きしたい。

◎市長(服部幸道君)

 次に、さきのEM学習会についての感想でございますが、EMは環境や農業などいろいろな分野に使用されておりまして、特に環境浄化には日常生活の身近なところで活用ができることを改めて認識させていただきました。現在、三宅川の河川浄化の取り組みにEMを使用しまして、稲沢西小学校の皆さんの御協力のもとに試行しているところでございますが、今後もこの取り組みを進めてまいりたいと考えておるところでございます

◆28番(飯田勇君)

 それから、EMについてお尋ねします。清掃の日が参りますと、各家庭に市からいただいた消毒液が配付されます。この消毒液を側溝に流しますと、やがて三宅川へ流れ込むんですね。すると、三宅川でせっかく培養されたEMがみんな死滅するんではないかという素朴な疑問を持つわけです。それから、田んぼのあぜの雑草を除草剤で処理されますね。この除草剤も三宅川へ流れ込むんですね。EMは死んでしまうんじゃないかという疑問を持つんですが、いかがなものでしょうか。

◎経済環境部長(塚本一利君)

 家庭における消毒液や農薬の流入によりまして、EM菌の効果が薄れるのではないかという問題につきましては、各種薬剤の流入はEMへの影響があると考えるものでございます。家庭で使用される場合、それぞれいろんな消毒液を使われておるところでございますが、健康で安全な生活を確保する上で不可欠であると考えるものでございます。薬剤の適正使用等につきまして訴えてまいりたいと考えておりますが、さらに他団体の状況についても調査してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

◆28番(飯田勇君)

 薬剤は稲沢市が支給しているんじゃないんですか、あれ、消毒液。それはどうだね。EMも死にますか。あれは何リッターぐらいみんな配付していますか、市民に。それが一つ。除草剤については農家の方々との関係ですから、やる人もやらない人もあるのでなかなか難しい面がありますが、市がEMを培養してふやそうといって一生懸命やっておるところへ消毒液を流したんでは、これはいかんのじゃないかという見解なんですが、いかがでしょうか。

平成15年第 3回 6月定例会

◆4番(今井公平君)

 最後は、EM発酵液で快適な生活をということでお尋ねします。
 私が初めてEMに出会ったのは、平成13年1月10日に会派の行政視察で、具志川市でEMによるまちづくり推進プロジェクトについて勉強したのが最初であります。そのときはEMの効果を次々に上げられて半信半疑でありましたが、岡崎市の六斗目川の浄化や、ことしの2月の議員研修会の比嘉先生の話で興味を持つようになりました。そこで、まずは自分で試してみようと、環境交通課へ行って活性液をいただき、米のとぎ汁で発酵液を完成させて、ふろや洗面所のタイル、トイレの便器などに試したところ、ぴかぴかになりました。また、説明書にあるように、児童遊園のくみ取りトイレに試したところ、目にしみるようなアンモニアのにおいがすっかり消えました。込野町の農村広場のトイレも試してみましたが、やはり悪臭はなくなりました。稲沢市には、福島野球場のほか西島運動広場など、公共の場所にくみ取りトイレがあります。くみ取りトイレそのものを水洗にすべきでありますが、まずはEM発酵液を使ってにおいだけでも消すことを提案いたします。
 6月1日号の広報「いなざわ」に「みんなで三宅川をきれいにしましょう」という見出しのEM活性液無料配付が載っていますが、三宅川にEM発酵液を流すようになって10ヵ月になりますが、効果の方はいかがでしょうか、お尋ねいたします。

◎経済環境部長(斉場一雄君)

