逗子市(4)

平成17年  3月 予算特別委員会

その3からの続き)

○(委員長)

 それでは、ここで整理をいたします。
 菊池委員からの資料請求、それから塔本委員、岩室委員それぞれから、資料請求ございました。所管の方では出せるということでございますので、請求にありました資料の用意が出来次第、皆様に配付をさせていただくという形で処理をしたい思います。よろしくお願いします。
 質疑がございましたら、このまま続行いたします。

◆(菊池委員)

 ルールブックに関しては、皆さんのお手元に届いてから見ていただければいいのですが、鎌倉市のルールブックに関して、お話を聞いたことがありまして、それに基づいて質問したいのですが、鎌倉市ルールブックを作成したとういう話を聞いたので、おとといも、議員提案で深夜花火禁止条例という話があって、継続審査にはなったのですが、同様に鎌倉市では、深夜花火の禁止条例が制定されたのですが、成り行き上、このいきさつの中で、平成15年3月に鎌倉では海浜のルールブックを作成したそうなのです。しかしながら、それに基づいて15年の夏に、地域の地元の住民であるとか海岸を管理している県の藤沢土木事務所、鎌倉警察署合同で、七里ヶ浜の海岸パトロールを実施したところ、ルールブックが守られていなかったという結果が出て、それによって、深夜花火に関しては条例を制定して禁止したわけです。ルールブックをつくったけれども、そこで実証されたのは、そのルールブックに従ってやっていることは見られなかったという結論を地元の方、市の職員、県の土木事務所、警察の中で、明らかになった経緯があるのですけれども、逗子市としては、どこまで実効性のあるものにつくっていくおつもりなのかを伺います。

◎(市民部次長)

 おっしゃっていることはもっともなことで、私どもも、それが一番心配な部分でございますので、当然、あとで、要綱案的なものをお渡しいたしますが、その中に関係団体すべて入っていただきたいと思っております。ですから、その方たちがつくったものですので自主的に守っていただくということで、それを強くお願いするほか、毎日見に行けるわけでもございませんので、徹底をして、もし破っている部分があれば、その関係者を呼んで、私の方での指導という形になるかと思います。

◆(菊池委員)

 今、関係団体というお話があったのですが、その関係団体については、これから配られる要綱に載っているのですか。

◎(市民部次長)

 具体的にどこというのは、一つだけ載っているのは、事業者という名称でしかありません。あとは、マリンスポーツ愛好者、あと、知識経験を有する者というようなもので、細かい部分はこれから、少し詰めていかなければいけないなというような考えでおります。ですから先ほど申し上げたように、案の案の段階でまだ十分見えていない部分もございます。その辺で御承知おき願えればと思います。

◆(菊池委員)

 案の案を見てから、質問させていただきます。

◆(岩室委員)

 砂質改良事業についてよろしいですよね。財政非常事態回避対策本部の中で、天地返しを2回から1回に削減したということで、144万9,000円ということで減らされているんですけれども、当然減らされているというのを我々も、決定事項だということで予算に盛り込まれていないというのは知っているのですが、ただ心配があるわけです。天地返しをやってきたのが、行われない中で、実際に減らされたことによって、影響はないのかというのを所管の方の考え方をお伺いしておきたい。

◎(市民部長)

 海岸をきれいにするのは、天地返し、それから、EM菌、それから、県の事業ですけれども、新しい砂を入れていく養浜というこで行っておりますけれども、この三つの方法でやっております。特にEM菌につきましては、もう2年間にわたってやっており、さらに、夏の海水浴場期間につきましては、海の家の業者さんたちが、予算使っていただいたということです。この結果、特ににおいとか、そうしたものが非常に少なくなってきたと、これは、現場で確認しております。さらに、こういった事業につきましては、やればやるほどいいというのがございますから、所管では当初は、昨年と同じ2回ということでありましたけれども、協議している中で、現実にそうした効果が表れてきているということをもって、1回でよしと判断したわけです。

◆(岩室委員)

 では、今のところ、過去のいろんな取り組みの中を通じて、今年度、理由は財政的な理由ということで理解しておりますけれども、1回に減らされたということで、ただ、実際に問題が生じた場合は、直ちに再検討は必要ではないかと思っていますから、それは、十分海水浴場の状況を把握していただきたいということは要望しておきます。

◆(菊池委員)

 今、147ページの、砂質改良事業、今問題になったEM菌なのですが、今回何回配布して、1回につき何トン、お幾らなのかがわかれば、回答願います。

◎(市民部長)

