鎌倉市(1)

鎌倉市議会とEM(その1)

平成17年 3月 4日観光厚生常任委員会


○松尾 副委員長

 最後にしますけど、122ページの海水浴場の経費なんですが、雑排水の問題で前年度も質問させていただいているんですが、その何か取り組みについて、新たな取り組みが来年度あれば教えてください。

◎観光課長

 雑排水につきましては一昨年ぐらいからですか、大きく取り上げられておるわけですが、今、浸透式ということでやっておりまして、以前の委員会でもお答えさせてもらいました、抜本的にはまず公共下水道だろうということはこれもう我々みんな、だれもが認識しているところでございますけども、一応、昨年実験的にそのEM菌というものを使った、その浸透升にEM菌を流して、そこで浄化していくというようなシステムを使いましたところ、比較的効果が非常に出たということで、運営委員会の方で非常に自主規制という形で案を今つくりまして、基本的にその組合員全員がそのEM菌を活用しなさいと、そのために必要な浸透升の大きさ等も定めまして、それを必ず設置しなさいというような自主規制的な案をつくりまして、ことしそこに、海のところに営業しようとする者に、すべてにそういうことを徹底していきたいというようなことで今取り組みを進めておるというふうに聞いております。

平成19年12月12日観光厚生常任委員会


◎観光課長 まず実態でございますけれども、海の家の例えばトイレ、台所等の給排水、これにつきましては浄化槽処理をしておりますので、定期的にくみ取りをしていると。鎌倉市が設置しております臨時のシャワーがございますね。あれは、委員がお話しのとおり、水を浴びてそのまましみ込んでいると。それから、この辺につきましては、当然、許可を県の方に得るときの条件になっておりますので、その条件に見合った形で各海の家も許可をいただいていると。
 公共下水道の接続につきましては、当然、過去にも話題になったということは聞いております。ただ、夏の短期間の間の仮設のための給排水をするための経費ですね、それが相当高い経費になるという形で、海の家自体は、経費との費用対効果ですかね、そこの部分で現状的には今のような浄化槽の処理をしているというふうに聞いております。

◆本田 委員

 浄化槽って何。よくつけている合併浄化槽みたいな、そういうやつなの。

◎観光課長

 穴を掘ってためて、そこに一定たまると、処理業者が来てそれをくみ取っていくという方式です。

◆本田 委員

 だから、穴を掘って、そこにためてということは、しみ込むわけじゃない。だってさ、よくあるのは、ベニヤでこういうふうにやるわけですよ。つくるわけですよ。だけど、そんな、普通の家庭のああいうグラスファイバーでつくったような浄化槽じゃないじゃん。穴掘って、ぺたっぺたって、こういうふうにやっているわけじゃない。それで、それにもつなげていないしさ。

◎観光課長

 済みません。ちょっと勘違いをしている部分が若干ありまして、今委員が言われたとおり、砂に穴を掘って、浸透式は浸透式になります。浄化をするために、各組合の自主努力ということで、EM菌という菌を入れてきれいにしている。その効果については、過去にそれを投入したときにも効果があったというふうには聞いております。

◆本田 委員 

 だから、ほら、何ていうの、一般家庭みたいな合併浄化槽なんていうのは、穴を掘って、それをばたっと埋めて、それで一切漏れないようにしているわけじゃないですか。だけど、海の家のやつは違うじゃないの。だから、ある意味浸透しちゃうじゃん。それってどうなのよという話なわけよ。海に海水浴に来た人は、確かに今は泳がない人も多いんだけど、泳いで、それでトイレに行ったのがまた浸透していたらさ、嫌じゃん、やっぱり。それだったらば、いっそのことつなげちゃったらいいんじゃないのという。そうすれば、海水浴の適マークがもらえるじゃないの、それだったら。そういう方向の方がおれはいいと思うんだけどな。どうでしょうね。

◎観光課長

 今委員がおっしゃるとおり、そういう環境の面を配慮すると、それは一番いい方法だと思います。先ほど私もお話ししましたけども、最終的には経費の部分というのがネックになるのかなというふうに思っています。ただ、これは海水浴の組合でつくりました連絡会の中でも話題になっておりますので、その辺皆さん方の御意見を聞きながら、とりあえず経費が今かかるということで、各組合もちょっと難しいねというふうな形になっておりますので、その辺はもう少し意見を聞きながら、何かいい方策があれば考えていきたいなというふうに思います。

