逗子市(2)

平成15年  3月 教育民生常任委員会


◆(眞下委員)

 砂質改良の悪臭除去という話がありましたけれども、これは具体にはどういうことをするんですか。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 御存じのとおり、逗子海岸はちょっと掘ると、もうどこを掘っても真っ黒という状況で、非常に悪臭がしておりまして、これを除去するということを考えているんですけれども、例えば砂を全部入れ替えてしまうなんていうことになりますと莫大が経費がかかるということで、いろいろなところと検討したんですけれども、EM菌というのが沖縄サミットのときに世界の国の方に紹介されたというふうに聞いておりますけれども、そのEM菌を使ってこの悪臭が除去できるか、これは実験を行います。したがって、ある特定な範囲ということで、面積は50メーターの10メーター程度のところに散布をして、その状況を見てみるということで考えております。

◆(眞下委員)

 これは確か東浜といいましたか、浪子不動側(「西」と呼ぶ者あり)浪子不動側は西、浪子不動側でやるんですよね。そうしますと、例えばその50メーター掛ける10メーターの範囲を決めて、そこで平成15年度は実験的にEM菌を散布して悪臭が消えるかどうかということをやられるという理解でいいのかと思うんですが、そこというのは、そうしますとエリアを特定して、人の立ち入りを禁止するとか、そういうようなことをするんですか。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 これは散布だけでございますので、特に人の制限をするということでは、今のところ考えてございません。

◆(眞下委員)

 先ほど参事も言われていましたけれども、一皮めくると真っ黒い土という状況だとおっしゃっていましたけれども、散布するには、じゃ例えば表面を何十センチか泥をとって、砂とって、そこへまいて、またかぶしておくとか、そんなようなやり方をするのかな。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 まずは天地返しをやったときに、掘り起こしたときに散布しようと。あとは定期的にその上から散布をしてみるということで考えております。

◆(眞下委員)

 これって、どうやって検証するんですか。何か検知器みたいのを一緒に埋めておくとかなんとかして。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 県の公的機関を使いまして、散布前と散布後のデータをとる予定でございます。

◆(眞下委員)

 私も時々行くんですけれども、そのときの気温、湿度、風、そういった状況ですごくにおうときもあれば、今みたいに冬、温度低いと余りそのにおいが気にならなかったりとか、かなり同じ場所でも我々が感じる状況が違うように思うんですが、その辺のことを、一定お金を投入してやるわけですから、どの程度成果があるかということは、きちんと数値の中で検証できるようなシステムになっているんですか。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 これは、まくのは薬品ではございませんで、いわゆる善玉菌という菌でございますので、生き物でございますので、確かにおっしゃったとおりそこの環境で、例えば1足す1が2になるという成果がという形ではなかなか出にくいというふうには聞いております。したがって、その実験的意味というのが、逗子の海岸でどのくらいまいたら、どのくらいの効果があるのか、その辺を検証したいというところがございます。

◆(眞下委員)

 そういうことであれば、やってみなければわからないということなのかなというふうに理解するしかないかと思うんですが、これというのは、そのEM菌を散布する事業に対してはどれくらいの予算を見ているんですか。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 こちらの方は、50万円の委託料で考えております。

◆(眞下委員)

 そうしますと、そのことによって一定効果があるよということが検証された場合には、平成16年度以降もっとこの事業を拡大していこうというような考え方を持っているんでしょうか。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 そのように考えております。

◆(眞下委員)

 この砂質が悪化するのには、打ち上げられた海藻を埋めているということも関係あるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺は平成15年度について海藻の処理というものはどんなふうに考えているんですか。〔発言する者あり〕その海藻の処理というのは環境部だということですと、ここでは今は直接答えをいただけないということなんですけれども、その辺の因果関係というのはどういうふうに把握されているんですか。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 御指摘のとおり、海藻処理が一番問題だろうというふうに考えています。海藻は通常は埋めて、自然に戻って、それ自体は害がないんですけれども、いろいろなごみと混ざったりなんかして、結局それが腐敗を起こして硫化水素が発生して、それが臭い原因だというふうに我々は分析しております。

◆(眞下委員)