 まず、15年度からやっておりますので、ちょっと、追って話をさせていただきます。15年度は、10メートルの幅で36メートルやりました。これを、5回で8トン入れました。それから、16年度でございますけれども、10メートルの幅で100メートルで、7回14トンでございます。17年度の予定につきましては、やはり100メートルの7回、14トンで行おうということで考えております。

◆(菊池委員)

 確認したいのですが、10メートル幅、100メートルを7回やって全部の合計が14トンということでよろしいですね。

◎(市民部長)

 そのとおりでございます。

◆(菊池委員)

 参考までに、今回は、このEM菌、事業者から買うと思うのですが、1トン当たりお幾らなのか伺います。

◎(市民部次長)

 細かくいただいているのですけれど、1回が2トンでございますので、それが、3万7,200円、だから、1トンに割り返さなければいけない。それから、仕込みのお金が、1回に4万円。というような形できております。〔発言する者多し〕失礼しました。1回がEM菌だけで3万8,000円。整理させていただきます。先ほど申し上げましたのは、材料費と仕込みとか人件費等を含めての金額でございますので、それを、1トンに割り返すと、3万8,600円になるということです。

◆(菊池委員)

 当然、他部署のことなんですが、有用微生物の兼ね合いとして、EM菌が環境部から出ているかと思います。環境部では、機械を買って、EM菌の種を買って、培養して配るという話があったのですが、それを、利用するというおつもりはあるのかどうか伺います。

◎(市民部次長)

 これは、代表質問でもお答えしたことでございますけれども、今年度につきましては、私ども、独自にやっておりますけれども、その理由は、調査を含めて一遍に1日でまくというそういった作業がありますので、しかも結果まで測定するということで一括業務という形でやらせていただきます。ただし、これから、培養装置を使ってやるということでございますから、その辺が私どもが要求する、その日に供給できるということを確かめた上で、その次の年度からは、なるべく利用していきたいと考えております。

◆(菊池委員)

 とりあえず、17年度は買うと、18年度以降は考慮するということでよろしいいのですか。

◎(市民部次長)

 そのとおりでございます。

◆(菊池委員)

 その辺のやりとりは、しっかりできているのでしょうか。

◎(市民部長)

 環境部とは、そういう話をさせていただいております。

◆(菊池委員)

 確か先月も、EM菌の話を逗子市の職員の方が代表で行って、全国的な大会で発表されているお話も聞いていたので、先進事例として積極的に取り組んでいるというのは、評価もしますし、海の家に関しても、逗子市が取り組んだ事によって、他の浜にも波及されているのは、わかります。そういうところは一定の評価はしたいのですが、逆に、今回の予算みたいに、他部署と連携がとれていないのかと、私はとらえたのでその辺はうまくやって、むだ遣いをなくすように、EM菌の無駄もなくすように積極的に取り組んでいただきたいと思いますけれども、今後の考え方を再度お聞かせ願います。

◎(市民部長)

 そのとおりに実行してまいりたいと思っております。

○(委員長)

 よろしいですか。
 質疑の途中でございますが、資料の用意ができましたので、ここで配付させていただきます。
     〔資料配付〕

○(委員長)

 資料は全部で6部だと思いますが、間違いございませんでしょうか、配付漏れはございませんか。では、配付漏れはなしと認めます。
 それでは、ただいま配られた資料の若干の説明をしていただきます。

◎(経済観光課長・経済観光係長事務取扱)

 砂浜の大腸菌群数及び臭気という16年度のカラーコピーの部分があるのですが、これにつきましては、見ていただくと分かると思うのですけれども、この特定の場所を、15年度、16年度と位置を変えまして、そして、16年度からやっている所については、少し、数値が安定しているというようなところ、それから、その下の大腸菌群数につきましては、このような数値のようになっております。それと、16年度の海の家の大腸菌群数という、A4のものがありますが、これにつきましては、実験を投入した2店と、投入しなかった1店ということで、3店を対象にして行いました。そして、投入したA店、B店というのは、3,700、3,600と少ない数だったのです。そして、未投入の店につきましては、9万3,000ということです。あと臭気につきましても、物すごい差がございました。

○(委員長)

 それでは、資料の御説明をいただきましたが、これらを含めて質疑ありましたら、お願いいたします。

◆(岩室委員)

