青森市(1)
旧青森市 平成10年第3回定例会
◯8番(里村誠悦君)
8番、21の会、里村誠悦でございます。きょうは感動と感謝のお話をしようと思いましたけれども、若干少ないようですが、残念ですが、始めさせていただきます。
先般、8月24日、青森公立大学におきまして陸奥湾浄化大作戦県民大学を開催いたしました。このことについて少しお話ししたいと思います。
講師として琉球大農学部比嘉照夫教授と沖縄具志川市役所建設課長、前具志川図書館長知念信正氏をお迎えして講演していただきました。この大会のために御後援くださいました青森市を初め25市町村に感謝申し上げます。青森市からは佐藤健一助役のごあいさつをいただき、また市職員の派遣までもしていただきましてまことにありがとうございました。
午前中の実践発表では、十和田市立東小学校のEMわんぱく隊による小学校でのEMによる給食残りの堆肥化や、全校によるEM活動を楽しく紹介させていただきました。続いて、浪岡町立浪岡中学校の地球環境クラブ生き生き学級の生徒さんたちの教育活動としての地域環境浄化の実践記録を発表していただきました。午前中最後の発表は、青森市内有志佃小・中学校のお母さん方の「仲間で取り組んだ地域の環境浄化の成果と今後の展望」と題して、短期間でできた環境浄化の実際の感動あふれる報告をしてもらいました。その中の合浦公園二の池、三の池のお話をしたいと思います。
8月1日より、緑と花推進課の公園内の池の使用が許可されました。許可がおりるまでには五、六回話し合いをし、緑と花推進課では知念先生とのやりとりもあったと聞きました。納得はしないけれども、きれいにすることなので、まあよいだろうとのことで、第1回投入が8月1日午前10時、私と浪岡中学校生き生き学級の木村先生と生徒さん3名、佃小・中のお母さんたち5名で始まりました。1回目の透明度は、我々が発表するには10センチから15センチ、においはどぶのにおいとなっておりました。公園内のアイスクリームの販売のおばさんいわく、42年間合浦公園にいるが、臭いにおいと真っ黒な水には困ったもんだ。遠くから遊びに来た人は、ここは池ではなく、どぶだと帰っていくと嘆いていました。
8月5日、2回目、8月10日、3回目、8月15日と投入していくたびににおいがなくなり、透明度も増してきました。第1回最終日8月20日には森田村つがるの里の先生とゲスト──ゲストとは入院生のことであります──10名、佃小・中のお母さんたち、報道関係者4名、浪岡生き生き学級、市内から5名、約30名で投入をし終了いたしました。そのころになると透明度も30センチから40センチのところも出てきましたし、メダカ、コイもはっきり確認できるようになっています。
9月1日から第2日目投入を始めたところですが、投入が終わり、藤棚で休んでいたところ、池に音がして振り向くと、何と清流の狩人と言われるカワセミがメダカをとっていました。ビデオにおさめ、みんなで池が蘇生した。それを感知したカワセミが当然のこととして来たのであろうと、みんなで感動してカワセミに感謝して、これが浄化の証明、野生の証明であります。また、使用を許可してくださった緑と花推進課にも感謝して、第2回目第1投入を終了しましたが、雪が降るまで投入し、来年の春が見ものだと一同期待しております。
今回の合浦公園の浄化についてデータを提出してくださればもっとよいし、我々も動きやすいと言われておりますが、我々はボランティアで行っていることで、検査の金も大変高いと聞いておりますので、ぜひ役所の方で検査願いたいと要望を申し上げておきます。
私たちは、においがなくなり、透明度が増し、魚たちが見え、カワセミが来るようになったことが、今回の浄化のデータであると信じております。
今回の大会の中で、青森市で必要であると私が感じたことを取り上げてお知らせいたします。
清掃処理施設から排出されるダイオキシンが環境に影響を及ぼすことが深刻な問題となっていますが、イーエム研究機構と三菱石油エンジニアリングは、このダイオキシン発生を微生物抽出物を利用して99%抑制しようという画期的なシステム開発に取り組んでいます。琉球大農学部、日大工学部と共同で埼玉県和光市の清掃センターで実施したテストでは、焼却灰の中のダイオキシンが90%以上抑制されることが確認できたと、8月27日付の産経新聞に記載されております。また、この実施データも入手してございますので、ぜひごらんになってお役に立てていただきたいと思います。費用としても1トン当たり3000円となっております。
有用微生物群EMの浄化作用以外の利用についてお話しいたします。
EMは土壌改良剤として開発され、農業に利用されております。青森県内では、浪岡、黒石、平賀等で積極的に使用されております。田んぼの使用の中では、土の温度が4度から6度高いと見学に行った方が言っておりました。温度の高い利点として、霜が20日遅い、雪が20日早く消えるとの北海道からのEM利用者からのお話であります。そのほか、漁業、畜産、林業、建設、土木、排ガス対策、大幅な燃料費改善、電磁波、放射能、道路の環境改善、シックハウス対策など、その他たくさんございます。
では、1つ目として、環境浄化とその手法について質問いたします。1つとして、6月議会の私への答弁の中で、事業場に対して立入検査を実施しているとのことでありましたが、市はどのような調査指導をしているのか、お伺いいたします。