 そういうことであれば、その辺の海藻の処理の仕方が従前どおりということであれば、一定そのEM菌で一生懸命悪臭除去をやっても、また埋めればということで、イタチごっこみたいなことがある感じがするんですけれども、その辺についての調整はどうなんですか。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 海藻の新たに打ち上げられたものについては、今まで埋めておりましたけれども、環境部の方で焼却をするというふうには聞いておりますけれども、私どもが今行おうとしておりますのは、既に腐敗しているものを戻すということを実験的にやってみたいと、こういう分けをしております。

◆(眞下委員)

 はい、分かりました。新しい試みということで、海藻もそういう違った処理の仕方をされるということであれば、それに期待をしたいと思います。そこについては結構です。

◆(奈須委員)

 このシャンプーという関係は、どこから出たんですか。ただ単にシャンプーすればいいんじゃないかという、〔「散布」と呼ぶ者あり〕散布ですか、私はシャンプー式な考え方を一つ持っているんですけれども。今まで海というのは砂の改良は、海が荒れると、言うなれば、頭をシャンプーするような関係で洗いますときれいになっちゃうわけなんです、内容的には。だから、海というのは、必ず汚れているところは海が台風が来たりして荒れますと、下が改良されるわけです。そして、砂の質が変わっていくわけです。だから、そういう形で海流の流れとか、そういった一つの地形的な問題で非常に逗子の海岸に、西側が特にというのは一番動かない場所だから、海流も動かない、砂も動かない、荒れてもそこが動かないという、こういった一つの現象があそこにあるということだけは事実なんです。
 だから、そういった地形的な変化で起こる内容を、今のようなやり方でやっても同じようになるんじゃないかなという考え方を一つ私は持っているんです。それはというのは、海をやはり掘削して、海をでんぐり返さない限りは、新しい砂の入れ替えがないと。それは、調べなきゃ分からないというのは、そういうやっぱり本来の海の自然の変化によって動く状態の調査が必要じゃないかなと。〔「すみません、質問をやってください」と呼ぶ者あり〕そういう調査をしたのかしないのか、それで、調査によって、こういう一つのデータでこういう形をしようという試みを考えたのか、ただ単にこうがいいんじゃないかという指導を受けてやったのか、その辺をちょっと。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 原因はいろいろ確かにおっしゃるとおり、自然環境または人工的な環境というのが考えられます。ただ、私どもが今回計画しましたのは、それほど大々的な費用をかけずにやるというところで考えました。
 なお、このEM菌が非常に安価で手に入って、なおかつ瀬戸内海浄化等に今これが使われているという、そんないろいろな情報を集めて、これで実験をしてみようということになったわけでございます。

◆(松本[治]委員)

 今たまたま参事が答えられたんですけれども、それを聞こうと思ったんですが、こういうふうに砂質を改善するというのは、本当に逗子海岸ではなくてほかのところも取り組まなきゃいけない課題かなと思うんですけれども、これをやるという、あるいは既にやっている自治体とか海岸とか、そういうところを調べられた上で今回取り組まれるのか、モデル実験というふうにおっしゃったんですけれども、何かそういう先例があって、これにたまたま行き当たったというのか、どんな経緯で。

◎(市民部参事・経済観光課長事務取扱)

 これは今年だったか去年だったか、ちょっと記憶にないんですけれども、このEM菌を活用したフェスタというか、そういったものがありまして、そこには 300以上の自治体が参加しているというようなことを伺っています。それから、先ほども申しましたように、沖縄サミットでは既に各国にこれを紹介して、国家プロジェクトでも既に取り組んでいる国もあるというふうに聞いています。沖縄については、これを利用しましてし尿浄化槽、それから図書館の水のリサイクル、さまざまなものに使われていると。それから、川の浄化はもちろんのこと、海の浄化、特に養殖でヘドロ化したものを取り戻すということもこれで行われているというふうに聞いています。
 したがって、どこの自治体が何をやっているということではなくて、もう既にあらゆるところで取り組んでいるという事例をもって、私どももこれに取り組んでみようということになりました。

平成15年  6月 定例会


◎ 市民部長(菊池武彦君)

