茨城県

茨城県議会とEM

1995.03.06 : 平成7年第1回定例会
◯知事(橋本昌君)

 次に,水質浄化技術の評価と活用についてでございます。
 議員御指摘のように,最近,水質浄化技術について多くの提案がなされているところであります。これまでも,下水道の処理施設や家庭の浄化槽では微生物を活用しており,水質浄化は微生物を活用した方式で進められてきているところでございますが,県におきましては,平成6年度から,いわゆるEM菌など土壌中の有効微生物を活用した水質浄化技術について,筑波大学と連携し,浄化効果や活用方法などの研究を進めております。
 平成7年度には,予算を拡大し,モデル地域を設定したより広範囲での調査や,ハス田,畜産地域などにおいての実験を行うこととしております。
 これらの浄化方法について,今後,県公害技術センターを中心に,関係機関の協力を得ながら,研究,評価を進めていく考えであります。
 なお,世界湖沼会議に関連し,アジアなど開発途上国からの参加者への支援策や,県民運動の推進などについての御要望がございましたが,その趣旨を十分踏まえ,対応してまいる所存でございます。

1996.03.11 : 平成8年農林水産常任委員会
◯中田委員

 最後に,1点だけ,あと1点,農業技術課長にお聞きしたいのですが,実は,私の住む岩瀬町では,今,微生物栽培を取り入れた米づくりをやっております。やはり,今からの米づくり,園芸でも何でも,やはり,土づくりというものが一番大切な要因ではないだろうかというふうに思うのですが,県の方では,この有用微生物についていろいろと研究をなされておるのでありましょうか。

◯木沢農業技術課長 今,御質問ございましたように,岩瀬では,太陽ひかり米ということで,あれは光合成細菌を利用した米づくりということをなさっております。
 県内各地,事例を見ますと,EM菌とかいろいろな形での微生物を利用した農法といいますか,技術が入ってきているということで,県の試験場におきましても,すべてをやるというわけにはなかなかいかないのですが,いろいろな形での微生物を利用した,環境にやさしい農業技術の開発ということには努めております。
 また,実態的に,各現地で行われているものにつきましては,普及センターの方でそういう情報収集をしまして,今後,県の農業技術として生かせるものは生かしていこうというふうな形で取り組んでおります。

2004.03.05 : 平成16年第1回定例会
◯7番(大高伸一君)
 次に,一般廃棄物の減量化,再資源化対策についてお伺いします。
 廃棄物の発生抑制やリサイクルなどを進め,限られた資源を有効に利用することなどにより,環境への負荷の少ない資源循環型社会を形成していくことは,私たちの暮らしに豊かな恵みをもたらす地球環境を将来の世代に良好なまま引き継いでいくためには不可欠な課題となっております。また,日常生活から生じるごみの処理など廃棄物やリサイクルは,県民にとっても大変身近で関心の高い問題であります。
 しかしながら,家庭ごみを初めとする県内の一般廃棄物の状況を見てみますと,人口の増加や県民のライフスタイルの変化などによって近年排出量は増加する傾向にあり,平成13年度には全体で109万3,000トン,1人当たりに換算すると1日に997グラムのごみが排出されております。一方,リサイクル率は年々向上し,平成13年度には17.6%に達しておりますが,県の第1次廃棄物処理計画では平成17年度の目標を20%と定めているところであり,その達成に向けてはリサイクルの一層の普及促進を図る必要があります。
 このような中,県内各地で住民団体などによる家庭ごみのリサイクル活動が活発化してきております。例えば県南の取手市では,NPOによる有用な微生物を使用した生ごみの堆肥化事業が生ごみリサイクルのモデルとして平成13年度から取手市の委託事業になるとともに,その活動が評価され,今年度,総務大臣表彰を受けたと聞いております。また,茨城町においても,生ごみの堆肥化事業を進めるEMクラブが先般設立されたところであります。その一方で,堆肥に限らず,廃棄物の有効な再資源化技術があっても販路がなかなか確保できないなど,リサイクルを取り巻く環境にはまだまだ課題が多いと言わざるを得ません。
 私は,資源循環型社会の形成へ向けて住民のリサイクル活動をさまざまな形で支援するなど,県としてより一層積極的に廃棄物の減量化や再資源化に取り組むべきであると考えます。そこで,一般廃棄物の減量化,再資源化対策の取り組みについて,生活環境部長の所見をお伺いします。