 資料もいただいて、御説明も願ったので、このEM菌に関しては、市としては、積極的に取り組んだ結果、ある一定の成果がみられたということで、本格的に取り組んでいきたいということもあって今年度も提案されているということは理解しました。

◆(高野[典]委員)

 それでは、早速質問に入らせていただきます。
 まず初めに、7款、1項、1目、予算書137ページ、有用微生物群活用事業についてお尋ねをいたします。
 今までの議論を踏まえまして伺いまして、私はこの事業が環境教育を目的とするというならば、小・中学生が自宅より米のとぎ汁等をペットボトルに入れて持参をして、EM菌をそこに入れ、各自が家に持ち帰って、暗いところで自分の目で確かめながら培養していく、それで十分環境教育というのはできていくと思うんですね。そしてまた、他の事業の砂質改良のときに一緒に噴霧を手伝うとか、そういったことで十分足りると思うんですが、このいわゆる機械を入れ、タンクを入れ、委託料をつけというのはどういうことなのか、お伺いしたいと思います。

◎(市長)

 補足的に担当の方から後ほど説明させていただくこともあろうかと思うんですけれども、原則高野典子委員さんの御指摘のような方法も、選択肢の一つとしてないことはないと思うんですけれども、つまりあり得ないことはないと思うんですけれども、私も専門家ではないので、詳しいことは分かりませんけれども、前にEM菌で報道特集をつくったことがあるんですが、培養する一番初期の段階、これについてはきちんと管理をしなければいけない。しかも、近藤議員さんの代表質問でもあったかと思うんですが、今回については海岸、初期培養していくということですから、初めは少ないわけですね。それがどんどん供給していくわけですけれども、その初めの時点から供給量が足りていれば、例えば海岸のEMの活用についても使えるんですけれども、初期はまだ少ないわけです。どんどん培養させていくんですけれども、そこの最初の段階ではやはり一元的に管理をして、たくさん培養させていくと。将来的には、将来的というのは遠い未来ではなくて、少なくとも18年度には、例えば増やしていった部分を海岸に使ったりとか、それから、千葉県の白浜町でやっていますけれども、各家庭で例えば食器洗うのに使ってもらうだけではなくて、例えば川に水というか、EM菌がぽたぽた落ちるような形で、恒常的に各河川の場所に設置したりとか、川をきれいにすることは、海をきれいにするということにつながりますので、そういった意味でかなりの量のEMが必要になろうかと思います。そういった意味で言うと、初期に軌道に乗せるには、なかなか各小・中学生の皆さんに持ち帰ってもらって、増やしてもらって集めようということは、なかなか難しいかと思っております。
 ただ、環境教育に使うということは、これEMについて、例えば鎌倉市とかほかの市もやっておりますので、そういうところについては、高野委員さんの御指摘を踏まえながら、教育委員会と調整をして実現できればと思っております。

◆(高野[典]委員)

 その機械でつくるというか培養するというか、その場合、機械の中をのぞくということはできないというふうになりますと、それが、それをためておいてというかつくって、利用していくというために来年度にも生かされていって、再来年度にも生かされていくということなんですが、環境教育というのは、その目に見て、自分で手にとって、そして、環境にどう影響していくんだということのためにしていくわけですから、それはちょっと違うのではないかなというふうに思うんですが。

◎(市長)

 教育の場面で、どういうふうな活用を具体的にしていくかということについては、担当の方からお答えをさせていただきたいと思いますけれども、確かにどうやって増えていくのかということについては、機械を見てもわからないと思いますので、もし見るとすれば、例えば顕微鏡とか、これがEM菌なんだと確認する方法もありますし、それ以上に鎌倉市やほかの市でやっているのは、EMだんごというのをつくって、それを川に投げ込んだりして、自分たちで本当に川をきれいにするんだ、海をきれいにするんだというような体験をですね、こういったように活用しているということは私自身も知っております。
 そういった中で、どういった方法が望ましいのかということについて、今後さらに調整をしていきたいと思いますし、詳細については担当の方からお答えをさせていただきたいと思います。

◎(環境部長)

