青森市(2)
旧青森市 平成11年第3回定例会(第3号)
◯8番(里村誠悦君)
8番、21の会、里村誠悦でございます。
私は今まで何回かEMによる環境浄化運動を推進するように提案してまいりましたが、今回も同じテーマで提案させていただきます。
なぜ私がこれほどまでにEMにこだわるのかといいますと、我々の近代生活によってもたらされた環境汚染を信じられないほど簡単に、見事に、しかも驚くほどの低コストで解決してくれる可能性があるということを信じられるからであります。ほかにEM以上の手段、方法があれば、当然その方法を支持するのは言うまでもありません。
前置きはこれぐらいにして、今まで私や私たちの仲間が、青森市内はもちろん青森県下でEMによる環境浄化に取り組み、実際に効果を上げてきた実例を改めて皆さんに御紹介し、御理解、御協力をいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
青森市の合浦公園の2つの池の浄化に関しては、東奥日報を初め幾つかの新聞で紹介されましたので、今回は割愛させていただきます。
青森市の油川に熊野宮という歴史的なお宮があります。この近所にEMを実践するクラブができました。自分たちのトイレ、近所の側溝、海辺、水槽などに使用しております。毎年、夏になると悪臭を放っていた熊野宮の池にもEMを投入し、地域住民の皆さんに喜ばれております。また、このクラブの仲間で漁業を営んでいる人からの申し出により、ホタテの網をEMの100倍液に20分漬け、天日で乾かすことにより、網に藻、貝類を付着させない方法、また、船にペンキを塗る際にEMZ液を2%、EMXの粉を2%をペンキにまぜ、藻、貝類などの付着を防ぐ実験を今月行いました。結果は12月ごろになると思いますので、御期待ください。なお、熊野宮、漁業の実験のEMの費用は、すべて我々のボランティアによるものでございます。(「すばらしい」と呼ぶ者あり)
また、我々21の会の仲間である奥谷議員の地元の奥内漁港と後潟漁港でも、鼻をつくような悪臭を一瞬のうちに消してみせたりしました。両漁港ともすごい関心を寄せてくれましたが、今のところ、具体的な動きが見えないのは、いささか残念であります。
青森市以外では、つい先日、東奥日報が大きく取り上げた蟹田町の例があります。蟹田町では、我々が昨年アドバイスしたのを真っ正面から受けとめて、今年度は早速当初予算を組んで、2つの集落をモデル地区に指定して、大きな成果を上げています。私も四、五回蟹田町を訪ねて、笹木町長初め各課の課長さんたちとも親しく情報交換しているのですが、本当にうらやましくなるほど、本気でEMによる地域の浄化運動に取り組んでおられました。
我が青森市としましても、蟹田町に続けと、地域の環境浄化運動で蟹田町におくれをとらないよう、市当局初め議員の皆様に奮起を促したいと思います。また、今定例会が終わり次第、蓬田、平館、三厩漁港にお知らせに行くことになっております。
次に、弘前市でのEMによる環境浄化の実例を御報告いたします。
弘前市役所公園緑地課の許可を得まして、ことし7月1日から弘前公園の2カ所のお堀の浄化に取り組んでおります。その効果のほどは、弘前大学農業生命学科の工藤明教授が定期的に水質検査をしてくれていますので、秋にはその結果が出ると思いますが、素人でもわかる効果を御紹介いたします。
今までだと、その付近一帯が堀の水が腐るのと、コイなどの魚の生臭いにおいが立ち込めていたというアイスクリーム売りのおばさんの証言がありますが、今年の夏は悪臭のかけらも感じなかったと言います。昨年、合浦公園でもアイスクリーム売りのおばさんが同じような証言をしてくれましたが、お役所的に数字で示せとかデータを出せというのも一理ありますが、このような一般市民の素直な感想にも、我々政治に携わる者は謙虚に耳を傾ける必要があるのではないかと痛感させられた次第です。
弘前公園のもう1カ所のお堀は、水の色が真っ黒に変色し、ハスの葉っぱもそれ以上広がれない状態でしたが、EMをまいたところ、驚いたことにハスの葉がぐんぐんと広がり始めたのです。EMをまく前とまいた後の写真がありますが、ここにはきょう、ございません。残念です。なお、この水質も弘前大学の工藤教授が定期的に検査をしてくれていますので、科学的データも間もなく公になると思います。それまでお待ちください。
弘前市内では、このほかに市内を流れる土淵川の浄化を行っています。ここは県の土木事務所の管轄なので、書類をそろえ、許可を得て浄化活動を行っています。ここも、科学的、具体的な効果を挙げろと言われれば困るのですが、最近、土淵川に小さな魚がすごくふえているという情報は、あちらこちらから聞こえてきます。議員の皆さん、理事者の皆さん、弘前市に親戚がある方は、電話ででも問い合わせてみてください。土淵川の沿線に住んでいる住民から悪臭等で苦情が出ていないかどうかを、また、川の様子が変わっていないかどうかを、ぜひお願いいたします。