2004.09.14 : 平成16年農林水産常任委員会
◯大垣畜産課長
 続きまして,21ページ一番下の段から,次の22ページにわたって記載してございます畜産センター費の養鶏研究室費のうち,備考欄にございます試験研究費についてでございます。
 近年,消費者の食品に対する安全性や食品が持つ機能性に対する関心が高いことから,納豆菌などの有用微生物やイソフラボン,ポリフェノールなどの機能性物質を付加した鶏卵,鶏肉の生産の可能性について,独立行政法人の畜産草地研究所,茨城大学と共同試験を行うものでございます。
 試験課題といたしましては,鶏への有用微生物,機能性物質の給与とその経済性について茨城県が担当し,有用微生物及び機能性物質が鶏への健康状態に与える影響については畜産草地研究所が,また,鶏卵,鶏肉への機能性成分の移行について茨城大学が担当し,研究するものでございます。

2007.09.12 : 平成19年第3回定例会
◯3番(鈴木せつ子君)
 私は,水をよくすることは,住みよい環境をつくるだけではなく,観光客を呼び寄せることにもつながると考えています。近年,水質が悪くなってしまい水遊びができないため,河川・湖沼との距離が大きくなり,親近感もわかなくなっています。
 初めに,有用微生物群を活用した水質浄化活動などの支援について,知事にお伺いいたします。
 有用微生物群を活用した水質浄化とは,皆さんおなじみの酵母菌や乳酸菌,光合成菌など,食品を加工するためにも使われる安全で有用な微生物群の働きを生かし,湖や沼,河川の水質を浄化することでございます。
 この技術は,既に20年以上がたち,日本はもとより世界約130カ国に技術情報が伝えられ,15カ国では国家プロジェクトとして取り組まれております。現在まで使用に伴う問題も全く起きておりません。かく言う私も,この技術を使った水質浄化活動に10年前から携わっている一人でございます。
 私が活動している事例を幾つか申し上げますと,県内では,石岡市の恋瀬川や園部川へ流入する家庭雑排水が流れ込む悪臭のする池で浄化活動をしております。そこでは,悪臭が軽減したばかりでなく,池の底が見えるようになり,魚が繁殖するなど生態系も豊かになって,今では石岡市の家庭排水浄化モデル事業になっております。
 また,東京の日本橋川の浄化活動へも参加しております。日本橋川は,工場や生活雑排水で汚染され,まさに死んだ川でした。川の再生を願う日本橋保存会が,有名企業からの資金援助を受け,千代田区や中央区に協力していただき,浄化活動をしております。現在では,川は透明度を増し,小魚の群れが確認されております。
 私がかかわっている事例ではありませんが,大阪市漁業協同組合の大阪湾再生活動により,淀川のシジミが復活し,活動2年後には約5倍の年間100トンもとれるようになり,漁協組合は有用微生物群の効果に驚きを隠せなかったということでございます。
 一方,地域の生活や産業の基盤になっているとも言える霞ヶ浦を見ますと,昭和60年度から4期20年にわたり保全計画を策定し,さまざまな水質浄化対策に取り組んできましたが,大きな改善効果は見られず,県が目標としている「泳げる霞ヶ浦」にはほど遠い状況でございます。
 そのような状況を踏まえれば,県は,新しい水質改善の技術に対し,もっと貪欲な姿勢を見せていただきたいと思います。また,データの裏づけがなく,目新しいだけでよく効果がわからないものはできない,やらないではなく,現状を打開するためには,まず挑戦すべきと思います。
 そして,この有用微生物群を活用する方法は,きちっとした技術さえ身につければ,お金が極めて安く済み,チャレンジするには最良の方法だと考えます。そしてまた,このような県民の取り組みを広めていくことこそが,県民の水質浄化意識を高めていく最も効果的な方法でもあると考えます。
 そこで,このような新たな水質浄化の取り組みについてどのように考えておられるのか,また,県民の熱心な水質浄化活動に対し,県はより積極的に支援していくべきと考えますが,知事の御所見をお伺いいたします。