 次に、海岸の黒色化と悪臭ということでの御質問でございます。
 砂浜の黒色化と悪臭ということでございまして、この現象が海岸の両サイドに起きているという顕著な関係がございます。大腸菌がその黒色化の原因だとか、海岸に打ち上げられる海草が腐敗しての臭いにおい等、意見がいろいろあるわけですが、残念ながらいまだ原因というものがはっきり特定ができておりません。そういうところで、海水浴場という場所から、化学薬品を使ってこれを除去することができませんので、本年度は、議員の皆様に御理解をいただきまして予算付けができました、EM菌による実験ではございますが散布を行っております。既に4回で7トンの散布を行ったところでありまして、現在のところ非常に効果が出ております。においがほとんどなくなり、海草も通常4か月か5か月で分解をして溶解するというものが、この関係では一、二週間で完全分解しているというふうなことがございます。黒色化の関係も、上部から10センチぐらいまで白い砂に戻るというようなこともございます。今年度いっぱい実験をしまして、さらにどのような対策がいいかということも探らなければいけないということで、今年度はまず実験をしてみて、よければ事業の拡大というふうなことがあろうかと思います。


平成15年 10月 定例会


◎市民部長(菊池武彦君)

 今後の海水浴場ということでございますが、これは今お話ししましたこのような苦情に対する対応、あるいは海岸の環境ということで、今年はEM菌も使って、少し海岸のにおい、臭気の関係の改善もテスト的に行ったところでございますので、そういう点も含めて逗子海岸の快適な海水浴場をつくり上げていくというふうにしたいと、こういうふうに思っております。

◆8番(菊池俊一君)

 今、EM菌の話がありました。今年実験的にEM菌をまいて、確か前回のときは砂浜の黒色とか悪臭について改良させていきたいというお話があったんですが、実験が終わったと思うんですけれども、どういった成果があったのか、報告をお願いします。

◎市民部長(菊池武彦君)

 今、EM菌の関係では中間報告ということになっております。4月から6月までで今現在は4回プラス、あと天地返しのときに1回実施をいたしまして、全部で8トン投入をしております。これは幅10メートル、長さ36メートルにわたってテストの散布をしたわけでございます。あと11月にもう一回行おうというようなことでございます。これにつきましては、中間報告の中で、まずにおいの関係でありますが、臭気の値が、これは散布する前に一つの数字として 300というのがあったわけでございますが、このサンプルによって 180まで落ちたということでございます。じゃ、海そのもののにおいと申しますか、香りというのが言うのでしょうか、 200という値が一般的に今、海ではあるということでございますので、事実上、 300が 180になったわけですから、不快な臭気というものは、無臭になったというふうに思っていただいていいかなと思っております。
 それから次に、大腸菌と酸性、アルカリ性を示すpHの関係でございますけれども、EM菌の中に主に乳酸菌が大腸菌を抑える効果がございます。その数が激減をさせていました。その結果、腐敗によって高いアルカリ性を示すpHが中性の値まで落ちたということでございます。したがいまして、このような中間報告では腐敗状況にあった海岸のにおいと大腸菌もなくなったということで改善が図られたというふうに私どもは中間報告の時点で把握しております。
 以上でございます。

◆8番(菊池俊一君)

 何か、いいことばかりで怖いなというのが印象なんですよね。菌というと、何か悪いものかななどというふうに感じるんですけれども、その辺は安心をしていたからやれるんだとは、そういうことも含めて実験をなさったのかなというふうに思うんですけれども、その辺の安全性というのは、いかがなんでしょうか。

◎市民部長(菊池武彦君)

 これにつきましては、この菌は安全性があるということで、ただ、余り人がいらっしゃるときにやるのも果たしてということで、なるべくそういうところは避けて、時期は人のいらっしゃるときは避けて、実験をしたというのは事実でございます。

◆8番(菊池俊一君)

 安心しました。今後のこれ拡大していくのか、今、10メートルの36メートルですか、多分西側だけでしたよね、確かね、そういうふうに感じています。今後その海岸全体に広めていくのかどうかというのは、計画があれば教えてください。

◎市民部長(菊池武彦君)

 これは経費のかかる部分もございますので、私どもとしては、できれば少しずつでも広げていきたいなというふうに、このように思っております

◆8番(菊池俊一君)