◆本田 委員 

 あれ何、金がかかるというのは、それはその海の家の負担になるわけだ。

◎観光課長

 当然、海の家を仮設でつくるときに埋設して、また終わると外さなきゃいけませんので、当然海の家の負担というふうになります。

◆本田 委員 

 だから、あれなんていうのは、1回つくっちゃえば、毎回開削して下水をつくらなくていいわけじゃないですか。1回開削して下水を結んでつくって、それで、期間外のときはそれをふたしておけばいいわけだからね。1回のあれで済むわけですよ。ましてや、だって、あの海水浴場組合はもうなくなっちゃったけども、連絡会はお金持ってるじゃん。余剰金あるじゃない。それだったらそういうものに、きれいにするものに使えばいいんだしね。やっぱり方策はあると思いますよ。
 これは、そういう浸透型というのはね、もうこれからはあり得ない話だ。やってはいけないですよ、もうね。そういう部分で、これは市が主導的にね。あと、EM菌を使うからいいと言うんだったら、市街化調整区域で合併浄化槽なんてつくる必要ないんだから。EM菌使えますから、そのまま土掘りしますよ、EM菌かけているから大丈夫ですよなんて、そんなこと言えないんだからね、大体。何のためにそれをやっているかといったら、それはコスト・アンド・パフォーマンスで、ここは合併浄化槽にしましょう、これは公共下水道につなぎましょうという、そういうものでやっているんだから。ただ穴掘ってEM菌というのは、これはもう、ちょっと時代に逆行している部分ですからね、その部分は市は主体的にこれから考えていただけますか。

◎観光課長

 過去にもそういうお話を、海岸管理者であります県の方と調整をした経過もあると聞いております。やはり、恒常的に国有財産の中に埋設するということ、仮設の建物においてそういうのが認められるかどうかというのも、やはり県の方の見解もあると思いますので、もう一度その辺の部分につきましては県の方の見解を聞きたいと思います。市の方も、今回公共下水につなぎ直すわけなんですけれども、これにつきましても、当然県の指導に基づいてやっておりますので、今回の公衆トイレにつきましては恒常的な施設ということで、それは許可がおりますけども、仮設の施設というところではどういう認識をされるかということがありますので、ちょっと県の方のそういう状況を見ながらという形になると思います。

◆本田 委員 

 それは県との協議はよろしくお願いしますね。その部分で、市の公衆トイレは恒常的なものだと。だけども、現実的な話、夏が来れば必ず海の家ができるわけですから、期間的な恒常的なものなんだからさ、その部分は、この海水浴場を、3海水浴場を持っている鎌倉市としては、やっぱりそれは主張しなければいけない部分だと思うんですよ。そういう部分と、それからEM菌を使えばいいという問題ではないという、そういう環境面の対策としてどうよということですね。その部分の考え方も県にお示し願いたいというふうに思いますので、よろしくお願いしますね。

◎観光課長

 今委員がお話しになった、市として県の方との調整をさせていただくという部分については、対応していきたいというふうに思います。先ほど、前段お話ししましたとおり、最終的には経費的な部分もございますので、とりあえず今市ができる部分での調整はお話をさせていただきたいと思います。

平成21年 9月 8日観光厚生常任委員会


◆渡辺 委員

 いろいろな条件があると思います。いろんな考え方もあると思うんですけども、海の使われ方と気候条件みたいなのが変わってきている部分もあるというふうに思いますので、来年度に向けてそこのところをもう一度、開設期間、コストということだけではないんですけれども、1日あければかなりコストがかかりますので、その辺のところをもう少し真剣に討議していただけたらなというふうに思いますし、何かしらの理由づけが必要だというふうに思います。
 2点目で、汚水の処理なんですけど、海の家の。例えば調理とかしたり、シャワーとか浴びたりすると思うんですけど、ああいう水というのは今どのように処理されているんでしょうか。

◎観光課長

 汚水の処理の関係でございますが、トイレと、シャワー、それから調理場から出る雑排水、二通りあろうかと思うんですが、トイレのほうにつきましては、今、簡易水洗式のくみ取りトイレということで、一たんためてくみ取りをしているという状況でございます。
 また、シャワーと、それから調理場からの雑排水でございますが、海の家の裏側に木枠等で升をつくりまして、そこへ一たんためて、微生物のEM菌を使っての処理ということで、浸透処理という、そういう形で対応しております。

◆渡辺 委員

 海水の水質の向上みたいなところでは、かなり気にかけて改善されてきたという報告も以前からあったというふうに思うんですけれども、その辺で、結局自然な形で汚水に関しては処理していると思うんですけれども、それは衛生面では問題はないんでしょうか。

◎観光課長

 海岸の衛生環境を向上させる上では、公共下水道に接続するのが一番効果があるというふうには考えております。しかしながら、公共下水道を海岸のほうへ引くという計画が、都市整備部の所管でございますが、そちらのほうでは今現在ないということで、現在の処理方法で対応しているというのが現状でございます。

◆渡辺 委員

 海の家も、ことしやって、来年なくなるということはないと思うんですけれども、まずなくならないで継続してあると思うんですけれども、衛生面というところから抜本的に見直すお考えは今のところない、必要ないということでしょうか。

◎観光課長

 必要ないということではなくて、公共下水道が一番ベターなんでございますが、やはり、市の計画にないとなりますと、海岸に海の家を出店しておりますので、海の家の出店業者さんか、あるいは、それの組合で下水道の設備を埋設するなり接続するなりということになろうかと思うんですが、海の家自体が仮設建築物ですので、設置をして撤去、毎年それを繰り返しているわけでございまして、占用については県土木の所管になりますが、以前、土木のほうともお話ししたところ、仮設建築物の附属的な施設であるので、毎年設置して撤去を繰り返すことになる。そうしますと、かなり金額的にもかさばりますので、以前、海水浴場運営委員会という時代でございますが、そのときにそういうお話もあって検討したんですが、断念したという経過がございます。