2つ目として、青森県による陸奥湾海域の水質調査結果、平成8年度青森県環境白書と青森市の環境──市民生活課の本であります──を見ますと、青森港西ステーション1──ステーションとは毎年測定するところと聞いております。青森港西がCの8、青森港東ステーション2がC──これは海域におけるCOD、化学的酸素要求量であります。このあと県内でCのところは大湊港となっております。この白書を見ますと、明らかに青森港が汚れていることが解明されています。県の環境政策課を訪ねて聞きましたところ、この基準は県独自でつくるとのことでありました。基準はAが2、Bが3、Cが8と数値が多いほど汚れが大きいことだそうです。県外では、基準がAでも8のところもあるそうで、我々青森でも、手をこまねいているとそんなことになるかもしれません。
私への答弁の中で、さっきの続きの中で、さらなる河川の水質保全対策とはどんな対策でしょうか、お伺いいたします。
◯市民生活部長(矢野順平君)
里村議員からの環境浄化とその手法について2点の御質問にお答え申し上げます。
第1点目は、河川へ排水する事業場に対する調査指導に係るお尋ねでございます。
県におきましては、水質汚濁防止法に基づき、市内の特定事業所84カ所に対し、年に2ないし3回の立入検査を実施しており、そのほかにも苦情があれば、その都度立入検査を実施しているものでございます。
その検査の内容といたしましては、まず第1に、排水を採取、分析し、その結果、排水基準に不適合となった場合には、事業内容、排水処理方法について事情聴取の上、排水基準不適合の原因を究明するとともに、排水基準に適合するよう所要の指導をすることになりますが、指導に従わない場合など、そのケースによっては改善勧告や改善命令などをすることがあります。
なお、特定事業所に起因する水質汚濁に関する苦情が本市に寄せられた場合には、早速これを県に通報するとともに、県と合同の上、立入検査の上、一連の指導を実施しているところでございます。
第2点目は、水質保全対策に係るお尋ねでございます。
第2回定例市議会において里村議員に御答弁申し上げましたとおり、河川の水質保全対策といたしましては、下水道や農業集落排水事業の整備が有効でありますことから、これまでも計画的にその整備を進めてきているところでございます。しかしながら、これらの整備作業がまだ着手されていない地区もありますので、当該整備計画と並行しながら、合併処理浄化槽の普及促進をも進めているところでございます。
また、生活排水による汚濁負荷の低減につきましては、何より市民の皆様の御協力が必要不可欠でございますので、パネル展示やリーフレット、チラシの配布による、いわゆる家庭でできる生活排水対策の啓発、あるいは小・中学生対象の水生生物調査などによる河川浄化に対する意識の高揚を図っているところでございます。同時にまた、これらの施策にあわせ、平成10年度中に環境基本構想の策定、また平成11年度に環境条例の制定、平成12年度には環境基本計画の策定を予定しておりますので、これらに基づく効果的な施策をも検討してまいりたいと考えております。
◯8番(里村誠悦君)
御回答ありがとうございました。いつも同じであります。
私の聞いているのは、どうしたらきれいになるかという環境浄化のことなんですけれども、チラシをまく、それも環境白書の中に書いておりましたけれども。チラシをまいてできれば、それだけで我々は済むんですけれども、税金のむだ遣いもしなくて済むんですけれども、なかなかそういうことができないということで、私たちが今回合浦公園をきれいにしたというのも、そういう、まず言って聞かせて、やって見せて、褒めてやらなければ人は動かぬという、だれかが言ったような言葉がありますけれども、やはりそういうことをやって見せることが一番いいと思います。
ですから、やはり私たちがなぜボランティアでやって見せているかというと、そういうふうなことで、人たちがやっぱり集まってきます。今回の浄化の中でも、こういうカワセミが、ここに写真がありますけれども、こういうふうに飛び込んでくるところを私は写真を撮ってまいりましたけれども、やはりこういうことがどんどん出てくると思います。ですから、やって見せなければいけない。我々がボランティアだけでやっているということになると大変な費用がかかりますので、やはり行政の中で少しお手伝いをいただきたいと思います。
合浦公園投入費用に関しては、1回目8月1日から20日までで5万円ぐらいです。公立大学使用料として14万弱ですから、3回ぐらいやれる費用なんですね。合浦公園をきれいにしたり、それから小さな石碑をきれいにしたり、そういうところを少しずつやっていきながら、やはり環境浄化を進めていきたい。そのためには、どうしても市の力が必要なんです。今、佃小・中学校のお母さん方がやっていますけれども、それもみんな自前でございます。とぎ汁にそういうものを入れて腐敗させないように、蘇生するようなやり方をしております。ぜひお力をおかし願いたいと思います。
6月議会で藤原議員の質問の中で、滝沢、宮田小学校のくみ取りのトイレがにおいがするというところがございましたけれども、そういうところに青森市で実験をしていただければ、すぐにわかると思います。費用は余りかかりません。ああいう大きなどぶに5万円ですから、少ししかかからないと思います。ですから、ぜひこれをやっていただきたいと思います。
