藤沢市

平成 9年 3月 予算特別委員会

◆高橋八一 委員

 それから畜産の関係では、周辺の住民の方とのかかわりというのは非常に大きな課題だと思っています。ついせんだっても専用の耕運機で湯気が立つようなふん尿を畑に山のように盛っておられた方を見かけました。湯気が出るような状況ですから、周辺にはそれなりのにおいも行くでありましょうし、夏になればハエも飛ぶようになる。そこで北部の方でも人家が多くなってまいりましたから、とりわけてそういう家畜を飼っておられる周辺から、かなり苦情なども舞い込んでいると思っておりまして、どういう苦情がどの程度あるのかお聞かせをいただきたいと思っています。これらについては浄化槽を設置していただくような補助事業等もこれまで行ってきていただいていると思うのですが、畜産農家における浄化槽の設置状況についてもぜひお知らせをいただきたいと思っています。

◎鷲塚啓 農政課長

 それから苦情でございます。大抵苦情と申しますと、完全に醗酵した堆肥になる前の生のものを圃場に積むのです。それに対する苦情が大半でございます。8年は委員のところにそれぞれ電話がいっていると思いますけれども、私どもの方に来たのは4件、7年が10件ということでございます。これに対してどう対処しているかというと、まずその苦情者のところにすぐ行くことなのです。怒鳴られようが何しようがすぐ行く。そしてその農家のところにすぐ行ってつなぐ。どうしても難しいときは普及センターなり農協の営業の方に入っていただきます。そうすると大半は御理解をいただけるのでございます。それからそこで1回だけでなく、もうちょっと長い間、しょっちゅう伺って、その後どうですかというお話をさせていただいている。
 それから湘南広域都市行政の中で、寒川、茅ヶ崎、藤沢で都市農業部会というのがありまして、ここ3年にわたってEMについて検討しておりますので、9年度には何か結論が出るのかなと、そういう検討もしております。もう一点は六会で苦情があったときに、私どもの方で組織いたしました県と市とJAと畜産の方と耕種農家とで会合を持ちまして、結論が出ないまでもいろいろ何回か検討会を開いて、市民センターのおまつりにはみんなで農業についての理解を求めるビラを配布したと、今後もこれは継続してまいりたいと考えております。

平成10年 3月 予算特別委員会

◆高橋八一 委員

 それから、せんだって環境保全のところでもお尋ねをしたのですが、特に畜産業などにかかわりまして、においあるいはハエというようなことで周辺住民からの苦情があるだろうと思うのですが、せんだっての環境保全の方のお答えですと、思ったよりは畜産などについての苦情が少ないように聞いたのですが、その実態について明らかにしていただきたいし、農政課などで、そういった苦情に対して具体的にどう対処されているのか、この点についてもお訪ねをしたいと思います。

◎鷲塚啓 農政課長

 次に、苦情でございますが、意外に少ないという御指摘でしたけれども、平成7年度5件、平成8年度4件、平成9年度11件とふえてしまいました。これは、大部分が牛ふん、豚ぷんなりを畑に還元し、堆肥にするまで干すわけです。その間、すき込みが遅れた場合に苦情がある。それが大部分でございます。先ほど御指摘がありました、川に対するものが、ことしの2月ごろになって2件、たて続けにまいりまして、これは水質汚濁法の関係もありますので、環境保全課と県の家畜衛生保健所と私どもですぐに現場に行きまして申入人にも会い、検討した結果、改善計画を出しなさいということでいたしました。ともかく、苦情についてはすぐ現場に行くということが一つだと思います。
 次に、今年度湘南の広域都市行政部会の中の都市農業部会の中で、EM菌の実験をいたしました。農家にお願いして、緊急の場合、これを少し使ってみてはいかがかということで、御提案させていただいております。