 砂浜の黒色とか悪臭について、このEM菌が有効であるのであれば、引き続き私としては事業を拡大していくというか、全体的にしていただきたいなと思いますし、環境改善で取り組むということを積極的にアピールすれば、逗子としてまた違った側面が逗子の海の特色が出せるんじゃないかなというふうに感じています。
 先般行われました市長ヒアリングにおいても、一番市民の方が集まっていたのがこの海岸のところだったというふうに私は記憶をしておりますし、数多くの質問や意見が出されていました。市民の方も非常に関心がありますし、思い入れがある場所だというふうに私は考えています。引き続き問題が起きないように努力していただいて、また、私の先の定例会で提案しました、逗子海岸の総合的計画みたいな策定も、改めて検討していただきたいということを要望だけさせていただきます。

平成15年 12月 定例会

◎市民部長(菊池武彦君)

 海草類とEM菌の関係での御質問がございました。海草類を砂浜に埋没して自然分解を促す処理というのは、通常一般的に多く行われているわけでございます。しかしこれが、大腸菌をはじめとしまして、いわゆる悪玉菌を増加させ、臭気の発生を促すということで、結果的に砂浜の環境も破壊するというようなことで御指摘を受けているわけでございます。
 今年度、実験的ではございますけれども、EM菌の投入も4月から11月まで6回、10トン行いました。これは一定の場所を区切ってやったわけでございますが、この結果で、まず一つは埋没した海草類が2週間程度で分解をしまして、形状が確認できないほどに分解をされたというような報告を受けておりまして、いわゆるここは砂浜ですと適度な水温、それから穏やかな温度というものがございますので、EM菌がより発酵分解が促進されてというようなことではないかというふうに思っております。
 それから、EM菌の分解の促進と同時に、海草の形態はなくなると同時に臭気の抑制ですけれども、これが大幅に改善をされたということでございます。
 それから、もう1点は大腸菌ですね。これの増殖というものが著しく抑制ができたということが報告の中で受けておりまして、いわゆるEM菌の投入によりまして、大幅な改善が図られたということが、今年度実験の中で出てきておりますので、来年度もこれをエリアを少しでも増やして、砂浜の環境の浄化ということに努めていきたいというふうに思っております。

平成16年  3月 教育民生常任委員会

◎(市民部長)

 それでは、 114ページ、 115ページをお開きください。
 第7款土木費、第1項環境保全費、第4目海浜費 8,594万 6,000円につきまして御説明をいたします。
 前年度と比較しまして 4,975万 6,000円の増額計上になっております。これは海浜公衆トイレ整備事業として海岸東トイレの整備に伴う事業費 5,077万円の計上によるものであります。
 それでは、説明欄の事業につきまして、市民部所管の部分について御説明申し上げます。
 1の砂質改良費 566万 4,000円につきましては、砂質の改良の天地返し、それから堆砂除去の業務をそれぞれ2回実施する経費としまして 231万円、海岸東側の海中に堆積しております砂の整地業務 168万円、それと海岸西側の悪臭除去対策、これはEM菌を使った事業ですが、美しい浜を再生させる業務の委託料として 100万円の計上をしております。

平成16年  9月 定例会

◆8番(菊池俊一君)

 2点目は、海の家の排水処理です。逗子海岸営業協同組合の海の家の排水に対するEM菌処理が新聞報道されていましたが、そもそも海の家の排水は下水道に接続されてはいません。そのまま垂れ流しだとも聞いております。
 そこで、海の家でのシャワーや台所の排水、雑排水などの排水処理はどのようにしているのか、伺います。

◎市民部長(佐藤明夫君)

 最後に海の家の排水の御質問がございました。
 昨年まではベニヤ板などで四角く枠を組み、砂浜に浸透させるための浸透ますをつくりまして、海の家から出る水を排水しておりました。以前からこの排水が砂浜を汚しているのではないかと、また、環境の影響が大きいのではないか等問題を提起されておりましたことから、昨年西浜で実施しました砂浜悪臭除去実験というものを行いましたけれども、これを参考に有用微生物群EMにより浄化をすることを海岸組合に提案させていただきました。その結果、組合が主体となり、22軒すべての海の家の協力を得て、7月10日から期間終了まで実施したところでございます。

◆8番(菊池俊一君)