 次に、EM発酵液で快適な生活をにつきましてお答えさせていただきます。
 公共施設のくみ取りトイレのお話がございましたが、現在、EM発酵液を使用しております稲沢西小学校のお話では、くみ取り及び水洗トイレともにEM発酵液を散布した後、悪臭が数日間でなくなったとお聞きいたしております。このことから、くみ取りトイレにEM発酵液を散布することにより悪臭を抑えられると考えられますので、今後、各公共施設での使用を環境交通課の方からお願いしてまいります。また、平成14年9月2日から三宅川にEM発酵液を投入して10ヵ月経過いたします。この効果につきましては、水質検査では顕著な変化は見られませんが、本年4月ごろはヘドロの表面に微生物が繁殖し、また剥離を繰り返すなど、徐々に変化を生じてきております。現在は水田へのかんがいのため増水時期を迎えておりまして、ヘドロの変化は確認することができませんが、河川からの悪臭は減少したように思われます。以上でございます。

◆4番(今井公平君)

 最後のEM発酵液ですが、提案したことを早速取り上げていただけるそうで、ありがとうございます。EM発酵液には、パンフレットに書かれているようなよいことがいっぱいありますが、私が一番気に入っている使い方は洗車に使うということです。バケツに2リットルほどの水を入れ、EM発酵液をコップに半分ぐらい、約 100CCですが入れて、ぞうきんを浸し、よく絞って、それで車をふきます。少々汚れていても水洗いなしで十分きれいになり、ワックスもかけずぴかぴかになります。たった2リットルの水で乗用車1台が洗車できるわけですから、節水にもなります。皆さんも一度試していただきたいと思います。できばえのほどは、庁舎南側駐車場の尾張小牧 500も 807をごらんください。

◆26番(坂上国弘君)