 今回、設備を浄水管理センターの方へつけさせていただくという話で決まってございます。委員さん言われましたように、小さいペットボトルで培養というのもできるかと思いますが、我々16年度に調査した結果、有用微生物の活用という部分で、まだ教職の先生たちにも説明をしてほしいと、教育委員会の方からも出ております。そういう準備をしてやっていきたいと。それから、生徒も有用微生物を使った方は少しはおるかも分かりませんけれども、全体的に知らないんではないかというところがございます。そういうところも含めまして、浄水管理センターで設置期間を置いて、第2四半期ぐらいから入っていきたいというふうに思っておりますが、そこでやはり浄水管理センターには水質試験器もありますので、そういうところの機材も若干活用させていただいて、ビーカーにとって見るとか、そういう体験をしていただきたいということでございます。それから、散布の方も、公共水域に、河川にまくわけなんですが、そういうところの散布にボランティア的な要素で教育という形をとりたいというふうに考えております。
 それから、残りの活用事業ということで、1トンを本庁の方に置いて、市民の皆様に配付して、おふろとか側溝とか、そういうところに流していただいて、悪臭とか水の浄化に活用していただきたいというのがこの事業でございます。

◆(高野[典]委員)

 それは説明は分かりますが、こういった財政厳しい折柄、まず節約というか、そういうところから子供たちがペットボトルを持参してできるわけですから、何でこの時期にこの機械買って、タンクを四つ入れる必要があるのかなと、私はちょっと疑問に思います。
 そして、河川などにまいてボランティア的にやるということですが、河川の浄化というのが、今度は、では環境教育とともに河川の浄化が目的ということもあるんですか。

◎(市長)

 河川の浄化ということも目的の一つだと思っております。それがひいては、海につながります。それとあと、物の考え方なんですけれども、確かに高野典子委員さんのおっしゃるように、こうやって財政非常事態回避対策本部も立ち上げて、それこそ細かいところまでつくってきたのも事実であります。しかしながら、海とか川をきれいにするということについては、下水道の、これは関連するのでちょっとあえて説明させていただきますけれども、下水道の雨水と汚水を今、合流式になっていますので、それを分流式に今変えようとしております。これが非常に長い時期がかかって、50億円程度かかるという概算もあります。そういった中で、非常に川や海をきれいにすることについて、非常に時間がかかるんですが、これはやはり先日のテレビ神奈川の環境の補助金を使った特集にも明らかなように、待ったなしの状況でもございますので、なかなか財政がもっともっと潤沢になるまで待てばいいのかと言えば、そうではないと思いますので、喫緊の課題としてあえて厳しい中でありますけれども、予算計上させていただいたものであります。

◆(高野[典]委員)

 必要に迫られて、どうしてもこれが必要だということならば、これは仕方がないと思うんですね。ただ、それがなくてもできる状態であるというならば、できるだけ先ほども市長がこれは家庭と同じだというふうにおっしゃったところから考えますと、できるだけ子供たちの手で、そして、目で見てという、そういう方がむしろ教育にいいのではないかなと思うことと、それから、7月18日にこのEMを使っての大会が逗子で予定されていますよね。そのために滑り込みでというか、失礼な言い方かもしれないのですけれども、これをあえて逗子でやるために、このプラントをつくらなければならないというふうなことも私あるのかなと思うのですが、この点についてはどうですか。

◎(市長)

 7月18日にそういったEMのシンポジウム、これがあることは事実であります。それと、これは逗子市だけでなくて、全国の自治体で、いろいろ持ち回りというか、いろいろな自治体がやっているみたいですけれども、これと今回の機械の設置とは全く関係ありません。本当にそれは信じていただきたいと思います。あくまでも本当に環境をよくしたい、高野委員さんの環境教育か環境美化かというところはあるんですが、どちらかというと、環境教育よりも、本当に全市的な取り組みの中で環境を美化したいという色合いの方が、今回の予算計上については強いということで私も認識しております。

◆(高野[典]委員)

 そうしますと、河川の浄化が海の浄化に、きれいになっていくということなんですが、逗子の、前に伺ったときは、逗子の水質ってそんなに悪いんですか。私は比較的逗子はいいというふうに聞いたんですけれども、どうなんでしょうか。

◎(市長)

 水質調査についてはAAということで、この三浦半島地域の海水浴場の中でもいいと思っております。ただ、やはり欲を言ったら切りがないんですけれども、やはり過去に比べると水質等々も悪化している部分があります。そういった意味では、どこまできれいならばいいのかということはあると思うんですけれども、こういった取り組みをすることによって、さらに青い海を取り戻せると思っておりますので、そういったことについて、必要経費だと思っております。

◆(平井委員)