 まさに私もそういうふうに思っているんで、その辺は任せればいいのかなというふうに感じましたので、今後もよろしくお願いします。
 で、最初にちょっと市長からあったボードウォークの件で、認識がちょっと違うかなというのは、ボードウォーク、中心市街地活性化法で難しいんではなんです。中心市街地活性化法を適用しなくても、現行の法律の整備の枠内で対応ができるので、その辺はそういう方法もあるし、中心市街地活性化法でできる方法も今模索中なんで、いろいろなやり方を使って発展をさせたらいいのではないかなというのを意見として言わせていただきます。
 次、4番目の逗子海岸についてなんですけれども、排水処理の件でベニヤ板うんぬんの話がありました。そもそも浸透ますって私から感じると、四方を固めてその下に垂れ流すという感覚でいるんですけれども、その厳格な何か基準というのがあるのかどうか伺います。で、それとともに、EM菌の効果がどの程度あったのかというのを伺います。

◎市民部長(佐藤明夫君)

 まず浸透ますの件でございますが、海水浴場に関する条例というのは神奈川県にございます。また、これを所管しております鎌倉保健福祉事務所等がございまして、ここにも私ども問い合わせをしたわけでございますが、特に基準となるような明確なものがないということでございました。
 それから、EM菌の効果でございますけれども、実はEM菌で処理をしない海の家というのを1軒設けて比較をいたしました。その結果はまだ、もうしばらくかかるというふうに聞いておりますけれども、ただ、大腸菌等には使った海の家と使っていない海の家の比較で、使っていない海の家に比べて大体5%程度の大腸菌で済んだと。つまり95%は減少しているというふうなことを伺っています。さらににおいですが、これは人間の鼻でチェックしているわけですけれども、非常に少なかったということも聞いてございます。

◆8番(菊池俊一君)

 何か今のを聞くと、すごいやはり、これ多分前回も言っているんですけれども、何かすごいEM菌ってすごいかなというふうに感じてしまうんですけれども、実際は垂れ流しているやつにやっとまいたと。まだ分からないけれども、95%ぐらい減少しているのではないかなという予想で立っているわけですけれども、何で下水道があるかということを考えたときに、それではだめだから多分下水道を整備して、普通の家庭というのは排水処理をしているのではないかなというふうに私は感じるわけですよ。今明らかになったのは、浸透ますといっても、単にコンパネで四方を固めて排水処理をして、横に漏れないように下に落とそうということが原則にあるんだなというのは分かりましたし、やはりそれでは市が確か年2回天地返しをしているかと思うんですけれども、何かそれを下から2回天地返ししなければもとに戻らないのではないかなというふうに私は受けたんですね。
 藤沢市の片瀬江の島西浜海岸は、下水道に接続をしているんですね。逗子市はこの晴天率の割にはなかなか海水浴客が伸びなかったんですけれども、片瀬西浜はかなり確か人出が増えたんですよね。やはり私もその前に見に行ったんですけれども、やはりきれいなんですよね。雰囲気が。雰囲気というか、施設なり設備が。ああ、こういうところだったら人来るよなというふうに、率直な感想を受けたんでね、そういった下水道の接続や、合併浄化槽の設置というのもいいのではないかなと私は思うんですよね。かなり掘るわけですから、掘るというか、盛り土をするわけですから、海の家建てるために。そういったことの検討というのはしたのかどうか、もししているのであれば何か伺いたいんですが。

◎市民部長(佐藤明夫君)

 私どもは藤沢市の江の島西浜海岸で、下水道を使っているというふうに聞いております。以前調べましたところ、実は護岸工事を行ったときに、その下にインフラ整備ということで下水道を布設したというふうに伺ってございます。この下水道を海岸に埋めるには多額の費用がかかる。それから、神奈川県の県土木の話では、砂浜というのは意外と長い年月で動くというふうに聞いてございまして、技術的にも難しいと。つまり浜に直接管を埋めるということは、非常に技術的にも問題があるというふうなことも伺ってございます。そうした意味からも、逗子市においても護岸、つまり護岸というのは134号線の護岸になるわけですけれども、こういったものが改修工事が行われる、または計画されるような場合には、ぜひ検討をしてまいりたいというふうに考えております。