◯橋本知事

 有用微生物群を活用した水質浄化活動などへの支援についてでございます。
 まず,新たな水質浄化の取り組みについてどのように考えるかということでございますが,高松市が全国の生活排水対策重点地域に指定された市町村などを対象に,有用微生物群を活用した浄化活動の取り組みについて行ったアンケート調査の公表資料によりますと,「河川や排水路の透視度が上がり,泥などの堆積物がなくなった」との報告がある一方で,「具体的に効果があらわれていない」との報告もございました。
 また,三重,岡山,広島の3県の研究機関では,かつて有用微生物群の効果について調査研究を行ったことがございますが,その結果,三重県では,「水質については変化を確認できなかった」,「底質改善への一定の効果があると推定される」,岡山県では,「著しい水質改善は認められなかった」,広島県では,「室内実験の結果,水質改善効果及び底質改善効果等は認められなかった」といった報告がなされております。
 このように,この新たな水質浄化の取り組みにつきましては,評価が大変分かれているところでございます。
 したがいまして,県といたしましては,今後,各地の取り組み状況などを調査し,専門家の意見も聞きながら,その効果について見きわめ,対処してまいりたいと考えております。
 次に,県民の水質浄化活動への支援についてでございますが,霞ヶ浦の浄化を推進していく上で,県民主体の活動が大きな役割を担っていると考えており,従来から,住民参加による霞ヶ浦流入河川の水質一斉調査や巴川探検隊など河川の流域単位での浄化活動,さらには流域の市民や団体などが一斉に参加する霞ヶ浦・北浦地域清掃大作戦などの支援に取り組んでいるところでございます。
 また,霞ヶ浦環境科学センターにおいては,市民団体が気軽に利用し,交流が促進されるよう,市民活動の拠点として交流サロンを設置しますとともに,河口域のごみの回収など数々の浄化活動をしている社団法人霞ヶ浦市民協会など,連携や活動の広がりを目指す団体への助成,さらには市民団体からのニーズを把握するための意見交換会の開催などを行っているところでございます。
 今後とも,県といたしましては,住民や市民団体,市町村などと連携強化を図り,霞ヶ浦ミリオンズレイク推進事業を初めとする県民主体の浄化活動を一層推進し,浄化活動の輪が流域の隅々まで広がるよう支援の拡充を図ってまいりたいと存じます。

2008.11.13 : 平成20年決算特別委員会

◯鈴木(せ)委員
 今,いろいろお聞きしましたけれども,いろいろな啓発をしておりますけれども,結果的に余りきれいになっていない。ですから,啓発の仕方をもうちょっと何らかの形で私は変えていただきたい。例えば,水質の浄化にはいろいろな方法がありますよね。植物もあるし,木炭もあるし,セラミックもあるし,有用微生物も,いろいろな方法があります。ですから,そういうありとあらゆる方法をやっていただいて,そして,本気でやらないときれいにならないと思います。
 浄化槽をつければいいやと思いますけれども,浄化槽もお金がかかって,なかなかすべての家庭では取りつけができません。ですから,56の河川,汚いものを流さなければ霞ヶ浦はきれいになります。では,その56の河川をどうしたらきれいになるか。幾らでも方法はあるのです。ですから,いろいろな方法をやっているボランティアもたくさんありますから,例えば,ご近所の底力でも一生懸命やって大賞をいただいたところもあります。そういうボランティアの力をおかりしながら,そして,私は,そういう一生懸命やっているところに補助をつけていただいて,そして,どうしたらきれいになるか,真剣になって県でも取り組んでほしいと思います。
 それは要望といたします。

2009.03.10 : 平成21年農林水産常任委員会

◯鈴木(せ)委員
 魚粉を買うと非常に高いのですよ。ですからNPOでやっていますよね,ブラックバスとかたい肥にするのを,そういうことも,県はかかわらなくてもいいのですけれども,そういうものを使って有機農業の方にどんどんできるのです。そして循環型とさっきお話しましたけれども,例えばここでたい肥とか,要するに畜産の排せつ物ですね,そういうものも微生物を使うといとも簡単にたい肥にできて,それを使うことによって物すごくいい作物ができるのです。
 例えば豚ふんとか鶏ふんは,今ハス田に生のままぽっと入れますね。そうしますと非常に霞ヶ浦を汚染します。ですから,そこにいい微生物を一緒に入れて発酵すると,それを入れると,それが川に流れるとプランクトンが非常に多くなって,魚が物すごくふえて生態系が戻るのです。私どもは10年間川のボランティアをやっておりまして,そうしますと生態系が戻ったことも明らかにわかるようなことをやっております。そして,全国でもそういうことをやっているところがたくさんあるのです。
 ですから,そういうことに関して,茨城県としては検討したことがあるのでしょうか。

