越谷市

越谷市議会とEM

【平成22年 12月 定例会(第4回)】

◆ 3番(辻浩司議員)

そこで、脱焼却の方向性を考える上で、2つの先進事例をご紹介したいと思います。これは、どちらも埼玉県内の自治体での取り組みでございます。まず、1つ目は戸田市です。戸田市の取り組みについては、6月議会で若干触れましたが、繰り返しになる部分もありますが、改めてご説明します。戸田市では、市民が持ち込んだ生ごみを花の苗と無料で交換する事業を実施しております。市民に17リットルのバケツを貸し出し、生ごみをフラワーセンター戸田という市の施設に持ち込むと、それが花の苗24鉢と交換できます。持ち込まれた生ごみは、有用微生物群、EMと呼ばれますが、そのボカシを使う方法で堆肥化をします。できた堆肥は花の栽培で使われますが、この栽培作業に障がい者が雇用されています。生ごみを持っていくとただで花がもらえるということが評判になり、400人以上がバケツの貸し出し登録をしているとのことです。また、雇用されている障がい者は、福祉施設の工賃のような低額ではなく最低賃金を保障した額を支払い、週延べ100人にその数が上るとのことです。また、雑紙などの古紙を出す際に、よく新聞販売店などが配っている紙袋などに入れて出すことが多いかと思います。先日私は、古紙仕分けの現場を視察しましたが、紙以外のものが混入していないか、その場で袋を破って中を全部改めておりました。これは、大変な作業だと思います。戸田市では、雑紙などの古紙は、紙袋ではなく紙ひもを市民に配付した上で、市が業者と契約し、市が回収した古紙類は紙ひもでくくられているので、袋を破く手間がないということで、キロ当たり2円高く買い取るという契約をしているそうです。


◎高橋努市長

いずれにいたしましても、廃棄物の処理については、まぜればごみ、分ければ資源となることから、まずは分別の徹底について市民意識の向上を図ることが重要であると考えております。したがいまして、脱焼却の方向性につきましてはご提案いただいた事例も踏まえ、越谷市廃棄物減量等推進審議会において協議し、越谷市一般廃棄物処理基本計画を策定してまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。


  • 最終更新:2013-11-19 09:02:27

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