◆大塚洋子 委員

 先ほど、高橋委員の方から畜産農家の抱える環境問題について、微に入り細に入り御質問がありまして、承知はいたしておりますが、昨年の決算特別委員会のときにも畜産農家の抱えるにおいという問題についての苦情の件を聞きましたところ、そのときは3件あったということでした。先ほどの御答弁の中に、今度は11件とふえているお話もございましたが、決算特別委員会のときには、自分たちの堆肥はどうする、においはどうするのかということで、畜産農家の人たちが自分たちで、堆肥小屋はありますけれども、それがない方、先ほど33件、畑地でやっているということがありましたが、それは全部含めて、自分たち自身で解決していくのだという組織づくりを進めていくという御答弁もいただいたのですけれども、その辺の組織づくり、また、緊急的な課題として、薬剤というか、その辺が問題なのですが、何か急ににおわなくなるような施策も展開、考えていくというようなお話もありました。その辺はどのようになっているのか。先ほど、堆肥小屋または乾燥ということで、それぞれ2カ所ずつ設置されていくという答弁もございましたが、そういった意味で、畑地でやっている33件の問題が解決されるのかどうか、その辺をお伺いさせていただきたいと思います。
 それから、今、浄化槽を使っていらっしゃいますけれども、先ほども苦情の中で、水質汚濁という問題で改善計画を出したということでございましたが、伺ってみると、水質検査は通るけれども、汚濁というか、色がついてしまう。今の浄化槽の段階では、どうしてもそれを放水するときに色がついてしまうという課題があるようなのです。下水道にというお話も、先ほど専用管または費用という面で難しい、将来的にはどうしても集約していく以外にないということを言われましたけれども、現に養豚舎とか、酪農の、今年度も出ましたように、県の予算がつきながらどんどん施設整備がきちんとやられていく中で、存続するためには将来的にそうする以外にないと言いながら、全然その辺の対策がなされていない。私たち、藤沢市民として身近にそういった安全なお肉の提供を期待するわけですけれども、先ほどの堀委員からの養豚舎に宅地化と同じ税金がかかるといった面では、父親が亡くなったときの相続税の問題で、そういったところも存亡の危機に瀕しているわけですので、そういった大変な環境の中にいるわけですので、何か市民と共生できるような施設整備にお金を考えるとか、もっと将来的な展望を持って施設整備をすべきではないかと考えます。
 また、先ほどEM菌という情報も模索されているようですけれども、どこでそういった現代技術革新の情報を得ながら施策として展開されていくのか、その辺をお伺いさせていただきたいと思います。

◎鷲塚啓 農政課長 

 1点目でございますが、決算特別委員会のときにお約束申し上げました組織の問題でございます。これは、苦情者と農家、その当事者同士を対立させるということ、それで中に行政が挟まって単なるあっせんをする、仲介をするというだけでは解決は非常に難しいだろう。ついては、同じ牛屋ならば当事者ではなくて、そこの役員なり何なり、つまり酪農家全体の問題にしていく、また養豚家全体の問題にしていくというスタンスでこれを解決していかなければならないということでそう申し上げましたので、早急に組織化してまいりたいと思います。六会では、既に牛ふんの問題が起きたときに、行政各関係と耕種農家を入れて組織化してございます。これの方も組織的に運用を図っていきたいと思っております。
 次に、浄化槽が黄ばんでいるということでございますが、浄化槽について完全に管理の徹底をすれば、それなりの成果は得られると思いますが、現実にはなかなか手が回らないところもあるようでございます。今年度も最後の方に、水質を、川の水を汚すようなものが2件ほど出て、大変大きな問題になったということでございます。管理については、改善計画をいつも出させておりますので、今後とも指導していきたいと思います。
 委員が、かつて御提案になりました急な場合に、においの出ない何かないのかというお話がございました。私も専門家にいろいろ聞いたのでございますが、そういうものは今のところはないので、広域都市行政の中の都市農業部会で2年間、方々の環境問題、悪臭や病害虫の発生を防ぐ方法を研究してまいりまして、2件ほど、私も見学にまいりました。どれか一つ、EM菌とは申し上げませんが、ある一つの方法をどれか選択して、実験的にやってみたいというのが今年度の予算の中にお願いしてございます。
 体系的な施策がないとおっしゃいますけれども、お言葉を返すようですが、いわゆる団体や国庫の事業がこれだけ導入されておりますし、藤沢市は予算的にはかなり環境問題に取り組んでいるのではないかと思っております。

平成17年 9月 定例会

◆8番(有賀正義 議員)

 丁寧な御答弁ありがとうございました。それでは再質問させていただきます。
 まずは海岸問題の総括に関してですが、本年度より地域住民団体が中心となり、夜間パトロールに県や警察、関係団体等が参加し、市も事務局的機能を果たし一定の効果を上げたことに関しては、関係者の皆様に敬意を表したいと思います。現状や問題点の棚卸しということで多岐にわたり御答弁いただきましたが、要点を整理しましたところ、海水浴という点では藤沢は約380万人ということで、調べてみましたら昨年比15%の減少という数字でした。逆に、近隣市では子はプラス25%、それから、鎌倉市はほぼ横ばい、茅ヶ崎市はマイナスの13%という結果でした。私、一度子の海水浴場を視察に行ったんですけれども、一昨年からの有用微生物散布の効果が出ているのか砂はきれいで、そして新設置のトイレとか――シャワーつきトイレですね――きれいで、海の家もいろいろと趣向を凝らしていて、25%増というのはあるのかなというふうに納得できました。そこで質問ですけれども、近隣各市の海水浴場の開設はどのような形態となっているのでしょうか。

