鎌倉市(2)
鎌倉市議会とEM(その2)
平成22年 6月17日総務常任委員会
○岡田 委員長
「関谷小学校のプール周囲の側溝清掃による水質事故について」教育総務課のほうから、説明を受けたいと思います。よろしくお願いいたします。
◎三留 教育総務部次長
関谷小学校のプール周囲の側溝清掃による水質事故について、御報告させていただきます。
本件につきましては、所管の文教常任委員会で既に御報告をさせていただきました。まさに今回の事故につきましては学校、あるいは教育委員会のほうの危機管理意識が問われる、まさにそういったような事案でございますので、当委員会でも御報告をさせていただきます。
平成22年6月3日の夕刻、鎌倉市関谷から横浜市戸塚区田谷方面に流れる関谷川において、数百匹のドジョウ等が死ぬという水質事故が発生いたしました。
翌6月4日午前中に、市環境保全課、横浜市戸塚土木事務所で調査をいたしましたが、その時点では原因は不明でした。午後になり、隣接する関谷小学校で6月3日に学校プール周囲の側溝清掃をしており、その際、消毒用次亜塩素酸ソーダが使用されていたことが判明いたしました。このため、市環境保全課及び学校施設課が現地調査を実施するとともに、学校関係者からプール清掃の方法等の聞き取り調査を行いました。また、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター環境課とのヒアリングの結果、今回の水質事故は6月3日に関谷小学校でプール周囲の側溝のコケ、汚れの清掃を行った際に使用した消毒用次亜塩素酸ソーダが、十分に希釈されずに、雨水排水経路から関谷川に流入したことが原因である可能性が極めて高いとの結論となったものです。
関谷小学校では直ちに、プールから関谷川までの暗渠内に残る次亜塩素酸ソーダが関谷川に流入しないよう処置をするとともに、魚の死骸の回収作業を行いました。そして翌6月5日に暗渠内に残る次亜塩素酸ソーダの除去、清掃を始め、午後に残留塩素が基準値以下になったことを確認し、一連の作業を終了いたしました。
プール清掃の際に、次亜塩素酸ソーダを使用することは一般にも行われておりますが、その場合には水で十分希釈したり、脱塩素剤による中和、あるいは一定時間排出せずに放置し、塩素が飛んでから排出する必要があります。学校には日ごろから次亜塩素酸ソーダ等の薬品を使用して清掃する場合には、十分注意を払うよう指示しているところでありますが、学校側に薬品の適切な使用方法が徹底されていなかったことが、今回の事故の原因と考えられます。
事故後、直ちに校長会を通じて注意を促したところでありますが、今後このようなことが二度と起きないよう、各学校には注意を徹底するとともに、教育委員会といたしましても、今以上の危機管理意識を持って対応してまいりたいと考えております。
以上で、報告を終わります。
◆中澤 委員
済みません。きょう急にお願いをいたしまして、ありがとうございます。何点か質問させていただきたいと思います。
3日の日の翌日、4日の日に、第二小学校でプール清掃がありまして、これは娘がいる関係で毎年参加しているんですけれども、第二小学校はデッキブラシの清掃で保護者が20何人来まして、皆さんで手分けしてやって、そこで水とかが排出し切れないと皆さん自分でポンプ持ってきたりとか、いろいろやるんですけれども、今回の次亜塩素酸ソーダ、この次亜塩素酸ソーダ自体は、浴室のカビ取り剤に次亜塩素酸ソーダと水酸化ナトリウム、界面活性剤等を使ったものをやってカビを取るということで、清掃には一般的に使われているもので、濃度も浴室用のカビ取り剤だと12%だからほぼ同じものなんで、危険性というのはほとんど一般的にはないと言われていて、ちょっと長くて済みません、今回のプールについても20リッター、これ多分12%だと思うんですけれども、12リッターを2本使っていると。
そうすると、排水をしたとしましても、川まで100メーターで計算してみたんですけれども、せいぜい濃度的には50ppm行っていない濃度なんです。そこでまた川で希釈をされていくとすると、濃度はかなり低くなっていくと。そうすると、ドジョウが五、六百匹、もう次亜塩素酸ソーダだけでいくのかな、どうかな、別の要因があるのではないかなというものが、ちょっと疑念があったんですけれども、この次亜塩素酸ソーダが原因であろうとほぼ断定をしていったということは、最終的には何をもって断定したんでしょうか。
◎三留 教育総務部次長
今回の事故の後、市の環境保全課、あるいは県の環境課、こちらのほうと事故の原因についていろいろ検証を行ったわけです。それでプール清掃で薬品を使用したということは、学校側からの聞き取りで明らかになっておりまして、それ以外ほかにこれといった原因が見当たらなかったということで、恐らくこれが原因だろうと。それで、県の環境課、河川の水質を監視するという立場で、県の環境課の方も、この関谷で使用した次亜塩素酸ソーダが100%原因であるというふうには断定できない、そういうような見解ではありました。ただ、状況から見て、今回この次亜塩素酸ソーダが川に流入し、それがこのドジョウ等が死んだという原因の可能性が非常に高いというような形で結論づけたものでございます。