それから、きょうのテレビの中で、もうヘドロを捨てるところがなくなった。どういうふうにしたらいいだろうということで考え出されたのが、微生物群の利用によってヘドロをなくする。微生物群に食べさせるということを、きょうテレビで放映しておりました。青森の最終処分地、これからどういう扱い方をするかわかりませんけれども、相当の時間あそこをそのままにしておかなければいけないと思います。あそこにもこの有用微生物群を使って、まいて、何回も掘り起こしたりしますとすぐ使えるような土地になると、この前の大会の中ではそういう実例も挙げておりました。知らないことは覚えた方がいいですから、やはりぜひ皆さんに来てもらって見てもらいたかった。市の方で8人ぐらい来るという予定でしたけれども、非常事態があって来れなかったということで、きょう私が言わなきゃいけない。本当は来てもらえれば私がこんなにも言わなくても済むんですけれども、非常に残念でした。
◯7番(川村鉄宰君)
再質問の2点目ですが、ダイオキシン対策には今同僚議員の里村議員も今定例会で推薦しておりましたが、微生物抽出物、いわゆるEMZを用いて、埼玉県の和光市あたりでは、先々週の産経新聞の報道によりますと、焼却炉内で発生したダイオキシンを分解して無害な物質に変えるのではなくて、ダイオキシンが合成される反応そのものを抑制してしまう。こういう手法で、現に実験して99%の抑制が確認されたという報道もなされています。また、この種の抑制には塩素系の化合物を分別して燃やさなければそれをまた抑制できるわけですので、そういったダイオキシン対策に改修費として、実際聞くところによりますと70億とも100 億とも小耳に挟んでいるわけですけれども、そういう塩素系の化合物を分別して燃やす量を少なくするとか、それから今触媒を用いる方法でありますとか、電気分解で対処する方法とか、いろんな方法があるわけです。ですから、既存の工場をその対策に、数十億というような発想ではなくて、これらの新しい手法を複合的に組み合わせるとか、それらのことをまずは検討するなり、実験するなり、それらの物事を主管課の専門として担当者がいるわけですので、ぜひともその方向での検討もお願いしたいと思います。これが第2点目の質問。
旧青森市 平成10年第4回定例会
◯8番(里村誠悦君)
8番、21の会、里村誠悦でございます。通告の順に一般質問させていただきます。
第1に、環境問題についてでありますが、先月7日、8日と沖縄県宜野湾市で行われました第15回有用微生物応用研究発表大会に行ってまいりましたので、少し発表させていただきます。
ダイオキシンを初めとする一連の環境ホルモン問題に通じ、ダイオキシンが現状にあるような社会問題になるまでの経緯や、なぜこれほどまでに問題なのか、また、我々に望まれるダイオキシン問題に対する規制などについても話し合われました。また、和光市の協力を得てEMZ、EMセラミックを用いたごみ焼却場でのダイオキシン抑制試験の結果の報告など、水処理分科会、建築分科会、沖縄県具志川市における建築物へのEMの応用例など、その他たくさん発表例が紹介されました。
埼玉県和光市では、2回目のダイオキシンの試験がこの8月に終了したと発表され、また、和光市での試験の話を聞き、10月現在までに2000人程度の視察の方が見えられたとのことであります。和光市の田中市長は、生ごみはもったいないことに焼いていました。灰の処分場にも困っていました。どの市でも満杯で困っている。生ごみを少しでも減らさなければ、捨てる場所もなく、金もかかる。しかし、土に還元すれば、いい野菜や米ができる。私はEMの存在を知ったときにぴんときたと話しておりました。和光市は、EM生ごみをペレット状に加工し、農家、また市民に無料で提供して喜ばれております。当初、職員が、成功しないと大変なことになる、市長も腹をくくってやってほしいと言うので、覚悟はできている、それよりも一歩前進することを考えろ、何もしなければ進歩はない、進歩があれば税金を使ってもいいんだと説得して始めました。今では担当者の方が一生懸命ですと言っておられました。
次に、水質浄化の発表について、茨城県北相馬郡藤代町役場総務部企画課課長補佐宮本学さんの取り組んでいる県指定一級河川相野谷川を平成7年9月から継続的にEMによる浄化を行っており、年々、川は見違えるようにきれいになり、現在ではアメリカザリガニ、フナ、また20年近く見えなかったトノサマガエルまでが生息するようになったと発表がありました。
また2日目に、具志川市役所を訪問し、建設部部長知念信正氏と具志川市立図書館の浄化槽がEMの浄化をしているということで見学してまいりました。浄化槽の第1槽目はEMが投入されておらず、鉄板のふたはさびておりましたが、第2槽目からは全くさびておらず、最終槽の排水をくみ上げる水中ポンプ、鎖などは新品よりもぴかぴかに光っており、聞くところによりますと、水中ポンプは過去8年間まだ1回も取りかえておらず、また、その排水は館内のトイレ等で再利用され、再利用することによって汚泥の発生がしにくくなると言っておりました。水質検査の結果、PHが7.0 、BODが2.8 、SSが0.8 、大腸菌0、不検出、水道料は年間6200円となっておりました。また、電気料年間18万の節約ができる。さびが発生しにくいので、取りかえ不要等のメリットがあるとのお話でありました。
質問のその1の家庭内の生ごみ処理についてであります。
現在、ごみ問題はその発生から処理に至るまでさまざまな問題を抱え、我が市でも焼却施設から発生するダイオキシン問題の深刻化を見るまでもなく、やがて21世紀を迎えようとする現代社会に突きつけられた大いなる危機として、我々の前に立ちふさがっている現状である。ごみ問題が現代社会で生活する一人一人の問題であり、人間問題であるということは、何度言っても言い足りるものではないと思います。ごみ処理場の能力、最終処分場の問題などを契機にごみ減量化が問われ始めて以来、住民の自家処理用として我が市でもコンポストの導入、また、市の助成も始まりました。しかし、我が青森市は雪が多く、コンポストの利用が低下していると聞いております。今日のバイオ菌利用の攪拌式と温風乾燥式タイプについて検討はどうか、お伺いいたします。