平成18年 2月 予算等特別委員会

◆有賀正義 委員

 次に、95ページ、公害防止費、水質汚濁防止費です。神奈川県生活環境の保全に関する条例に基づき、海水浴場の水質調査を行う事業費であるということですけれども、海水浴場開設後の水質はどのように調査把握されているか。海水浴場開設前の水質調査というのは新聞等に出ますけれども、開設後の水質、これは開設後に海の家から排水を浸透させたり、公共下水道に接続したりしているというふうに思うんですけれども、それらの状況を詳しく説明してください。
 もう一つ、近隣市ではEM菌を使って海の家から出る排水を浄化した環境負荷低減事例があります。藤沢市でもぜひ検討してほしいと思いますが、こうした取り組みについてどうお考えか、聞かせてください。

◎小泉 環境部参事

 EM菌等の海水浴場での浄化ということでございますが、新聞報道ですと、近隣市で非常に効果が上がっているという報道は見聞きしております。ただ、菌でございますので、培養する過程の中で雑菌等の心配ももちろんございます。ですから、管理の問題も非常に難しいかと思います。そういう中で海水浴場の砂浜に菌体を投入するということは、ある面では慎重にやっていかなきゃいけないのかなと考えております。過去ですと、紅茶キノコ等がございまして、健康にいいということだったんですけれども、やはり雑菌の問題が出て、今はほとんど培養されていないと聞いております。
 今後につきましては、公共下水道というのがベストな方法だと思いますけれども、先行投資等が非常にかかるものでございます。そういう中で、どういう形がいいのか、勉強してまいりたいと考えております。

平成24年 9月 決算特別委員会

◆土屋俊則 委員

 バイオガス化施設調査検討事業費です。今問題があるかどうか、その点はちょっと不明だということです。また、今後ともいろいろ調査もしながらということでしたけれども、やはりこのバイオガス施設の導入ですが、拙速に行わず、いろいろな一定の研究の成果が今後出てくると思いますので、この点は市民に公開をして、市民とともにさらに導入が可能なのかどうか広く研究をしていく必要があるなというふうに考えています。先ほども出ていましたけれども、市民による生ごみの分別が本当に鍵になるというふうに思っています。その点で、今市民が運動として進めているいわゆるボカシですとかEM菌の取り組みに助成をするなど、小さい規模でのこの堆肥化を無数に広げる必要があるというふうに思いますけれども、この点の考えをお聞かせください。

◎森 資源廃棄物対策課主幹

 それでは、私から再質問5点目のバイオガス化の件の小規模の堆肥化についてお答えいたします。
 現在、本市では、ごみ減量推進事業費の中で小規模な堆肥化の推進事業としまして、家庭におけるコンポスト容器及び電動生ごみ処理機の購入助成を行っております。コンポスト容器につきましては、平成3年度から助成を行い、23年度末累計で2万4,736件ありまして、また電動生ごみ処理機につきましては、10年度から助成を行いまして、23年度末の累計で6,025件ありまして、両者の総合計になりますと、3万761件になっております。今後も各家庭におけるごみ減量や堆肥化の推進については、ごみの事業の周知と利用者の拡大を図るため、ごみニュースや広報等を通じたPR活動を初めとしたさまざまな周知活動を行いまして、コンポスト容器などの普及に努めてまいります。
 また、ボカシとEM菌の助成につきましては、コンポスト容器本体が平均6,500円のものを1,000円という大変廉価な価格であっせん販売をしておりますボカシなどの消耗品を助成することは現在難しいと思われますので、御理解ください。

平成25年 2月 厚生環境常任委員会

◆土屋俊則 委員

 先ほどコンポスト容器や電動生ごみ処理機で減容したものをバイオガス化品目としても搬出できるというふうに言っていますけれども、これは乾式なら大丈夫だと思うんですけれども、例えば長岡では湿式でやっていると思うんですが、この場合では、長岡の場合は燃やすごみということで、このバイオガス化施設に入れてはいけないごみということになっています。そういう点では一概には言えないのかなというふうに思っています。
 また、一軒家だけでなくアパートやマンションなどに使えるような、ボカシやEM菌を使ったこうした堆肥化ですとか電動生ごみ処理機などで家庭でごみを減らしていくということに力を注ぐことが、私は非常に重要だと考えています。そういう点で、77億円ですかね――を超える施設費、運営費を使っての費用対効果をどう考えるのか、最後にお聞かせをください。