◆中澤 委員
そうしますと、プールの側溝、オーバーフローしたやつの流す側溝ですけれども、そこを40リッターの原液で、側溝、25メータープールを全部やるということは量的に無理なので、そうするとじょうろでまいたのか、何でまいたかわからないですけど、その段階で希釈をして通常ですとじょうろでずっとまいて、10分程度置いておくと、みんなきれいになっちゃうので、そういう方法を使うんですけれども、そうするとさらにその原液ではなくて薄まっていく。さらにそこで大量の水で放流していくとなると、かなり濃度的、次亜塩素酸のそのものの濃度というものじゃないような気もするんですけど、これは済みません、原因はちょっとわからないですけれども。
今後なんですけれども、正直、うちの子の学校なんかもプール清掃で次亜塩素酸使いたいんですね。あれはじょうろでまけば、5倍か10倍やればぬめりも全部取れちゃいますし、緑のコケも取れちゃうし。これって今後使えなくなっちゃうんでしょうか。
◎三留 教育総務部次長
事故後、市の環境部のほうから水質改善計画書を提出しなさいということで求められておりまして、例えば教育委員会のほうで、そちらの改善計画書の中で、今後のプールの清掃の方法、次亜塩素酸ソーダを使っていくのか、いかないのか、それとも別な方法ですね、例えばEM菌とかそういったものを使用して清掃を行っていくのか、そういったものを検討いたしまして、まとめてそれで環境部のほうに提出する中で、その辺の方向性を出してまいりたいというふうに考えております。
◆中澤 委員
そのプールの冬場に水を張っておいて、災害時利用できるようにしてあると思うんですけど、あれは今EM菌のお話が出たんですけれども、一般的にはEM菌を使ったり、EM菌自体は琉球大学で発明したものですけれども、それ以外に安定化二酸化塩素を使ったり、プールを水質維持していくんですけれども、EM菌自体が菌ですので、寄生菌が寄生をしてしまっていたりとか、菌が耐性を持っていってしまったりとか、それから変異をしていってしまったりというので、確立されているものではないものなんですね、EM菌自体が。
そうすると、菌を使って100%安全、ましてや子供の教育現場なので、あくまでもそれが変異していってしまう、今現在変異は認められていないんですけれども、変異をしていってしまう可能性がある菌に頼っていくよりも、やはり安全で、プールで実際にはイソシアヌールという錠剤のを入れていきますけれども、次亜塩素酸をきちんと管理をして、適正にやって、中和剤はハイポというチオ硫酸使いますけれども、それで適正に中和をして流していくというマニュアル整備をしていったほうが、子供たちがコケで滑ったりとかそういうものもないし、きれいに安全に使える環境ができると思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎三留 教育総務部次長
実は、きょうに至るまでの間、環境部のほうとは次亜塩素酸ソーダを使わない方向で何とか今後のプール清掃を考えられないかというところで、水面下の協議は行ってきております。ただ、今議員御指摘のような形で、確かにカビ等が取り切れないということは、また新たな問題が生じるおそれもございます。ですので、今、委員御指摘の点も踏まえて、適切な使用、あるいは今、中和剤というお話もございましたので、そちらを使用して水質が、次亜塩素酸がそのまま河川に流れ込まない、中和されて問題ない水質になって放流ができるというような方法も、ちょっと環境部のほう、あるいは下水道部のほうと今後協議をしてまいりたいというふうに考えております。
◆中澤 委員
下水ですと、排水基準、河川だと水質汚濁防止法で事業所が、学校は事業所になっていないと思うんですけれども、あったりとかいうのがあって、その水質に基づいて当然排水していくんですけれども、やっぱり清掃する側というのは2時間かけて掃除しても大して取れないんです、デッキブラシで、はっきり言いまして。それで、あとはもうごまかしごまかし使っていくしかないような状況の中で、やっぱり親が20何人いても、掃除し切れないような現状の中で、先生方だけでやるというのも限界があると思うので、決してこの次亜塩素酸が悪いわけではないので、ただちょっと因果関係が不明な点もあるんですけども、これが原因であるんでしょうということで結論づけているので、これはこれとして、適正に薬品を使って衛生的にきちんと安全なプールということで、決してこの次亜塩素酸が悪いという方向ではなくて、適正な利用ということで検討いただければと思うんですけれども、よろしくお願いいたします。
◎三留 教育総務部次長
御指摘の点も踏まえて、今後十分に検討してまいりたいというふうに考えております。
平成22年 9月 7日文教常任委員会