◯市民生活部理事(鈴木規允君)
里村議員の環境問題についての御質問のうち、家庭内生ごみ処理についてのお尋ねにお答え申し上げます。
質問内容は、ごみ減量化対策として生ごみ処理機の購入に際して補助金を導入する考えはないかとのお尋ねでございます。
本市では、一般家庭から出る生ごみの減量化及び堆肥化を促進するため、平成5年度からコンポスト容器を購入する方に補助金制度を導入し、市民に幅広くごみの減量化及び堆肥化についての御協力をいただき、平成10年10月までの実績といたしましては4494基となっております。また、生ごみ処理機につきましては、乾燥させて粉々にする乾燥式と微生物の働きで分解するバイオ式の2通りがあり、特にアパートやマンションの居住者が排出する生ごみの減量化や環境保全に極めて有効であると認識しております。
議員、御提言の生ごみ処理機につきましては、今後の分別収集やリサイクル等の整備等も含めた総合的なごみ減量化対策の一環として研究してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
◯都市政策部理事(石川一夫君)
陸奥湾浄化大作戦の一環として合浦公園の池の浄化作業を実施したことについて、その結果、市はどう受けとめているかという趣旨の御質問にお答えいたします。
陸奥湾浄化大作戦県民大学実行委員会等から、県民大学開校に当たり事例発表の際の資料としたいとの願い出により、合浦公園内の池において実施されました浄化作業についてのお尋ねでございますが、市といたしましては、陸奥湾浄化大作戦の趣旨等から地域環境の改善に努力されていることや、参加する方々がボランティアであることなどをしんしゃくして池の使用について認めたものであります。
池の浄化作業は、有用微生物群を活用した方法であり、平成10年8月1日から平成10年8月20日まで5日に1回のペースで計5回実施したとのことでありますが、その後も地域の方々により断続的に実施していると聞いております。池の浄化については、新聞により透明度が改善されたとの報道もありましたが、市としても独自に透明度の目視調査を実施してまいりましたが、その透明度は向上しておりました。
ただ、浄化作業の実施時期は気候の変化が著しく、池の水位の上昇等も見受けられるなど池の環境が一定していなかった点も考慮する必要があるものと受けとめております。御理解願います。
◯8番(里村誠悦君)
明確な答弁をありがとうございます。
それでは、1番から要望したいと思います。
ごみ問題について御答弁くださいましたけれども、調べたところでちょっとお話しします。東村山市役所環境部では、富士見町の市営住宅にごみ処理機を設置しております。管理は自治体で対応する。そして、これまでに実験によるさまざまな結果というのが出ていますので、読みたいと思います。これまでごみ問題に関心がなかった人も、実験に参加する過程でごみ問題や環境問題の関心が高まった。生ごみの分別を行うことにより他のごみの分別もよくなり、さらに、全体のごみ量の減少につながった。燃やせるごみのカラス等による被害がなくなった。集積所がきれいになった。導入困難な世帯への援助者があらわれたことや、ごみ投入時の会話や協力などにより地域住民のコミュニケーションづくりに大いに役立った。機械の管理等を自分たちで行うことで自治意識が高まった。──これは、最後が一番いいですね。行政が先頭に立って実施したことにより、行政に対する信頼が高まったということになっております。また、東村山市では、小学校にまた1基取りつけております。東京都練馬区でも小学校、中学校、そのほか奈良県、大阪府、和歌山県、市営住宅につけているものもございますので、少し御検討願いたいと思います。
それから、公用車、バス、交通部のことに対してですが、私が今回沖縄に行っていろんなことを聞いたり見たりしてまいりましたけれども、EMZというもの、それからEMZのセラミックというものを使うということで、乗用車の排気ガスが10分の1になるというデータが出ておりますので、お知らせします。
平成8年9月、日産ローレル、走行キロ6万8000、1酸化炭素が0.3 %から0.02%に、炭化水素が170 ppm から8ppm に──これは黒石日産車検場でとったものです。それから、これは中沢、平成8年10月、日産セフィーロ、走行キロ12万6000、1酸化炭素が0.9 %から0.03%に、炭化水素が490 ppm から6ppm となっております。それから、ディーゼルもありますけれども、きょうはとめます。いろいろこういうことで排気ガスが10の1になるということで、交通部の方でも少しお考え願いたいと思います。
また、さらに一般的なことで、ストーブの灯油等にそのセラミックを入れますと、充満するにおいが消えますので、これもまた知っておいた方がいいと思います。
旧青森市 平成11年第1回定例会
◯8番(里村誠悦君)
3つ目として、環境浄化と調査について。