平成22年 6月14日文教常任委員会


○久坂 委員長

 それでは、日程第2報告事項(1)「関谷小学校のプール周囲の側溝清掃による水質事故について」、教育総務課より報告をお願いいたします。

◎三留 教育総務部次長

 関谷小学校のプール周囲の側溝清掃による水質事故について、御報告いたします。
 平成22年6月3日(木)の夕刻、鎌倉市関谷から横浜市戸塚区田谷方面に流れる関谷川において、数百匹のドジョウ等が死ぬという水質事故が発生いたしました。翌6月4日(金)午前中に市環境保全課、横浜市戸塚土木事務所で調査しましたが、その時点では原因は不明でした。午後になり、隣接する関谷小学校で6月3日に学校プール周囲の側溝清掃をしており、その際、消毒用次亜塩素酸ソーダが使用されていたことが判明いたしました。
 このため、市環境保全課及び学校施設課が現地調査を実施するとともに、学校関係者からプール清掃の方法等の聞き取り調査を行いました。また、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター環境課とのヒアリングの結果、今回の水質事故は、6月3日に関谷小学校でプール周囲の側溝のコケ、汚れの清掃を行った際に使用した消毒用次亜塩素酸ソーダが十分に希釈されず、雨水排水経路から関谷川に流入したことが原因である可能性が極めて高いとの結論となったものです。
 関谷小学校では直ちに、プールから関谷川までの暗渠内に残る次亜塩素酸ソーダが関谷川へ流入しないよう処置をするとともに、魚の死骸の回収作業を行いました。そして翌6月5日(土)に暗渠内に残る次亜塩素酸ソーダの除去、清掃を始め、午後に残留塩素が基準値以下になったことを確認し、一連の作業を終了いたしました。
 プール清掃の際に次亜塩素酸ソーダを使用することは一般にも行われておりますが、その場合には水で十分希釈したり、脱塩素剤による中和、あるいは一定時間排出せずに放置し、塩素が飛んでから排出する必要があります。学校には日ごろから、次亜塩素酸ソーダ等の薬品を使用して清掃する場合には十分注意を払うよう指示しているところでありますが、学校側に薬品の適切な使用方法が徹底されていなかったことが今回の事故の原因と考えられます。
 事故後、直ちに校長会を通じて注意を促したところでありますが、今後このようなことが二度と起こらないよう各学校には注意を徹底するとともに、教育委員会といたしましても、今以上の危機管理意識を持って対応してまいりたいと考えております。
以上で報告を終わります。

(この間の議論は省略)

◎学務課課長代理

 現在、プール清掃を必要としているプールは13ございます。13のうち三つの学校で塩素を使用してプール清掃をしております。

◆納所 委員

 じゃ、使っていない10施設はどういう形での清掃を行っていらっしゃいますか。

◎学務課課長代理

 ひたすらたわしでゴシゴシ磨く、もしくは、クレンザーですとか粉石けんを使用している学校、これが2校ございます。

◎三留 教育総務部次長

 あと、ことしからEM菌をプールに入れまして、それで、その菌の力で汚れを落とすという学校もございます。

◆納所 委員

 いわゆる公共下水道接続がまだなされていない施設というのは、プールはどれぐらいありますでしょうか。

◎学校施設課長

 学校プールで接続がされていない学校について、今回の関谷小学校のほかに、深沢中学校、それから大船中学校、玉縄小・中の共用プール、以上です。

◆納所 委員

 それが河川に流入するわけですから、そういったところは薬品の使用というのは率先して控えるべきではなかったかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

◎学校施設課長

 御指摘のとおりだと思います。

(この間の議論は省略)

◆石川[敦] 委員

 済みません。1点だけ確認をさせていただきたいんですが、プール清掃にEM菌を使い始めたというような広報があって、私も、環境に負荷を考えたときにこっちの方向へ行くのかなと思っていたところでこのニュースを耳にしまして、今後の方向性としては、こうした環境負荷を考えた清掃の仕方というのを全面的に研究していくなり、取り入れていくなりということを、この反省を踏まえて今お持ちになられているのかどうか伺いたいんです。

◎三留 教育総務部次長

 ことし2校でEM菌の投入をいたしまして、プールの清掃に試しているという状況でございます。そちらの状況もよく学校のほうからお聞きをして、その効果がどれぐらいのものなのか、その辺のところもはかって、今後の方向性、これは出してまいりたいというふうに思います。いずれにしても、なるべく環境負荷の低い形で今後も清掃はしていかなきゃいけないというふうに考えております。

◆石川[敦] 委員

 環境負荷というか、化学物質系のものというのは100%安全ということはないと私たちは考えているんですが、過敏症の方などもふえている中で、やはり前向きにこの検討は進めていかなければいけないかなと、この事件と言っていいのか、この事故の反省をぜひ生かしていただきたいなというふうに思います。以上です。

  • 最終更新:2013-11-19 08:50:34

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