 今、市長の方から、EM菌の活用の件で御答弁いただいているんですけれども、私が建設環境の分科会で所管に質疑をしました。要するに事業目的は何ぞやというところが、かなり大きなポイントとしてやりとりがあったわけですが、その中では環境教育というところを所管としては、まずは主眼なんだというところで御答弁をいただいております。したがって、もちろん水質浄化という部分も入っておりますけれども、逗子の川はそう汚れてはいないというところも答弁としてありましたので、目的はやはり環境教育なんだという部分での答弁があったので、今の先ほどの市長の答弁ではね、逆に水質浄化がどちらかと言えば目的として強調されているというところでいうと、この辺はちょっと調整をいただかないと食い違ってまいりますので、その辺対応方をお願いしたいと思うんですが。

○(委員長)

 今、議事運営がありましたとおり、分科会の答弁と今、市長が答弁した内容が違うのではないかという議事運営が出ております。したがいまして、調整が必要であれば時間をとりますけれども、ここできちっとした答弁を改めて求めます。

◎(環境部長)

 今、平井委員さん言われましたように、環境部ですので、一応環境教育という形で、河川の浄化についても市長は美化と言われましたけれども、美化もある。それから、あまり分科会では論議にならなかったんですが、ロビーでの配布ということもお話しさせていただいたかなというふうに思っております。その辺も、教育ではなくて、市民に持っていただいて、おふろとかの流しとか、そういうところに流していただくというお話をさせていただいたので、違ってはないのではないかなというふうに思っております。

◆(高野[典]委員)

 ちょっと私ももう、市長の答弁とちょっと食い違いがあるので、では、もう一度確認しますと、環境教育を目的とすると。それに併せて水質もそういうボランティアでまいて美しくなればいいなと、そういうことなんですか。

◎(環境部長)

 有用微生物につきましては、環境部としてはまず環境教育という形で、ボランティアの教育という形でまいていただければ、先ほども市長言われましたように、川から海へという形で公共水域の水質もより一層よくなるのではないかというふうに思っております。
 また、家庭に持っていったものを側溝等にまいていただければ、まだ浄化槽のおうちとか汲み取り便所がある程度、環境部の方は把握しておりますけれども、そういうのもよくなってくるということでございます。

◆(高野[典]委員)

 分かりました。環境教育を目的とするのが第一義であるとするならば、こういったプラントは必要ないのかなとも私も思います。

◎(市長)

 先ほど高野典子委員さんとのやりとりの中で、微生物群の活用事業について、環境部長と私の答弁に食い違いがあるのではないかと、平井委員さんから御指摘を受けました。その場でも説明をさせていただいたんですけれども、あえてまた補足説明をさせていただきたいと思うんですけれども、目的が何かということであるんですけれども、これは環境部長ともこの休憩時間によく調整をさせていただいて、改めて私が総括して答弁させていただきたいと思うんですけれども、目的は環境の浄化であると。手段が環境ということで。教育が目的ということはないと思うんですね。行革とか情報公開とか、あくまでも手段だと思うんですけれども、行革で言えば目的が税を有効に活用するために無駄を省くと、それが目的だと思いますので、そういった目的と手段関係に置き換えれば、環境教育が手段でありまして、その結果としての大目標は環境浄化であるということを補足で説明させていただきます。よろしくお願いいたします。

◆(平井委員)

 議事運営をかけたということについて、今、再度の市長からの答弁だったんですが、その目的と手段というところは、分科会の中でもそういう説明は受けていないんですよ。この事業名称が有用微生物群活用事業だということに対して、私ではない他の委員さんからも目的と事業名というのは非常に重要な問題であって、この説明参考資料には環境教育が目的だというふうにうたってあるんですよね、はっきりと。
 それで、再三この目的とは何ぞやということを委員会でも議論して、環境部長のそのときの答弁では、目的は水質浄化で、手段が環境教育だなんてことは言っていなかったんですよ。私の認識はやはり環境教育というところが一つの主眼で、環境部長は名称についても、環境部としては環境教育というところを主眼にした名称にしたかったんだと。だけれども、あと全体の判断の中でこういう名称にしたんだということで、環境教育というところが環境部としてのやはり主眼だというふうに私は受け止めてここに臨んでいるんですね。だから、その手段と目的という説明をされても、到底分科会を経たものとしてはちょっと理解に苦しむので、言わせていただきます。
 必要であれば、他の分科会の委員さんにも確認いただいて、私の認識がもし間違っているんであれば、それは私がたださなければいけませんし、それは、あるいは分科会の委員長の認識ということのすり合わせも必要であれば、していただきたいと思っております。