 次は、得意の分野のEM菌についてであります。
 これは今井議員も触れられまして、強い味方がいるなと思ったのでありますが、ただ申し上げておきたいことは、これは原液を買ってくるんですね。原液は10リッター単位で買ってくるみたいです。10リッターが1万 8,000円ということですから、1リッター 1,800円、それを 100倍にして皆さんに渡しておるわけだから、原価は1リッター18円と。しかし、それをさらに 100倍に伸ばせば18銭です。極めて低いコストでできるわけなんで、これは公費で買っておるわけですから、できるだけ原液でいただいたものをそのまま使わんように、自分で汗をかいて使っていただきたい。議員の皆さんにお伝えをしておきたいと思います。
 私も、正村議員がおられました市民クラブのときにお話を聞いて、六斗目川を見に行ってきました。コブナが泳ぎ、メダカが泳ぎということで、大変感動しました。しかし、人間というのは浅はかなもんで、感動しただけで、二、三日は覚えていたんですけれども、そのまま終わってしまいました。そして、この議会が主催をいたしまして、研修会に日嘉照夫先生の講演を受けて、夢物語のような気がしたんです。私は、後ほど日嘉先生に会って、これはノーベル賞をなぜもらえんですかと、こんなことをやってという話をしたぐらいぞっこんほれ込みました。そして、日嘉先生の本も読ませていただきました。うちでいろいろ実験してみたんです、使ってみたんです。先生が書いた教科書どおりにすべてのことをやってみました。1月ぐらいたってからですか、なるほど効果があったというふうに私は思っておりました。ところが、びっくりしたのは排水口、家から出てくる排水口です。これがきれいになっておりまして、まさに水道の蛇口をひねって出てくる水のようなものが出てくるんです。もちろん、ぬるっとしたものもない。これは大変なことだということで、あちこちにその話をしてまいりました。そのうちに、ある町内で、一度その話をしてくれんかと。話をしたって、おれもそうだったけれども、実際にやってみないとこれは夢中にならんということで、役所の皆さんの御協力をいただきまして、原液を持っていって、こぬかでがあっと溶いてやって。今、その町内はかなり熱を上げてやっておるんですよ。私が声をかけた人の中でも私と同じぐらい熱を上げた人がかなりおりまして、その人たちがまたあちこち宣伝して歩いております。
 私の夢は、最後は、稲沢市で今ヘドロを回収したり処理するのに年間 7,000万円使っておるようでありますけれども、そんなお金を使わないで、コブナがあちこちに泳ぎ、やがては蛍が出てくるような稲沢、もう全国から稲沢へ行ってみようかと、こういう観光地にしていったらどうだろうと。今、山の方はそういう運動がありまして、蛍が出てくると観光者が非常に多いようになる。しかし、稲沢みたいな立地条件がいいところで蛍が出たなんていうのは、全国、青森から北海道からも来ていただけるんではないだろうか。どなたでしたかね、観光課をつくったらどうだという提案がありましたけれども。やっぱりそういう地域の何かすばらしい、今の世の中では考えられないようなことを起こす。私は、EM菌を普及していくとそれが起こるんではないだろうかと思いまして、ぜひ議員諸君も、それは市民が喜びますし、まず自分が喜ぶんですよ。喜びの社会をお互いにつくっていきたいというふうに、まず宣伝をしておく次第であります。
 担当課にお伺いしますけれども、一つは、こうやっていくでしょう、それで後、困ったのは、 150件も 200件も一遍にやるようになると、1回はいいんですよ、だあっと行って、調子よくわあっとやれるけれども、後はどうやって補給するのかと。せっかく火をつけておいて、その補給の仕方をどういうふうに考えておられるか、お伺いしたいんです。それから、もともとこれは三宅川をきれいにしようということで始めたことでありますけれども、80万円も投資して、そしてその効果が出てこないことでは大変よくないことですよね。私は最初から、三宅川は成功しないというふうに申し上げてきたんです。西小学校に協力いただいて川にどんどん流す、それは多少ヘドロが剥離してきたかなというお話も聞かんわけじゃないけど。しかし、各家庭からの米のとぎ汁を2リッターのペットボトルに一杯流すと、何と 1,300リッターから 1,500リッターの水を流さないと浄化しないというんです。とても大変な公害の物資ですね。これをいいものに変えて流せば、悪いものがゼロになってよくなるわけですから、やっぱり蛍も出てくるんじゃないですか。そういう意味で、三宅川を成功させるには、やっぱり三宅川流域の人たちにもっともっと呼びかけて、そして市民の参加をいただくと。私は、電話でありましたが、三重県の状態も聞きました。平成13年8月から試験をして、今なお試験をしておるところだと。何か効果はありましたかと言ったら、まだ目に見えた効果としては評価をしてないと。ただ、英虞湾で、漁師さんの言うには、ヘドロの海底から藻が生えてきたと、それからにおいがなくなってきたと、こういう評価を受けております。それから、その沿線の川から流れてくる河口におけるシジミやアサリがとれるようになったと。これは先生がおっしゃっていましたね。私は先生の話はうそかなと思いまして、その裏づけをとるために話を電話で担当者に聞いたんですが、それは事実のようであります。であるなら、蛍の話というのはオーバーな話ではなくして、私は、夢の持てるEM菌でなかろうかと。これは、飯田 勇さんが非常に先人で、一生懸命にこの研究をされておるので、またいろいろ御指導もいただきたいというふうに思うわけであります。
 それで、もう一つ提案ですけれども、今井議員は、公園の臭い便所に散布したらどうだろうと。それはよくなったという話で、これは私はいいことだと思うんです。加えて、先生の講演でもありましたように、焼却場の、僕もたまにピットのところへごみを捨てに行きますけれども、とてもたまらんです。あそこにおる人は1日おるわけだから、それはたまらんものだと思うんですよね。あのにおいが消せたら、これはやっぱりノーベル賞もんじゃないですか。ですから、議長さんのところにも何か自動の噴霧器があるようですから、お借りして一回実験して、そしてそれがいいことなら、いわゆる行政としてしっかり取り組んだらどうですか。
 それから、どなたでしたか、ごみの減量の問題を取り上げられましたね。これはまさしくそのとおりで、私も、生ごみというのは市の方に一滴も御厄介にならんようにずうっとしておるんですけれども、EM菌でいい肥料ができるというんです。ですから、こいつは市民の一人ひとりに求めていってもなかなかできないかもしれんから、多少金はかかるかもしれんけれども、どこかに生ごみを分別して、集合して、そしてEM菌を使った肥料というものが有効にならんかどうか。これは最初から大規模的にやっても収拾がつかんと困るので、ぜひEM菌を使ってそういう手法ができるかどうか研究をしていただきたいと思います。