◆8番(菊池俊一君)

 今もその護岸工事の際にインフラ整備を行ったという、これ先ほど中心市街地の方でも言った海岸整備の関係で、ボードウォークと一緒にやれば逗子市の負担はなくなるのではないかなというふうにも思っていますし、このまま海水浴場の海の家の排水というのを見逃していくと取り返しのつかないようなことになるのではないかなというふうに私は考えているんですけれども、私としてはもう他市の海水浴場よりも一歩進んだ、環境に配慮した対応をすべきであるというふうに思うんですけれども、市長におかれてはどういうふうなお考えがあるのか、伺わせていただきます。

◎市長(長島一由君)

 今回、EM菌の投入ということで、報道もされました。私自身も過去に報道ディレクターをしていたときに、EMの特集をつくったことがありました。報道する以上、科学研究所にそのEMの分解率とかも測定をさせたりもして、 100%科学的に検証するというのはなかなか報道するの難しいんですけれども、そういった中でも一定の数値ということでは、分解率等もかなり効果があるということは、私の取材の中でも確認がされました。そういった中で、今回EM菌を使ったことは非常に私も期待をしておりましたし、また、これが今回やったばかりなので、急にやはり改善される部分もあろうかと思いますけれども、やはり徐々にその効果が出てくるんだろうと思います。そういった効果を今後とも見極めさせていただきたいと思っておりますし、また、近藤議員さんの御質問の中でもありましたけれども、やはり今、時代的に環境ということが一つのキーワードになっております。そういった中でさまざまな技術革新が今後とも進んでいくと思っておりますので、そういったことも十分アンテナを張りめぐらせて、採用できるものについては積極的に採用する中で、環境改善に努めていきたいと思っております。

◆8番(菊池俊一君)

 海の関係はずっと言っていますし、この辺は市長との理解は、認識というのはそんなに差はないというふうに思っていますので、今後とも積極的に誇れる海岸にしていっていただきたいというふうに思います。


平成17年  2月 全員協議会

◎ (市長)


 有用微生物群活用事業につきましては、有用微生物であるEM菌を活用した自然環境の保全に向け、河川への散布などを小・中学生に体験してもらうことで環境教育の充実に資することや、庁舎に設置する貯留タンクにより市民に無料で活性液を配布し活用していただくため、EM活性液の培養装置の設置や管理業務等の経費として206万1,000円を計上しております。

◎(環境部長)

 では、第7款土木費、第1項環境保全費、第1目環境管理費1億9,215万2,000円は、本市の良好な環境の保全及び創造を目指して環境基本計画の推進等に必要な経費を計上したものです。
 説明欄1の職員給与費1億4,231万8,000円は、部長以下職員15名の人件費を計上したものです。
 説明欄2、環境基本計画推進費3,683万2,000円のうち、3、二酸化炭素削減事業3,399万8,000円は、地球温暖化防止に向け新エネルギーの効率的利用を少しでも推進するため、住宅用太陽光発電システムを設置の際に1キロワットの設置につき5万円、最高20万円を限度とする補助金を支給するとともに、太陽光発電システムの普及啓発や、環境学習及び市自らの率先実行として平成15年度から順次進めてまいりました市立小・中学校への太陽光発電システムの最後となります、沼間及び小坪小学校に計20キロワットの太陽光発電システムを設置する経費などを計上したものです。4、有用微生物群活用事業206万1,000円は、新たな事業で、有用微生物であるEM菌を活用した自然環境の保全に向け、河川への散布等を小・中学生に体験してもらうことで環境教育の充実に資するとともに、庁舎に設置する貯留タンクにより、市民に無料で活性液を配布し活用していただくため、EM活性液の培養装置の設置や管理業務委託等の経費を計上したものです。

◎ (市民部長)

説明欄1の砂質改良費363万6,000円は、砂質の改良事業のうち天地返し、堆砂除去、整地業務についてそれぞれ年1回分273万7,000円を計上したほか、海岸西側の悪臭除去対策をEM菌を使っての美しい浜を再生させる業務の委託料89万8,000円の計上であります。


平成17年  3月 定例会

◎ 市長(長島一由君)