◆高橋 委員
先ほど言った、中央公園での取り組みなんかも記載されていないですし、以前はEM菌による園芸の環境取り組みだとか、そういうのを報告いただいたりなんかしたこともあったんですけど、そんなことも全然出てきてないですし、もう既に学校独自にやっていることがたくさんあるんです。そういうことをやっぱりこういうところにも記録として残していっていただきたいなとお願いだけしておきます。
平成22年 9月 8日観光厚生常任委員会
○吉岡 副委員長
確かにこの資料を見せていただいた中で、全国の上位の中に、リデュースの中の取り組み上位10市の中には東京の西東京市というのが入っているわけで、ここには事業系のあれが入っていない。だけれども事業系自体は事業をやっている以上はあるわけで、その辺は認識しながら、ただ循環型にしていくという点では大事な点なんで、ぜひ進めていただきたいなとは思うんですが、なかなか大変な状況ですよね。
私も、西岡委員じゃないんですけれども、いろんなことをやりました。やっています。EMもやりました。それから町内会みんなでコンポストも買いました。それからマイバッグをなるべく持っていってやろうとしています。それから、いろんな家でのごみなんかも、なるべく分別ということで、本当に、だから分別のその場所ですね、何と言ったらいいのか、たくさん分別するためには場所をとらなきゃいけない。そういう皆さん努力された結果が、このリサイクル率だって思うんですね。
だから、先ほど有料化の問題が出ましたけれども、鎌倉市の皆さんは有料化しなくてもリサイクル率全国1位ということでは、やっぱり皆さん本当に努力されているんだなって思うんです。そういう点は大事にしながらやっていくということが大事ですし、やっぱりごみは、生産段階からもうごみになっているんだというところで、そこら辺は、だけどもリサイクル全体やっていくんだというところは、ちょっと誤解をしちゃうようなところもあるんで、大事にしていったらいいのかなとは思っているんですね。やっぱり、ごみの有料化の問題ではいろいろ意見がありますけれども、鎌倉市では慎重な対応というのが、私は必要だと思っているんですけれども、その辺はぜひ慎重な対応でお願いしたいと思いますが、いかがですか。
平成22年12月 9日観光厚生常任委員会
○吉岡 副委員長
今は3炉あって、それで改修したりいろいろしているから何とかやりくりがあるわけですけど。だから、名越にもしも一元化するという場合には、本当にごみの量を減らして、いろんな面での危機管理をしていかなきゃいけなのかなって、私はちょっと今感じております。
先ほどから、やる気論じゃないんですけどね、やっぱりごみは、市民からすれば、私なんかもそうですけど、地球環境やいろんなことを考えて、今までもずっとかかわってきてみて、自分なりにその思いでやってきて、それはそれで大事なことだと思っています。ただ、市の責務というのは、市民は分別を協力すれば、市がきちっとした処理をすると、そういう関係にあるんではないかと。だから、今回の案を見ていますと、私は非常に残念なのは、私もコンポストあり、それからEMのバケツ二つあり、それから電動ありね、いろいろなことでやっていますけれど、やはり季節季節ですごく差がありますし、そういう点ではその時々の自分たちの体調もありますし、やっぱり夏の場合は、うちは庭がないんで、大体プランターで野菜をつくっていますから、そのときにはあんまり生ごみを入れられないんで、そのときそれぞれでやっていますけど、一番私は期待したのは、自分が分別して、もうずっと分別だけはしているんですけど、それがやっぱりバイオガスになって、この間じゃないですけど、本当はエネルギーにかわってもらうという、自分が電気を使って、何か電気を使っていることに対する後ろめたさ、やっぱりそういうものをすごく感じていたんで、そういう点でも安定的にバイオになっていくというのは、非常に合理的だったと思っているんです。
今回の代替案を見ましても、検討案は、前は1万3,000トン、バイオガスのときには、生ごみ分別するって。圧倒的に家庭と事業系、だから、もちろん分別していただくということなんですけど、家庭系がかなり無理があるということで、それでも1,800トンもかなり大変なことだと思うんですけど。そういう点では、今回の案というのは、分別していただく市民にそういう機会をしなかったというのは、非常にそういう点では違った面で残念だなと思うし、今後、分別で協力していくということは大いにやっていかなきゃいけないけども、そこら辺の市の責務と市民のそこは、そういうところでは問題があるのかなと。
部長にはあんまり言いませんけども、部長は部長でいろいろおわかりになっていらっしゃると思うから。ただ、やっぱり今泉の一元化のときの教訓というのは、施設に合わせてしまったと、そこが一番の問題なんで、そこは今回きちっとしないと、後でツケを残すなと。これは勝手に感想で言っているんですけど、そう思います。
- 最終更新:2013-11-19 08:58:16