日本国内で最近、テレビ、週刊誌、新聞を通じて報道されるダイオキシン報道の量は物すごいものであります。母乳汚染から環境ホルモンによるアトピーの増加、ダイオキシンによる生殖異変、低下、少子化、精子減少、出生男女比率の異変、大阪市内の水道水から9種類の環境ホルモン検出、缶飲料、食品からも検出などの恐ろしい話ばかりであります。また、大阪では、ダイオキシンで被害、元従業員提訴へ、人的被害も出ておりますので、青森市では絶対に出さないように努力をしてもらいたいと思います。広島の廿日市では、市独自で新年度から大気、土壌、河川の環境調査を実施する方針を示したとあります。我が青森市鶴ケ坂で、排水溝の泥からダイオキシンや重金属の有害物質が検出された問題や、堤川から日本の最高量の環境ホルモンも検出された問題について、市は独自に調査をする予定はあるのか、お尋ねいたします。
4つ目として、バスその他の車の排気ガス対策の調査について。
平成10年12月の定例会におきまして、運輸省の指導及び他都市の導入状況も十分に把握しながら、今後の対応について研究してまいりますとの答弁がありましたので、現在までの研究の結果を発表していただきたいと思います。
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる微粒子(DEP)に内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)と同じ作用を示す性質があることを日本内分泌攪乱化学物質学会で発表したとあります。このことから、排気ガス削減を早急に望むところであります。
また、私の友人であり、西津軽郡森田村のつがるの里の院長及び職員の皆様が、昨年12月7日に青森市のためにバスを運行し、データをとってくれましたので、発表させていただきます。つがるの里の皆様には、この場をおかりしましてお礼、感謝申し上げます。
EM-Z、EM-Zセラミックスを大型バスへ利用。青森県西津軽郡森田村つがるの里で使用しているバス(57人乗り)。車種ニッサンディーゼルP-RA52T。総排気量15.11L。初年度登録年月昭和60年4月(14年経過)。ディーゼルスモーク(黒煙測定)車検合格値は50%以内。測定場所青森県五所川原市西北地区自動車整備事業協同組合。測定日98年12月7日(月)13時30分、第1回目。走行距離メーター22万8774キロメートル。1回目は32%、32%、31%、3回測定します。平均値31.66%。第1回目の測定後に、ラジエーターにEM-Z600cc。エンジンオイル注入口にEM-Z200cc。燃料タンクにEM-Zセラミックス30粒入れ、1時間かけて20キロメートル走行し、2回目の測定28%、26%、22.5%。平均25.50%となっております。
以上でございますので、資料にしていただきたいと思います。
5つ目として、家庭内生ごみについての1、弘前市は新年度をごみ対策元年と位置づけ、廃棄物減量等推進委員会をふやして全町会に配置、ごみ分別促進のための説明会を開催など、ソフト面の事業を展開する。11年度当初予算案では重点対策として明らかにした。容器包装リサイクル法に基づき、年度から始めるごみ分別収集に備え、市民の意識啓発、システムの周知徹底にも力を入れる。リサイクル法は住民が瓶やペットボトルなどを洗浄、10種類に分別し、業者がリサイクルするように求めている。具体的には、ごみ分別などをわかりやすく解説したパンフレット、ビデオを制作、市職員が市内304の全町会を回り、新システムを説明する。市環境基本計画策定では、民間の意見を取り入れるため、市民、リサイクル業者、行政から成る検討委員会を発足させるとありますが、青森市の分別収集計画の策定状況についてお尋ねいたします。
その2として、家庭内ごみリサイクルの必要性としてお話ししてみたいと思います。
生ごみを他のごみとまぜて捨てることによって、環境を果てしなく壊すことと、埋立場ではBODが3万ppmに至る真っ黒な排水と悪臭を出し、焼却炉では数倍の燃料を消費させる、ダイオキシンを出す原因ともなります。しかし、生ごみを分離発酵させることにより、立派な堆肥または飼料に変わります。生ごみを分離することにより、紙類、瓶、ペットボトル等のごみリサイクル量が画期的にふえますし、特にリサイクルできないものは陶器、ビニール切れ等で、埋め立てしても悪臭、廃水等が全く出ないものだけ完全分離すると、90%リサイクルできます。
一般家庭で1日当たり700グラムの生ごみが排出されると言われています。この量をもとに、年間150キロ、200キロの有機肥料に転換できますから、水田に換算すれば10アールの農地に入れることができる計算になります。また、家庭内教育の一環としても、親のごみ減量または生ごみリサイクルのことは、子どもが見る、手伝ううちに、自然的に環境保全はもとより、物を大事にする望ましい教育になります。
今年2月14日、三重県津市で開かれました有用微生物技術交流会に参加した話の中で、韓国釜山市生ごみリサイクルの発表がありました。釜山市は、100万世帯400万人が住んでいる大都市であります。その中の31万世帯の人々が生ごみリサイクルを実行し、堆肥化され、農家の人たちに買われていくそうであります。また、リサイクル意識が高まり、ごみも出さなくなったそうです。福井県武生市では、生ごみ処理機取りつけに11年度当初予算200万を計上し、学校に設置予定である。その他、我が21の会に毎日情報が入ってきます中で、全国で生ごみリサイクルをしている県市町村が多くございます。ただ、青森市は雪国であるところから、生ごみリサイクル機は最適ではないかと考えるところです。
市では、ごみ減量化対策の一環として学校、団地等に試験的に大型、小型のごみ処理機を設置する考えはないか。また、家庭用生ごみ処理機の購入に際して、補助金制度を導入する考えはないか、お尋ねします。
◯交通事業管理者(阿部祐之助君)