◎橘川 環境部参事

 委員おっしゃるとおり、家庭レベルでのごみの減量化を進めていくことは大変重要なことだと考えております。今後も集合住宅も含めまして、ごみの減量化、資源化の施策については継続して推進していく必要があると考えております。
 また、一方で施設の整備計画も進めなければなりません。バイオガス化施設の導入については長期的な藤沢市の環境施設の整備計画を見据えつつ、新たな要素としての再生可能エネルギーの固定価格買取制度や溶融化経費の削減による経済的な効果、それから、温室ガスの削減効果、市民の負担感、協力率、収集経費や手数料などの、これらのことを総合的に検討を行う必要があるというふうに考えておりますので、今回お示しいたしました調査検討結果から導き出されたコストと、今後、試行収集を行って得られる数値等をもとに、バイオガス化施設の導入をした場合と全量焼却との場合とを、その費用対効果なども十分に比較検討を行って進めてまいりたい、そのように考えております。よろしくお願いいたします。

平成25年 2月 予算等特別委員会

◆加藤なを子 委員

 先ほど有賀委員から意見があった生ごみ堆肥化推進事業ですけれども、これと電動生ごみ処理機をおうちで持っている方や、コンポスト、堆肥、EM菌等を独自で取り組んでくださっている市民がいらっしゃいます。それは本当に市民の自発的な減量意識で、とても大事にしなければいけない部分ですが、バイオガス化が進むと、こちらがもうバイオガスになるから、生ごみはそちらに出すということになってしまったり、せっかく検証している大型生ごみ堆肥化の機械に、同時進行でやるといいながらも、私は後退していくのではないかと思うんですが、その点はいかがでしょうか。

◎森 資源廃棄物対策課主幹

 バイオガス化のほうは、先ほど来言っていますけれども、まだ具体的にそう決まったということではないんですが、まだ机の上の考えということでお答えいたします。
 まず、大型生ごみ処理機による生ごみ堆肥化推進事業を行っておりますけれども、これは5年間のモデル事業ということで、地域レベルにおける戸建て住宅と集合住宅の2カ所で生ごみの減量化、堆肥化について実証実験を行っております。この5年間でのごみの投入量、堆肥生成量、堆肥率、あと堆肥の活用なり利用実態、また利用者の利便性や負担などの御意見などで、さまざまな角度から総合的に検証して、その時点で事業の継続などについて判断したいと考えております。
 また、家庭用電動生ごみ処理機についても、これは家庭レベルでお願いしていますけれども、これについては生ごみの減量化、資源化、堆肥化を行いまして、各家庭の実践の場になっております。こちらについてもバイオ施設が導入というか、その場合には、趣旨、目的が同様ですので、効率的、効果的な面で総合的に見まして、その時点で事業の継続について検討していきたいと思っております。
 最後にコンポスト容器、これも家庭レベルで行っていますけれども、家庭で身近な生ごみの堆肥化、減量化、資源化を行っておりまして、特に環境意識の向上など図れますので、これはバイオとはまた違いますので、事業は継続していきたいと考えております。
 なお、この3つ、現在事業をうちのほうは進めておりますので、バイオが決定するまでは当然進めていくという形になりますので、よろしくお願いいたします。

平成26年 2月 予算等特別委員会

◆柳田秀憲 委員

 それではまず、水質汚濁防止費についてお伺いしたいと思います。EM菌とかEMだんごということをお聞きになったことがあるかどうかというのはあるんですけれども、アルファベットの頭文字なんですけれども、日本語で言うと有用微生物群ということで、こういうものを水質の改善に使えるようにと考える方々がたくさんいるというか、何人かというか、そういうのがあって、藤沢市内において河川であるとか、あるいは蓮池のようなところでこのEMだんごを投入して水質を改善しようというイベントが行われたりということがあったと聞いております。これに対して、余り有効ではない、あるいはかえって害があるんだといった意見も聞かれます。このイベントについて市がどのように把握されているか、まず1点聞きたいと思います。

◎中川 公園みどり課主幹

 都市公園におきましてなんですけれども、昨年7月、鵠沼にあります桜小路公園なんですが、今委員の言われました蓮池にEMだんごを投入するイベントがある旨が個人のホームページに掲載されているが、市は承知しているのかといったようなお問い合わせが市民からございました。設置管理者でございます私どもがその内容を確認させていただきまして、主催者に都市公園区域内ですということと、法に基づいた手続等がなされていないということをちょっと丁寧に御説明させていただいた上で御理解をいただいて、中止させていただいたと、そういうような経緯がございます。