○(委員長)

 参考までに本職から伺いますけれども、これを分科会で審査されました建設環境の分科会の中で、今、平井委員が指摘されたとおりの内容だったのかどうか、一応確認をさせてください。

◆(近藤委員)

 私が環境の分科会の委員長を務めておりまして、まさに平井委員のおっしゃるとおり、目的が環境教育だということを実は明確に答えられているんですね。確認の意味で、私の方から発言させていただきました。

○(委員長)

 今、確認しましたところ、お聞きのとおりでございます。したがいまして、改めて答弁をしてもらわないとまずいわけですけれども、調整する時間が必要であるならば、時間をとります。ここで即答ができるんであれば、もう一度答弁をしていただきたいと思います。

◎(市長)

 平井委員さん御指摘のとおり、予算書の中に目的が環境教育だということは書いていないんですね。目的が大目標が環境教育のためということではないと思うんですね。教育とか、先ほどお話ししましたように情報公開とか行革というのは手段ですから、そういった意味で究極の目標は環境浄化であると。目的の手段関係でこれは認識しておりますし、これは環境部ともよく調整した結果ですので、ただ、ニュアンスの問題だと思うんですけれども、一義的な目標、目的ではなくて、一義的な目標、これを環境部は環境教育において、その結果として大目標については環境浄化、環境美化ということで、これは今、補足説明させていただいておりますけれども、手段と目的、それが一義的な目標と究極の目標という中で、これは御理解いただきたいと思います。私の方はそのように認識しておりますので。これについては環境部長とも、この間もたまたまお昼休みの休憩時間がありましたので、その間にも調整をさせていただいて、改めて認識を統一させていただいて、御説明させていただいております。

◆(網倉委員)

 私も建設環境の委員ですから、この点については部長ともかなり事業名称と目的ということで区分をして、相当時間をかけてやりました。そういう意味からすると、今、平井委員、また、分科会の委員長からの内容のとおり、我々の分科会としての受け止め方というのが前提にありますから、そういう意味ではここで一定きちっとそこの見解は整えていただかないと、分科会の審査で相当時間をかけた部分が積み上げとしてありますからね、その辺のところは整合性をやはり図っていただきたいなというふうに思っています。

○(委員長)

 今の発言を踏まえて、答弁を改めて求めたいと思うんですが、調整が必要でしょうか。

◎(市長)

 施政方針演説でも自然環境の保全に向け、河川への散布等を小・中学生に体験してもらうことで、環境教育の充実に資することだという表現になっておりますので、これは目的と手段関係で言えば、環境教育が目的にならないと思うんですね。あくまでも教育は手段ですから、それで目的としてはやはり環境の浄化、美化ということで私も認識しておりますし、環境部長もそのように認識をしております。

◆(岩室委員)

 私は分科会にいないから、客観的に判断して、分科会のメンバーが説明と違うんではないかということでやっていますし、質問者は違う方々ですね。だから、その関係でも整理が必要なんで、しっかりそういう環境部長がどのような答弁を分科会の中でおっしゃったのか。今、この場で総括の中で市長がおっしゃっていることと食い違いはないのかというのは精査して、改めてお話を、答弁をいただかないと、僕なんて聞いていて、何が本当で何が間違いなのかも分からない状態に陥ってしまうので、ぜひ整理していただきたいなと思って、やはり調整の時間は必要ではないかなとは思っているんで、よろしくお願いします。

○(委員長)

 お聞きのとおりの議事運営が出ました。やはり共通の認識に立ちませんと、この提案されている予算がはっきり判断ができない部分も出てくるのではないかというふうに思います。したがいまして、分科会で出た内容とただいま市長から答弁された内容と、十分な食い違いが見れるという担当分科会での発言も出ておりますので、その辺ぜひ正式な答弁として調整が必要であれば調整をお願いしたいというふうに思います。いかがでございましょうか。

◎(市長)

 私も市の統括代表をさせていただいた上での公式発言ですので、これは環境部長とこの休憩の時間に十分調整をして、公式見解として説明をさせていただいておりますので、その中で御判断いただければと思います。

◆(網倉委員)