バスその他の車の排ガス対策の調査結果についての御質問にお答えをいたします。
平成10年第4回定例会において、里村議員からEM-X、EM-Zについてお示しいただきました資料をもとに、大気汚染を抑制するための排気ガスの浄化及び燃費の低減の効果等を調査した事例がございましたので、直接出向いてその実情を伺いました。
EM普及会関係者が行ったEM-X、EM-Xセラミックスの実験事例では、自家用車のラジエーター、エンジンオイルにEM-X、ラジエーター補助タンク、ガソリンタンクにEM-Xセラミックスを投入しながら4カ月から5カ月走行し、その後、民間のディーラーにおいて測定したところ、炭化水素及び一酸化炭素の削減が確認され、また、燃費についても省エネ効果が発揮されたとのことでありました。次に、EM-Z、EM-Zセラミックスにつきましては、EM-Xをベースに、さらに進化した抗酸化物質であり、防錆効果、静電気防止の工業用にもすぐれており、自動車用として開発されたとのことであります。
しかし、実験事例の各種データの分析について当交通部で行うことは不可能であり、特殊な検査機器の設備が整ったディーラー及び民間整備工場に委託しなければならない状況であります。なお、EM-X等によるディーゼル車についての実験事例は少なく、黒煙測定のデータより出ていない状況であります。このことは、議員から先ほど御説明のあったとおりであります。
したがいまして、今後のバス、トラック等の大型ディーゼル車の実験事例を参考にするとともに、さらには電気式、蓄圧式ハイブリッドバス、アイドリングストップバス等の導入動向等について調査しながら、環境に優しいバスを目指して研究してまいりたいと考えております。
◯市民生活部理事(鈴木規允君)
里村議員の家庭内生ごみについての2点の御質問にお答え申し上げます。
1点目は、分別収集計画の策定状況について示せとのお尋ねでございます。
本市の分別収集計画につきましては、容器包装リサイクル法で定める缶類・瓶類・ペットボトルなどの容器包装廃棄物10品目に新聞・雑誌類を加えた12品目を対象として、住みよいクリーンな青森市を考える審議会の御意見などを伺いながら取りまとめているところであります。
この分別収集計画に盛り込まれる主な内容といたしましては、市民・事業者・行政が一体となった資源循環型社会の構築を実現するための基本的方向や容器包装廃棄物の排出見込み量、容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策や分別収集を実施するための基本的な事項などとなっております。
2点目は、ごみ減量化対策の一環として、団地等に試験的に大型生ごみ処理機を設置する考えはないか。また、家庭用生ごみ処理機の購入に際して、補助金制度を導入する考えはないかとのお尋ねでございます。
本市では、一般家庭から出る生ごみの減量化及び堆肥化を推進するため、平成5年度からコンポスト容器を購入する方に補助金制度を導入し、市民に幅広くごみの減量化及び堆肥化についての御協力をいただき、平成11年2月までの実績といたしましては4503基となっております。
お尋ねの大型生ごみ処理機の設置につきましては、維持管理や費用負担、設置スペース、堆肥化した後の用途等の課題もありますことから、今後、大型生ごみ処理機の開発状況や先進都市での実績等について調査してまいりたいと考えております。また、家庭用生ごみ処理機につきましては、特にアパートやマンションの居住者が排出する生ごみの減量化や環境保全に有効であると認識しております。
いずれにいたしましても、議員、御提言の家庭用生ごみ処理機の購入に際しての補助金制度の導入につきましては、今後の分別収集やリサイクル施設の整備等も含めた総合的なごみ減量化対策の一環として研究してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
◯8番(里村誠悦君)
再質問はしません。要望だけしておきます。
スポーツ振興審議会の答申でも、小・中規模の大会さえ開催できる専門施設がないと言っておりますので、早期に建設してください。なくなった三道館の人たちも非常に待ち望んでおります。それから、建物は時間が非常にかかりますので、長期総合計画、推進計画の中でも一番先にやっていただきたい。よろしくお願いします。
2つ目の大矢沢墓地と幸畑団地線については、県と協力し合って早期に着工してもらいたい。ただ県の方にお話を聞いているだけでなく、どんどん行って、やっていただきたいと思います。
それから3つ目、環境浄化と調査については、調査の動向を注意深く見るということでありますけれども、黙って見ていても遅くなりますので、どうか見ていないで、動いて、独自にやってください。ともかく、待っているだけでは全然できませんので、本当によろしくお願いします。
それから、津市の大会では化学肥料を使用した田んぼはメタンガスの基地である。二酸化炭素の20倍の力を持つメタンガスが出る。それがオゾンを破壊するとありましたので、これは農業に関することでありますけれども、ぜひ農薬を使わないようにやっていただきたい。
それから、ダイオキシンの1ピコグラム、1グラムの1兆分の1の単位でありますけれども、皆さん、私もよくわからなかったのですけれども、大体50メータープールに目薬を一滴ぽんと落としたぐらいで、それを飲むと体によく効くと。悪く効くんですからね。そういうことでございまして、ダイオキシンは非常に危険だということでございます。