◎市長(服部幸道君)

 EM菌についてでございますが、今日、川の水の汚れの原因の大半は家庭からの生活汚水であると言われております。私どもは、生活の向上や利便さと引きかえに、身近なところで自然に大きな負荷を与えていることになります。EM菌は優良微生物群と称されまして、80余種の微生物から成りまして、多用途に効用があると伺っております。本市はこのEM菌を活用して三宅川の水質浄化を試行しているところでございまして、今日まで稲沢西小学校のPTA、児童、そして地域の皆さん方の協力を得まして、水質浄化にあわせまして、三宅川周辺の清掃活動にも御協力をいただいております。本当に厚く感謝を申し上げる次第でございます。引き続き皆さんの御協力のもと、この川の水質浄化に取り組んでいただくように、今後また、稲沢市民センター地区以外におけます取り組みに、それから御要望に対しましてもおこたえできるような対応をしてまいりたいと考えておるところでございます。そして、この取り組みが自然を守り、人と自然が共生できる社会を築くために、私たち一人ひとりのライフスタイルとして見直しの契機となることを強く期待する次第でございます。詳細につきましては、担当部の方でお答えをさせていただきます。以上です。


◎経済環境部長(斉場一雄君)

 EM菌についてお答えさせていただきます。
 EM菌を活用した先進各地での環境浄化の取り組みにつきましては、いずれも好評であると伺っております。本市では、昨年秋から、試行的に三宅川の水質浄化を図るため、稲沢西小学校の児童の皆さんや関係者の方々の御協力のもと、米のとぎ汁にEM菌を入れてEM発酵液をつくり、直接三宅川に、また家庭から生活排水時にあわせて投入していただいております。三宅川という大きな川や稲沢西小学校区が人口集中地区であることから、現在のところ、目に見えた変化はあらわれておりませんが、ヘドロには改良の兆しが見られます。また、学校トイレの防臭には相当な効果が出ると早くからお聞きしておりますし、市内の家庭におきましても、さまざまな使用効果が出ているものと伺っているところでございます。''
 本年度はこの取り組みをさらに広げ、多くの方に御協力をいただくため、稲沢市民センターに 200リットル入りタンクを設置し、自由にEM活性液を御家庭に持ち帰って御協力をいただけるようにしております。今後の取り組みにつきましては、世帯数が多い地域であるため生活排水によるヘドロの蓄積も多いだけに、三宅川の水質浄化には一人でも多くの方の参加が不可欠でございますので、引き続き広く地域の皆様の協力をお願いしてまいります。さらには、川の水を汚さないために、炊事、洗濯、ふろでの洗剤の過剰使用や米のとぎ汁、てんぷら油等を流すことのない生活の習慣づけをこの取り組みの中に訴えてまいります。''
 次に、EM菌の供給のお話でございますが、河川浄化活動が市民運動として地域の方々により盛り上がりますよう、新たな地区における取り組みにつきましても積極的な支援をしてまいる所存でございます。
 次に、清掃工場のごみピットの悪臭対策のお話がございましたが、今井議員のお話でも、トイレの防臭に効果があるということでございます。ごみピット等の防臭対策にEM菌を使用することにつきましては、関係機関にお話をさせていただきます。
 また、家庭での生ごみにつきましても、EM菌活用によりまして有機肥料としての活用というのがなされております。今後、活用法等を検討させていただきます。以上でございます。

◆26番(坂上国弘君)