 有用微生物群活用事業につきましては、有用微生物であるEM菌を活用した自然環境の保全に向け、河川への散布等を小・中学生に体験してもらうことで環境教育の充実に資することや、庁舎に設置する貯留タンクにより市民に無料で活性液を配布し活用していただくため、EM活性液の培養装置の設置や管理業務等の経費として206万1,000円を計上しています。

◆ 7番(近藤大輔君)

 次に、EM有用微生物群活用計画についてお伺いします。
 逗子市では、既にEM菌を使い砂質改良事業や海の家の排水浄化を行っており、成果が出ているとこが証明されております。また、生ごみの分解促進剤として活用されていることは、多くの方が知っていることだと思います。生物界において食物連鎖の最底辺に位置する微生物の環境がよくなることにより、私たちの生活環境がよくなることにつながっていると考えられます。定説ではあり得なかった好気性と嫌気性の微生物群が共生しているEM菌は、環境改善のためにさまざまな使われ方をしているようです。
 予算書を見ると、市民部の砂質改良事業が委託費含め14トン散布して89万7,000円、新規事業を行う環境部では委託費、工事請負費等を含め12トン培養して206万1,000円であります。同じくEM菌を活用する事業でありながら、予算に開きがあり過ぎると考えますが、所見をお伺いします。

◎ 市長(長島一由君)

 それから、EMですね。有用微生物群の活用事業についてお話をさせていただきますけれども、これについて確かに財政非常事態回避対策本部も立ち上げて、全庁的に厳しい精査をしております。しかしながら、長期を見据えて、近藤議員、今の御質問の冒頭にございました次の50年、100周年を見据えてということで考えると、例えば近藤議員も積極的に活動されている河川清掃、こういった取り組み、川だけではなくて、ひいては海の水質をよくしていく取り組みの一環になろうかと思っております。
 そういったことのために近藤議員なり市民の方々も、そういった河川の清掃をしていただいておりますけれども、市としても下水道の合流式から分流式への改善ということで考えておりますけれども、これ確か一、二年前の概算での積算ですけれども、全部やるのに50億円程度かかるわけでございます。これはやはり将来を見据えて、幾ら確かに厳しくても着実に少しずつでもやっていかなければいけないものと思っております。
 それと関連して、この有用微生物群活用事業についても200万円程度かかります。培養して、これを例えば市民の方が流しを掃除したり、おふろ掃除に使ったり、そういった意味で生活排水を改善していくということと、これはあと将来的にはそういった培養した液を、これは例えば千葉県の白浜町でも行っておりますけれども、河川にちょうど橋の欄干に装置を置いて、常にぽとぽとそのEMの液が流れるようにして、まず川の水質をきれいにしていこう、それがひいては海の水質改善につながるんだということで取り組みをしております。そういった取り組みのためにまずその菌を、菌といっても汚いものではなくて、水を浄化する菌を有効活用していこうということで御提案させていただいております。

◆7番(近藤大輔君)

 ただいま議題となっております平成17年度予算案に対して、次世代フォーラムを代表して意見を申し上げます。
(中略)
 第4款、第2項、第1目清掃総務費中、一般廃棄物広域処理調査研究費150万円については、本年12月までに、民間主導によるごみの広域的処理エコループプロジェクトを検証するとのことですが、逗子市独自の自区内処理と横須賀三浦ブロック4市1町の広域化計画を含め、市民、議会に対し十分な理解が得られるようなコストや資源化・減量化等の比較を示し、説明責任を果たすよう求めます。
 次に、第7款、第1項、第1目環境管理費中、有用微生物群活用事業については、微生物であるEM菌を使い、環境浄化と環境教育に資するとの説明を受けました。
 今回の培養装置導入により、安価にEM菌が大量培養できることとなり、今度、逗子市の環境政策が一層充実するものと考え、賛成するものであります。
 しかし、環境教育ということであれば、EM菌はペットボトルなどで安価で簡単に培養できることからも、機械で培養するのではなく、小学生が自分でつくることにより事業目的は一層充実するものと考えます。
 また、市民部所管の砂質改良事業でも、EM菌を使用していることから、本事業との合理性についてはこれまでの指摘を受け止め、より無駄のない事業の執行を求めます。


  • 最終更新:2015-06-25 08:19:50

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