◆柳田秀憲 委員

 蓮池の件はそういうことだということなんですけれども、河川のほうは何か把握されていますか。

◎庄司 環境保全課課長補佐

 今までにEM菌の利用についてと市民の方から昨年の5月に近くの河川の悪臭対策のためにEM菌を利用したらどうだ、調査研究したいという申し入れは1件ございました。

◆柳田秀憲 委員

 このEM菌に対してそういう市民からの問い合わせがあったということなんですけれども、市の考え方、有効性であるとか、あるいは利用、市民の方が――さっき蓮池のほうは中止になったということなんですけれども、例えば川に自分で投入してみたいんだとか、一部実際にそういうイベントとかやっているんですね。藤沢じゃないかもしれませんけれども、各地で行われたりしています。そういった申し込みというか、あるいはそういうのを市が把握した場合にどのように対応していくのかということをちょっと。

◎庄司 環境保全課課長補佐

 そういう申し出があったときの対応でございますが、一般的に微生物による土壌とか水質の浄化というのは一定の効果があるものもあるということで知られておりますが、EM菌の水質浄化なりということについて、科学的に検証されたということは今までにちょっと私も聞いたことがございません。微生物を活用した浄化法はバイオレメディエーションというものでございまして、一般的に水域とか土壌にすみついているものを利用しようというもので、経済産業省とか環境省がそれに微生物を利用したときに注意をする指針を策定しておりまして、ほかから新たに微生物を持ち込む場合については、その生態系とか人の健康に影響がないかどうかと、安全面とか管理面に十分注意するようにと書いてあるものもございます。その他、過去に県内の自治体でそういう検証を試みたという自治体もありまして、なかなか水質浄化に結びつく数字として科学的な根拠を示すようなものがなかったということもございましたので、相談者の方にはなかなか数字的にあらわれないものだし、市としては推奨できませんということをお答えしております。よろしくお願いいたします。

◆柳田秀憲 委員

 推奨できないということであります。今の御答弁ですと、環境省とか経済産業省、国のほうでそういう指針が示されているということなんですけれども、これは例えば法的にそういう規制というのはあるのかどうか。といいますのも、これも私は見たわけじゃないんですけれども、話を聞いたんですけれども、川に投げ入れているというイベントがあるとかいうことです。これは今のお話しですと、藤沢市では推奨はできないということなんですけれども、推奨できないだけでやめろとかということではないというふうに今理解したんですけれども、これはとめる手だては、法的にどうなのかというのをお聞かせ願いたいと思います。

◎庄司 環境保全課課長補佐

 EMだんごとかEM菌の量とか質によるのかなとは思うんですが、ほかの自治体で聞きましたところ、ほかの自治体が県の土木事務所で聞いた話ですと、河川法の中ではなかなかやめろと、強制力はないんだけれども、効果がないものはやめてもらいたいという事案がありましたので、本市といたしましても、なかなか法律上できっちり取り締まるということは難しいのかなと考えております。

◆柳田秀憲 委員

 この件で最後にお伺いしたいんですが、このEM菌EMだんごもそうなんですけれども、微生物というか生物は生物ということだと思うんですよ。それで、例えば自分のところで飼っていた魚とかもう飼えなくなったから川に流しちゃうとか、そういったことも聞きます。それはさっきの藤沢市の公園内という意味では蓮池なんかもそういうふうにしてしまうこともあるかもしれません。こういったことに対する法的にやってはいけないんだというのはちょっとどうなのかなと思うんですよ。よくそういう話を聞くので。それで、今のお話しだと少なくともEM菌の投入みたいなものは法的には今のところ規制がないということなんで、例えば自分のところで飼っていた魚を放しちゃうみたいなものに関してはどうなのかというのをお聞きしたいと思います。

◎神山 環境保全課主幹

 魚については、基本的には、例えば引地川なら引地川、境川から引地川、そこに生息する魚類といったものは固定種というのがあります。そういったところで違うものを、例えば外来種のブルーギルですとか、そういったものを放流するのは当然外来生物法の中では禁止されているんですけれども、もともといたものを放流していいかということについては、法律の中ではどうかなと、禁止まではされていないのかな、ただ、コイについてはコイヘルペスという問題がありまして、飼っていたコイを河川に放流するということは禁止されておるんですけれども、それ以外の在来の日本の魚について、藤沢市の河川に放流することを法律的には禁止されていない。ただ、やはり感情的にはもともと河川の生物の体系を乱すような放流というのはやめてほしいなと。以前、私どもの川の会なんかでもコイ、フナの放流事業をやっていたんですけれども、やはりもともとの生態系を乱すということで中止している経緯もございますので、やめていただきたいというのが私どもの考えでございます。


  • 最終更新:2015-05-27 15:34:29

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