EM菌についてでありますけれども、やっぱりとりあえず三宅川に取り組んだわけだから、三宅川のいわゆる関連するところに、どうですか、我々議員も手伝いますよ、稲沢に蛍を見れるような社会をつくりたいわけだから。だから、これはやっぱり本気になって取り組むと、かなりの人が興味を持ちますよ。もしあれだったら、三重県のように日嘉先生をたびたび呼ばれたらどうですか、幾らかかるか知らんけれども。そして、いろんな指導も僕は受けていいんじゃないかと。やがて、今使っている 7,000万円の、どぶ川へ捨てるどぶ処理、これもどぶに捨てんでもいいようになるわけだから。だから、日嘉先生に少々払っても、将来は立派な投資になるではないかと思いますが、そのことについて一言コメントをいただきたいと思います。

◎市長(服部幸道君)

 日嘉先生の、EM菌の問題につきましても、確かにいろいろと皆さん方に御協力いただいて、きれいにはしていただいておりますものの、四日市でも問題がありましたようにEM菌だけでは処理ができない、EM爆弾もつくって入れないかんところもあると。せんだって、先生がお見えになったときには、私の方からも職員の皆さん方にも提言をしまして、稲葉川のあのヘドロを取るような方策を一緒になって研究してほしいという申し出をさせていただいておりますので、それはそれで対処をさせていただきたいと思います。

平成15年第 7回 12月定例会

◆11番(正村洋右君)

 それから粉砕処理車の場合は、先ほど言いましたように2トン車1台で4台分をチップ化して処理し、さらにそれを2次処理する可能性も出てきたわけです。もっと細かくするということですね。それで、今、当局の方でもEMボカシを使って発酵堆肥化するモデル実験をやっておみえになるということを聞いておりましたんで、できましたら、私はこういうふうに考えたらどうかなと思うんですよね。例えば市の公園で剪定します。それを粉砕処理車でチップ化しまして、どこかの1ヵ所、公園の一部にヤードを設けて、そこで今の御検討になってみえるEMボカシを使って堆肥化して、堆肥化したものをまたそこへ公園で返してやるなり近隣住民の方に配布してあげると、そういう仕組みづくりがまずできないだろうかなということですね。それからあわせて、例えばうちは植木・苗木産業が主産業ですので、やっぱりそういった方々にその車を人と一緒にお貸しする。お貸しして、自分たちでやっていただいて、自分たちでまた処理をしていただく。もちろんそれは堆肥化できるような形で処理をしていただく。あわせ
て、じゃあその車はどこで管理するのという話は当然出てくるわけですから、できれば衛生組合さんが今いろいろ車を管理しておみえになるんで、そういったところで管理していただくと。それは一つの例ですよ。

平成16年第 1回 3月定例会

◆5番(山田一己君)

 3番目は、三宅川の改修工事についてであります。
 三宅川の改修は下流から施行され、現在、儀長地内まで県事業により進められているところでありますが、その後の整備がおくれており、上流部では大雨により床下浸水や、農地が池のようになり農作物への被害が発生するなど、決して災害に強い安全なまちとは言いがたい状況にあります。最近は都市部における自然景観として河川にも関心が集まり、稲沢西小学校の児童たちがEM菌を流したりして、少しでもきれいな川を目指していると聞いております。本当によいことだと思います。
 現在、稲沢市では総合治水計画策定業務が平成14年度から3ヵ年期間で委託され、地域の治水計画が策定されているところでありますが、既に大塚より下流では河川拡幅用地が買収されている区間もありますが、いまだ整備されておりません。こうした状況を踏まえ、一日も早く三宅川の改修を行うことが必要と考えておりますが、市長さんのお考えをお尋ねいたします。以上です。

平成16年第 3回 6月定例会

◆16番(仙石稔君)

 では、3回目の質問をさせていただきます。
 新市における地区まちづくりの推進協議会については前向きにつくる方向でいると、そういう答弁だったと理解しておりますけど、今現在、市民センター単位であるまちづくりでは、ごみゼロ運動とか、EM菌による河川浄化とか、防災総合訓練、防犯、青少年の育成、福祉、文化活動等幅広い分野で市民が、あまり自主的とは言えませんけれども、活動をしている実績は上がっているわけであります。そのようなことから、ぜひ新市になっても、このまちづくりがうまくいけば合併してよかった、稲沢市にあるこのような協議会で、またみんなの幸せをつくっていこうという、そういうまちづくりができるんではないか、そういうことを期待しておりますので、ぜひ、平和町、祖父江町の人、こちらでは地域振興課という課がありますけど、向こうにはそのような課がないということで、現在、お聞きするところによりますと、このまちづくりの協議はまだしてないというのが現実のようでありますので、ぜひこの協議を進めていただくように要望といたしておきます。