◯大野農林水産部技監兼畜産課長
 今の有用微生物によるたい肥化,そういうことだと思いますけれども,いろいろな有用微生物がございまして,県内の畜産農家の中でもたい肥化を早めるとか,あるいは尿の浄化を早める,それから,悪臭を減らすということを目的に,県内でも2万戸の農家で使っている事例がございます。
 また,いろいろなメーカーが出ていまして,何種類かの有用微生物と,微生物群と言った方がいいと思いますけれども,1種類だけでなくて何種類かの微生物群を使っているところがあるということでございます。
 ただ県内の事例では,有用な微生物を使っても,なかなか思ったようにうまくいかなかったとか,そういう農家もございまして,県としましては,尿であればよく曝気すること,それから,たい肥であれば十分な切り返しを行って,微生物の活用を有効にして発酵しやすくしなさいという指導を現在行っているところでございます。

◯鈴木(せ)委員
 切り返しをしなくても大丈夫な微生物もございますので,そこら辺考えていただきたい。
 そして,これ去年,米づくり最優秀賞,高品質米部門,これは,つくば地区うまい米づくり,これは循環型のあれで,ぬかを微生物で発酵したもの,それを使ってつくったお米が知事賞をいただいております。
 いろいろなところで,その微生物で発酵したものを使ってやることによって,お米はもちろん,野菜も,あるいは田んぼに使えば,その田んぼの水が川に流れて,霞ヶ浦に流れる。そうすると川の浄化,霞ヶ浦の浄化,そういうことも現実でございます。ただ,やってきかないというのは,相手は生き物でございます。この生き物の使い方を間違えますと全くききません。ですから,生き物を相手に真心を込めて使うということ,そういう気持ちがあるのであれば,これは非常にきくものでございます。
 そして,大阪湾ですね,漁業組合がシジミがとれない,淀川,シジミがとれなくなって漁業組合の方がその微生物を使ってやったところ,物すごいシジミが復活したということもあります。それから,十和田湖のヒメマスですね,これも非常に収穫があったという話もあります。それから,日本橋川の浄化もやっております。そこでは物すごく生態系が戻っております。そういうことで,私はこれを検討していただいて,あらゆる方向に使えると思います。
 それから,先ほどの里山のことです。伐採して広葉樹を植えていただければ,その落ち葉が,要するに腐食というのは腐らせるあれですけれども,我々は微生物で発酵させるというあれがあるのですけれども,それによってそこから流れてくる水によって川がきれいになる,そして霞ヶ浦がきれいになるということで,里山の方に広葉樹を植えることをしていただきたいと思います。
 これは使い方によって物すごくいろいろな方面にききますので,一度検討していただけれはありがたいなという思いがいたしております。
 それに関して,お考えがありましたらお聞かせいただきたいのですけれども,わからなかったならば御検討いただければありがたいなという思いがいたしております。
 以上でございます。

◯中村農産課長
 平成18年の12月に有機農業推進法という法律が全会一致といいますか,議員立法によりまして制定されております。
 それまでは,我々農政担当,試験場を含めて,近代農法ということで,余りどちらかというと有機農業といった手法は範囲外という勝手な思い込みで進めてきた嫌いがございます。国の方で有機農業をいかに進めるかという基本方針が出ておりますので,県としましても,現在,有機農業実践者の方,あるいはそれを扱っている流通関係の方,あるいは消費者の方も含めまして,茨城県の有機農業をどういうふうに進めていったらいいのかという意見をちょうだいしながら,県としての推進計画を現在取りまとめているところでございます。
 そういうことで,県の試験研究としましては,まだ有機農業に対する議論になっております有用微生物の活用,この有用微生物を活用した技術体系,こういったものを端緒についたばかりでございますので,農産課としましても,これを進める所管課としまして,平成20年度につきましては,こういった有用微生物の有用性について,茨城大学などにも委託事業を出しておりまして,そういった知見を1つ,1つ積み上げまして,よりよい有機推進計画にして,有機農業を推進してまいりたいと思っております。