 市長の答弁が最終的なものであるという見解を述べられたと思うんですが、環境部長と精査した中で、我々が分科会の中で聞いた部長の答弁、いわゆる当然施政方針と予算案に対しての説明を部長との質疑を時間をかけてやってきたわけですから、こことのやはり差異があるわけでね、そういうところをやはりきちっとその部分も含めて、初めての取り組みでありますし、慎重を期する意味で、一定そこのところは加味して精査をしていただくことが必要かなと。二つの考え方が、分科会での見解、担当所管を通して聞いた見解と、最終的には市長が答弁した見解と二つやはりあると思うんですね。ここはやはり整理する必要性は、その分科会を精査して結果的に無意味なものにしてしまう可能性ありますから、扱いは大事だと思います。

◎(環境部長)

 論議の中で環境教育がかなりウエートを置いて分科会では論議されたと記憶しております。また、その中でこの事業につきましては、市民への配布等、河川の浄化、公共水域の浄化についても論議があったというふうに、記憶しております。
 その中で、委員の中から環境教育と浄化とどちらがウエートが大きいのかという質問の中では、環境教育というようなお答えをさせていただいたということであります。そのときに、手段、目的については、環境部の方としては私もそういう形で手段が、教育ということは触れていないというふうに考えてございます。

◆(網倉委員)

 今、余計分からなくなってしまったんですけれどもね、要するに発言を、いずれにしろ、どちらが正しい発言なのかという手続きをしなければいけないと思うんです。そういう意味では正確を期するために撤回をするなりなんなりするための根拠として、テープがあるんだと思いますし、分科会の委員長がメモをとられたこともあるんでしょうし、ちょっとその辺は慎重に扱っていただきたいなというふうに思っております。

○(委員長)

 委員長として、当然正確を期す意味で、ここはすっきりした中での答弁、あるいは質問という形でおさめたいというふうに思います。したがいまして、調整する時間が若干必要ではないかというふうに思いますので、ここで暫時休憩いたします。

(中略)

◆(近藤委員)

 当然私も分科会の委員長で、当然質疑を聞いております。まず環境部として日本一とは何なんぞやという質問に対して、まずは紙からだというようなお話をしたんですよ。もう私はこれ以上議論する気はありませんけれども、いわゆるその必要性があるのかというのは極めて今回の説明では私は疑問であります。意見として申し上げ、次に入ります。
 続いては、説明書の137ページ、有用微生物群活用事業と、これもまた次は市民部で行われております砂質改良事業の整合についてお伺いしていきたいと思います。
 このことは、代表質問でもEMの効果というのは一応私も心得ているという、そういうような質疑を行ったんですけれども、ここで申し上げたいのは、まずは環境部の今回新規事業としてやろうとしている活用事業、委託費が130万円、内容としては年3回3トンをつくるのが適当だと。9トンつくるのにその委託費1,130万円、一方、市民部においては年7回2トンずつ散布する委託費、いわゆる14トンですね、EMの活性液をつくって、14トンつくるための委託費が89万8,000円となっております。非常に雑駁で恐縮ではあるんですけれども、トン当たりの単価を割り出していきますと、環境部は14万4,000円で。市民部の方は6万4,000円でこの活性液をつくっているわけです。内容としては同じ事業でありながら、このような委託費の違い、私が納得できるような説明をしていただきたいと思います。

◎(市民部長)

 市民部の美しい浜再生業務でございますけれども、こちらの方は御存じのとおり海岸に14トンまいて、その結果を調査するということでございます。したがって、ここの中ではいわゆる培養液は業者さんの方で用意してもらって、それを搬入するということでございますので、市民部の方ではそれをつくる容器といいますか、そういった設備は必要ないということで、こういう値段になっているというふうに考えています。

◎(環境部長)

 環境部の方は設備を抜いた単価ということで14万4,000円ということを委員さん言われましたが、若干やはり製造量というんですか、設備はかなりあります。そういうことで製造量は少ないというところもございます。そういうことでトン当たりの単価は高くなるという認識でおります。

◆(近藤委員)

 いわゆる同じEM菌を使っての事業でありますから、必要最小限の要は資金で最大限の効果をと常々市長はおっしゃられているわけですよね。本来ならば、環境部で入れた培養液を使ってEMを培養して、市民部の砂質改良事業に使うとか、こういったような合理的な考えは生まれなかったのか、今回残念でしようがありません。その点について市長の所見を伺えればと思います。

◎(市長)