平成16年第 5回12月定例会

◆16番(仙石稔君)

次に、河川の浄化についてであります。
 稲沢市議会議員研修会で、琉球大学教授の比嘉輝夫氏によるEM技術による地域活性化についての講演を受講させていただきました。それから私の家庭でもEM菌の信者になってしまいまして、家内がお風呂に入れたり、洗い物から草花の水をやったり、洗濯まで、すべてEM菌を入れております。また、周辺の人たちと大いに利用させていただいております。EM菌の 100倍利器を大里西市民センターに設置していただきました。以前、環境交通課に所属していた所長の熱心な指導もあって、大里地区でEM活性液の利用者がふえ、各家庭から排水路を通じて伊勢木川、福田川へと流れ、海部郡の下流から伊勢湾まで河川の浄化につながっているのではないかと思います。
 最近のことですが、稲沢市と甚目寺町の境にある福田川東源寺の堰に福田川内の生育した、ヤナギモとも言われるそうですけど、カワモが雨で流れ大量に堰の河口部に詰まり、宮田用水土地改良区より管理を委託されている甚目寺町森の土地改良区の人たちや宮田用水の職員がカワモを取り除いたとのことでした。大変な作業であったそうであります。地元の町会議員さん、甚目寺の町長さん、甚目寺の建設部長さん、愛知県の海部事務所河川維持課長さん、宮田用水の担当者の人たちも現地に集合して、今後の対策を話し合いましたが結論は出ませんでした。
 福田川に昔のようにカワモがふえて、魚、水鳥なども目にとまるほどにふえてきたことは、EM菌活性液の効果が早くも出たのではないかと思います。三宅川、伊勢木川、福田川の河川の浄化状況、水質はどのようになっているかについて、お伺いをいたします。

◎経済環境部長(斉場一雄君)

 次に、福田川の河川浄化につきましては、平成16年5月に大里西市民センター内にEM菌の培養装置 ─── EM 100倍利器でございますが ─── を設置し、月2回のEM活性液の培養を、主に大里西市民センター地区まちづくりの皆さんにより行っていただいているところでございまして、本年5月の開始以来、11月末現在、延べ7ヵ月で約 2,100リットルを配布いたしております。各家庭からはさらにこのEM活性液と米のとぎ汁を混ぜて2次培養させたEM発酵液を生活排水と一緒に流していただいております。EM発酵液を流し始めてから、下水のにおいやヘドロが減少する一方でカワモが多量に発生し魚がふえ、この小魚を狙ったサギ等の鳥が以前よりふえるなど変化が生じております。
 河川の水質改善状況につきましては、主に川の汚れの状況を示す指標に使われておりますBOD(生物化学的酸素要求量)の年4回の平均値で、三宅川が井掘町白山橋付近で、平成14年度が、1リットル当たりでございますが 3.8ミリグラム、平成15年度が 3.0ミリグラム、今年度上半期におけるかんがい時期の2回の平均値が 1.9ミリグラムとなっております。また、福田川の増田橋付近では、平成14年度 6.9ミリグラム、平成15年度 6.6ミリグラム、そして今年度の上半期数値は 2.6ミリグラムとなっております。なお、伊勢木川につきましては、年度の比較はできませんが、16年10月の計測値で、高御堂5丁目ポイントで 5.5ミリグラム、奥田宮長町のポイントで 8.2ミリグラムを示しております。このように数値は、調査時の水量等にも左右されますが、改善されておるものと見ております。

稲沢市(3)に続く。

  • 最終更新:2014-11-19 09:07:34

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