◯鈴木(せ)委員
 石岡市の八郷では,その微生物を使って有機の里づくりという会がありますので,そこでは多くの方が微生物を使っていろいろなおいしい野菜をつくっております。ですから,それを使うことによって人間にも環境にもすべてによくなってきます。これは,やれば非常におもしろいことで,私も10年間かかわっておりまして,非常におもしろいものでございます。ぜひ検討していただきたいと思います。ありがとうございました。


2009.03.12 : 平成21年第1回定例会
◯農林水産委員会委員長(飯岡英之君)

 次に,審査の過程におきまして,論議の対象となりました主な事項を申し上げますと,米消費拡大の推進,漁業協同組合合併の課題と課題解決に向けた県の指導強化,一般住宅への県産材利用の促進,森林湖沼環境税を活用した海岸砂防林の計画的整備促進,県出資法人の経営改善に向けた指導の強化,有用微生物の活用による循環型農業の推進などでありまして,執行部との間に活発な質疑応答が交わされたのであります。

2010.09.17 : 平成22年予算特別委員会
◯錦織委員
次は,北浦の水質浄化対策についてお伺いをいたします。
 これも,さっき荻津委員さん,涸沼ということで話して,ダブる部分もありますけれども,私も,北浦の水,これは工業用水,飲料水,また農業用水という,非常にいろいろな形で利用されておりまして,大変貴重なものがあります。そういう面で,この水質が悪くなれば,私の前に北浦から引いている企業局の浄水場があるんですよ。そういう面では,そういう浄水処理費用,そういうものも余計にかかりますし,景観上もよくありませんので,そういう面でいろいろと支障が出てきますので,その辺を何とかしたいということでちょっと御質問させてもらいます。
 私は,北浦のすぐそばに生まれて,ずうっと育ったんです。そういう面では,田舎ですから,夏は遊ぶものがないんです。そういう面では,毎日北浦へ行って,朝から晩までスイカ1個くらい持っていって,そこで,それを昼に食べながら1日泳ぎで遊んでいたんです。そのうちに,カラスガイ,あとはシジミ,こんなものが大変とれましたし,二,三メートルの水深のところまでよく見えたんですよね。ヨシとかアシ,ガマなどが残ってカバシンなんかで売っていましたけれども,そういうのもふんだんにありましたし,そういう環境のところに私は育ちましたけれども,過日,去年に公表された平成21年度の水質概況では,北浦のCODが前年から0.7ミリグラム/リットル増加をして,10ミリグラム/リットルにまでなりましたよと。平成20年から森林湖沼環境税も導入しながらみんなして知恵を出して一生懸命やっているにもかかわらず,ふえているだなんておかしいんじゃないのと私は思って,その部分,県の方にお話をしましたら,透明度が増すと日光が水中に差し込むようになったために,植物プランクトンの量が増加をしたことが水質悪化の原因になったんですと,そういう説明を私は受けました。でも,そういうことを聞いて,私としては,すぐ納得できなかったんですよね。そしたら,水質が悪化したのが,また幾らかよくなって,光が差し込めば,植物プランクトンが増えると,イタチごっこを繰り返すしかないかなと,それはそれなりに説明してはよこしましたけれども,それにしても,そういうことは県民の人はわからないと思うんですよね。そういう面では,その部分をPRしてもらうと同時に,先週の日曜日,テレビを見ていましたら,熊本県のベンチャー企業で納豆菌を使った水質を浄化するコンクリートブロックの製品化をしましたよといって,このブロックは,化学薬品などの環境に悪影響を与える物質を使っておらず,低コストで長期間にわたって水質を浄化することができるということでした。で,アジアなど海外にも売り込みに行っていて,大分いろいろと紹介をされていると。昔,EM菌の話がありましたけれども,それとは違うのかとは思いますけれども,納豆菌ブロックということでやっていましたので,こういうことも検討をしながら,情報を集めてもらって,これからの対策に取り入れてもらえればありがたいなと,そういう面で今までどのような対策を行ってきて,今後どのように取り組んでいこうとしているのか,生活環境部長にお伺いします。


  • 最終更新:2013-11-19 09:28:08

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