黒石市ではダイオキシン対策特別委員会を設置しておりますし、青森市環境基本構想の中でも、健康で安全に暮らせるまちを形成すると書いております。国や県の出方を待っていても、健康で安全に暮らせるまちはできません。さっき申しましたけれども、やはりどんどんどんどん出て歩かないと。まず動くということでやっていただきたいと思います。廿日市ではもう独自で調査をやっているわけですので、なぜ廿日市で独自にそういう調査をしたのかも調査してもらいたい。よろしくお願いします。
それから、バスその他の車の排気ガスです。早速調査していただいて、ありがとうございます。バスの方ではできないということになっておりますけれども、バス会社は当然整備会社ではありませんので、できませんので、ディーラーか民間の整備会社に委託してやってもらってください。財政部長もそのぐらいは出してくれると思いますので、市民の皆さんのためにぜひやっていただきたい。これはだれかが絶対やらなきゃいけないんですから。もう時間が来て、やらなきゃいけないんですから、やっていただきたいと思います。
家庭内の生ごみに対しても──生ごみ処理機を私、買いました。8万9000円の定価でございます。少し割り引いてもらいましたけれども。小さいのが6万円ぐらい。私、きょう、きれいに乾燥したのを持ってきましたけれども、ここに持ってくることはできませんので、21の会の部屋にございます。非常に香ばしく、おいしいものでございます。ナショナル乾燥型で8万9000円。市の方でもぜひ買って、研究するなり──貸しますから、借りて研究するなり、またはメーカーからも借りられる。財政部長もまたにこにこ笑って出してくれるそうでございますので、ぜひ鈴木さん、買って研究してください。よろしくお願いします。
あと、大型ごみ機については福井県とか東京都でも取りつけているところがありますので、私に聞いてくだされば住所、電話番号を教えますので、ぜひ行って調査してください。それも財政部長からもらって行ってください。そのぐらいは出してくれると思います。青い森青い海を生かした環境都市のために、次代を担う子どもたちのためにどうかよろしくお願い申し上げまして、これで終わらせていただきます。
ありがとうございました。(「よし」と呼ぶ者あり)
旧青森市 平成11年第2回定例会
◯8番(里村誠悦君)
環境問題についてであります。近年、都市生活型悪臭が増加しており、ストレスの多い現代人に近ごろアロマテラピーが人気を呼んでいると聞いております。ストレスを感じる環境の中で、心地よい香りをかぐと心身がリラックスしてよい影響を与えることは、脳と香りに関する専門的な研究でも確かめられ、最近では病院等でもアロマテラピーが活用され始めていると聞いております。幾ら好ましい香りをまいても、悪臭がぷんぷんと漂っていてはその効果も半減してしまいます。それにいい香りが心身に好ましい影響を与えるなら、逆に嫌なにおい、悪臭は心身に悪い影響を与えるのではないでしょうか。心理的、精神的には不快感からくるいらいらが募ります。そんな状態が続くと呼吸のリズムが乱れたり、呼吸器の緊張からせき込んでしまいます。
さらに、血圧の上昇や動悸、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状に至ることがあります。感覚器官の方でにおいを感じなくしようと感覚を変えるなどの現象も起きて、その結果、においの感覚が麻痺したりするといった悪臭独自の影響もあらわれています。そのほかにも、安眠妨害、精神的不安、落ちつきの喪失、ヒステリー、不眠などが悪臭によってもたらされると言われております。悪臭防止のための法律は、昭和46年に悪臭防止法が施行され、都道府県知事は悪臭規制地域を指定して、工場などから排出される悪臭物質の濃度についても規制を行っています。
悪臭物質としては、同法施行令によってアンモニアを初め悪臭対象物質が指定されています。平成6年には、従来12種類だったものが22種類に追加指定され、悪臭が減少していないということをうかがわせております。平成8年6月にはニオイ環境についてというアンケート調査を環境庁が行っています。報告書によりますと、さまざまな環境問題の中で、悪臭、不快なにおいについて、今後の環境保全上、どの程度重要な問題と考えるかと尋ねたところ、大変重要だ、どちらかというと重要だと答える人を合わせると、9割を超える人が関心を示した。悪臭を感じる対象や場所の上位には、自動車の排気ガス、公衆トイレ、ごみ集積場所、ごみ収集車などが挙げられます。また、家庭調理の排気や排水、ごみ焼却などが工場や飲食店、食料品店などからの悪臭を上回り、新しい傾向として注目されています。この結果は、日常生活に密接な発生源から、悪臭が多く感じられることを示しています。近年では、畜産や各種製造工場にかわって、都市生活型の悪臭苦情が増加傾向にあると言われています。
では、一般的に悪臭対策はどのような方法があるのでしょうか。代表的なものには植物精油などの中和剤で悪臭成分を吸収したり、中和剤そのもののにおいで悪臭を弱め、無臭もしくは自然臭にする方法です。しかし、悪臭を発生する物質そのものを無臭化したり、除去したりしなければ持続的な効果はなかなか見られません。悪臭物質の除去にも問題点があります。除去するために、毒性の強い洗剤などを大量に使用し、それを下水などから流すことになりかねないのです。そのようなことを続ければ、環境に有毒物質をまき散らし続けることになります。その結果、陸奥湾を汚し続けることになるのです。