 まず、これ本会議でも説明させていただいたと思うんですが、環境管理課の方で培養液をつくっていくと。将来的にも先ほど答弁させていただきましたように河川とか、それから、海岸にもまける、あるいは市民にも配布できるというふうに考えております。
 しかしながら、平成17年度については、この海岸のところ、14トンを散布すると供給が、時期の問題、それから、供給量の問題からして間に合わないということでございます。そういった意味で、この17年度については別々にそれぞれ対応させていただくということでありますけれども、平成18年度以降供給量が一定きちんと確保できるようにして、確実に活用していただく、海岸はもちろんですけれども、河川、それから、各家庭には配布という形で、全市的にこういった環境取り組みにまい進できればと思っております。

◆(近藤委員)

 ちょっと最後聞き取れなかったんですけれども、本来ならば、全市的なEMを使ったまちをきれいにしていこうとそういうような動きがあった上で、いろいろ試行錯誤を繰り返す中で、やはり今回のこういう装置を購入すべきだったんではないかなと私考えております。
 非常に何か難しく考えられているようですけれども、EM、これを培養するのは非常に簡単であります。例えばこの9トン、14トンなんて話がありますけれども、まず1トンのもともとの原液は、1,000倍希釈してこれ使えるんですね。いわゆる1,500円ぐらいのものです。1,500円、1トンの活性液つくれるんですよ。非常に安くできるんですね。何かこう非常に難しく提案されて、大分非常に無駄を感じてしまう。
 申し上げたいのは、先ほども環境教育なのか、環境浄化に使うのかという話がありましたけれども、環境教育であるのならば、まさに高野委員おっしゃられたように、子供たちが入れ物を持ってきて、EMを足してお水を足して、要はふろの残り湯、40度以下の温度につけておけば10日間ぐらいでできるんです。それまさに環境教育だと。子供に川にまいてもらえばいいと思いますし、環境浄化というのであれば、非常に安価なものなんですね。1,500円ですよ、1トンつくるのに。もっと安価に大量につくって、それこそ川であったりクリーンセンターの悪臭対策であったり、いわゆる最終処分場にまいたりだとか、河川もあれば山にまいたりと、いろいろそういう利用ができるわけですよね。なぜそういうような提案ができなかったのかなと。これは私の意見になりますけれども、まさに先ほども申し上げたように残念でしようがない。環境部長、私、もしくは市民部長でもいいですし、市長でもいいですし、EMについて非常に簡単に培養できるということを御存じであったかどうか、お伺いしたいと思います。

◎(市長)

 先ほどもお話をさせていただきましたように、私もディレクター時代EM菌の特集をつくりました。そういった意味でEMについては専門家ほどではないですけれども、それなりに培養できると知っておりますけれども、白浜町のように全市的に、あるいは全町的に例えばペットボトルやいろいろな容器を配布したり、あるいは恒常的に河川に液を流すということになると、非常に大量の液が必要となります。そういった場合には培養する機械等も必要ですし、そういった意味で、今回の培養はできますけれども、一定の供給量、しかも大量に供給する必要がある場合は、機械も使ってやらなければいけないというふうに認識しております。

◆(近藤委員)

 EMの中身について僕は聞いたんですけれども、市長も市民との協働ということをおっしゃっているわけですので、まさに市民にその河川浄化につけてもらうだとか、河川だとかアダプトとかいろいろやっているわけですよね。そういう市民も巻き込んでぜひともこのEMを今後広めてもらいたい、意見として申し上げておきます。

平成18年  1月 全員協議会

◎ (市長)

 環境基本計画の推進のうち、二酸化炭素削減事業につきましては、太陽光発電等の新エネルギーの活用や、市民の太陽光発電システムの設置に対する助成等の経費として、171万7,000円を計上しています。
 有用微生物群活用事業につきましては、EM菌を活用した自然環境の保全に向け、EM活性液の培養や河川への散布等を行う経費として、150万円を計上しています。

平成18年  2月 全員協議会

◎ (環境部長)

4有用微生物群活用事業150万円は、有用微生物であるEM菌を活用し、河川が流れ着く逗子湾の浄化にも役立つものとして、活性液の培養作業、河川等への散布を実施するため、培養管理及び配布業務等の経費を計上したものです。

◎(市民部長)

 第4目海浜費2,797万2,000円につきまして説明いたします。前年度と比較して426万5,000円の減額でありますが、その主なものとしまして、砂質改良事業の一部について273万7,000円を減額したものであります。
 説明欄1の砂質改良費89万9,000円は、EM菌を使い美しい浜を再生させる業務の委託料が主なものであります。なお、天地返し、たい砂除去等の業務につきましては、平成18年度は実施しないことといたしました。


  • 最終更新:2015-06-25 08:25:34

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