そこで、注目されるのがコストの安い有用微生物群EMなのです。前にもお話ししたとおり、悪臭がなくなった。合浦公園の二の池、三の池は悪臭がなくなったのと、今回も底が見えておりました。一の池を対象として見てみますと、泥を取ったのにもかかわらず、透明度もありません。いかがなものでしょうか。1000万もかけたそうであります。うちのEMは5万円で終わりました。
今年度の新情報をお知らせいたします。蟹田町では悪臭対策として有用微生物EMに40万の予算を計上し、ことしから取りかかっております。川内町でも検討中であります。他県の例を取り上げますと、JR仙台駅の悪臭対策レポートの中で、平成9年8月6日、2階のトイレに使用、8月27日臭覚判断で9割の悪臭が除去された。この成果は全国のJR関連会社の作業近代化委員会の会議で発表され、各関連会社からの問い合わせもふえていますとのことであります。
もう1つ、北海道ごみし尿処理施設、これは恵山町であります。EMの使用は10年6月、ごみピットの上部にEM活性液を噴霧するノズルを設置、ごみ収集車の出入りに伴い、夏は午前と午後合わせて1日100リッター噴霧、月に2回から4回、延べ200キロのEMボカシをごみピットの底に敷く、この2つの方法で上々の悪臭対策効果を上げている。クレーンの点検は熱くて、悪臭で10分といられない最悪の条件下の作業でしたが、前日にピット内にEMボカシをたっぷりまいておくと、においが完全に消えます。さらに、クレーンのつめのさびも取れましたとのことでありました。
その他、たくさんの実例がありますが、これで質問とさせていただきます。清掃工場の悪臭対策について、それから側溝の悪臭対策について、市内のごみ収集場の悪臭対策について、それから関連して収集車の悪臭対策についてお知らせください。
これをもちまして私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
◯市民生活部理事(鈴木規允君)
里村議員の環境問題についての3点の御質問にお答え申し上げます。
要旨は、三内・梨の木両清掃工場の悪臭対策、それから市内のごみ収集場所の悪臭対策、それから収集車の悪臭対策でございます。お尋ねの三内・梨の木両清掃工場及び市内のごみ収集場所の悪臭対策については、関連がございますので一括して御答弁申し上げます。
市内の三内・梨の木両清掃工場の悪臭の主な発生源であるごみピットにつきましては、ピット内空気を常に吸引することにより負圧状態を維持し、臭気が外部に漏れないような構造となっております。また、吸引した空気につきましては、焼却炉の燃焼用空気として利用し、臭気成分は燃焼過程において分解されるシステムとなっております。また、悪臭が発生しやすい場所は常に清掃を行い、悪臭防止に努めております。
次に、市内のごみ収集場所の悪臭防止につきましては、ごみ出しのときに厨芥の水切りを十分に行う、ごみ袋の口をしっかりと結んで出すなど、ごみ出しのルールを守っていただくよう「広報あおもり」などで啓発するとともに、町会や地区住民の皆様に常に清潔を保ち、悪臭が発生しないよう、網かけや清掃を行うよう御協力をお願いしているところでございます。また、収集車につきましては、汚水は清掃工場のごみピットに回収いたしますとともに、収集車につきましては毎日水洗浄を行って悪臭防止に努めております。今後とも悪臭防止対策につきましては十分留意してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
◯建設部長(齋藤勝君)
◯建設部長(齋藤勝君) 里村議員の側溝の悪臭対策についての御質問にお答え申し上げます。
道路側溝からの悪臭の発生につきましては堆積した土砂等により、家庭雑排水が滞留していることが主な原因となっております。このことから、毎年、春、秋2回の大掃除の際、町会の協力により泥上げのほか道路横断部など、町会において清掃困難な場所については市で行うなど環境維持に努めているところであります。また、老朽化等により破損し、流れの悪い箇所につきましては順次側溝整備を進めているなど、生活環境の改善に努めているところであります。
◯8番(里村誠悦君)
それから、三内清掃工場でございますけれども、かまのそばでも非常ににおいがいたします。外部には漏れていないということでしたが、そこで働いている職員の方たちは、もう鼻が曲がっているんじゃないかと私は思っております。ぜひ恵山町の──ごめんなさい、鼻が曲がるというのは、非常ににおいがして大変だろうということなんです。そういうふうなことで、今、恵山町で使用した例を申し上げましたが、においがなくなってしまうという、それも非常に安いコストで。ですから、そういうことはすぐにまねしていただけるんじゃないか。なかなか動いていただけないということで、ほかの人が動くのに、なぜここは動かないのかということですが、動けないのかもしれません。簡単なことですから、ぜひ隣の蟹田でも悪臭対策として40万円の予算もつけましたし、この前、ハルビンに一緒に行った川内の町長あたりも、こんなすごいことがあるのかと驚いておりましたけれども、検討するということで私の資料、いろんなビデオ等を持っていきました。ですから、青森市でこんなに話をしているのに、外部がどんどんどんどんやっていくという、非常にいいパターンになっておりますので、青森市は陸奥湾に80%汚水を流しているということでありますので、ぜひ青森市も力を入れてやっていただきたいと思います。人がやってからでなく、とにかく先にどんどんやっていただきたいということであります。
これで終わります。どうもありがとうございました。
- 最終更新:2014-06-02 10:16:10