行政の例でもう1カ所御紹介させていただきます。尾上町の例です。尾上町では毎年、夏祭りの最中にボート場の池が悪臭を放って困っていたそうですが、マスコミの情報によって合捕公園の悪臭がなくなったことを知って、ことしEMを使ってみる気になったそうです。結果は想像以上のもので、関係者一同、大感激しておられました。
また、車の車検で、排気ガスの検査で、EMZ、EMZセラミック使用の女性からの報告がありました。CO、一酸化炭素が0.00、検出不能、炭化水素が7というふうな報告が出ております。このほかに、むつの川内町からきのう電話があり、ぜひEMの話を聞きたいとのことでありました。また、企業、個人での実例は山ほどございますが、これくらいにして、私の今の気持ちを率直に述べさせていただきたいと思います。
EM浄化にかかるコストは低いとはいえ、だれかが負担しなければなりません。実際、我々にしても、100人を超える心ある方々の浄財が寄せられているからこそ、今言ったような場所の浄化をボランティアサービスとして、当局からは一切金銭的負担をさせないでやってまいりました。しかし、考えてみるまでもなく、地域の環境浄化はそのようなボランティアの人たちだけに、おんぶにだつこの状態で頼るべき筋合いのものではありません。我々政治に携わる者こそが率先して取り組まねばならない問題であると思うのですが、間違っているでしょうか。
さきに蟹田町の例を申し上げました。蟹田町でも、蟹田町と言えば、蟹田町の皆さんには大変失礼なのですが、蟹田町のような小さな自治体でも、本気になって地域の環境をきれいにしよう、行く行くは陸奥湾の浄化にもつなげていこうと歩き始めているのです。蟹田町には一歩おくれましたが、青森市の環境は陸奥湾から、陸奥湾の環境は青森市からの合い言葉で、最大の努力をこれから実践していかねばならないのではないかという思いを皆さんに訴えて、私の今回の提案を終わります。
◯30番(神文雄君)
ただいまから予算決算特別委員会の報告をいたします。
1.市が購入に対して助成しているコンポスト容器は、庭がある家庭でないと使用できず、また、積雪があると使用に無理が生じるという難点があるため、最近、電気式生ごみ処理機が普及し始めている。ただ、一般家庭ではまだ購入しにくい金額であり、八戸市ではこの7月から補助金の交付に踏み切ったが、本市でも冬期間の生ごみ減量化対策等のため同様の助成制度を導入する考えはないかとの質疑に対し、本市では、一般家庭から出る生ごみの減量化及び堆肥化を推進するため、平成5年度からコンポスト容器を購入する方に補助金制度を導入し、平成11年8月末現在の実績は4664基となっている。本年は、コンポスト容器以外で生ごみの減量化及び堆肥化について、8月から電気式生ごみ処理機を利用する方法、EMボカシを利用する方法、ミミズを利用する方法の3つの方法でモニターの方々に生ごみ処理を行っていただき、その減量効果や利用状況等について調査しているところであり、その結果を踏まえて、有効な方法に対しての助成制度を検討してまいりたいとの答弁がありました。
旧青森市 平成11年第4回定例会
◯市民生活部理事(鈴木規允君) ごみ問題についての3点の御質問にお答え申し上げます。
1点目は、分別収集モデル地区において今まで住民からどのようなことが問題として提起されているか。それに対してどのように対応するのかとのお尋ねでございます。
本年4月から分別収集を実施しております浜館、篠田10町会、約3300世帯の両モデル地区において、これまで問題となっているのは、1つには、資源物の日に間違って出されたごみの処理、2つには、中をゆすいだり、キャップを外すなどのルールが守られていない。3つには、品目ごとの分別が徹底されていない。4つには、品目ごとに収集車両が異なることから、両者の間に時間差が生じることによる弊害などが挙げられております。これらの問題解消のため再度チラシを配布したり、現地での指導を実施しております。今後、市全域で分別収集を実施する場合には、アンケート調査や住みよいクリーンな青森市を考える審議会等の御意見を賜りながら対応してまいりたいと考えております。
2点目は、町会の収集場所に分別指導員を置く考えはないかとのお尋ねでございます。
現在、モデル地区における分別収集の指導や分別収集容器の管理は、町会の方々の御協力を得ながら実施しておりますので、特定の人を指導員として配置しておりませんが、市全域で分別収集を実施する場合には、モデル地区における検討結果を踏まえ、町会、連合会などからの御意見を参考にしながら、今後の計画策定の中で分別指導員の設置についても検討してまいりたいと考えております。
3点目は、生ごみ処理機に対する助成制度を実施してもらいたいと思うが、どうかとのお尋ねでございます。
本市では、一般家庭から出る生ごみの減量化及び堆肥化を進めるために、平成5年度からコンポスト容器を購入する方に補助金制度を導入し、市民に幅広く生ごみの減量化及び堆肥化についての御協力をいただき、平成11年10月末現在の実績基数といたしましては4711基となっております。コンポスト容器以外での生ごみの減量化及び堆肥化につきましては、本年8月から電気式生ごみ処理機を利用する方法、EMボカシを利用する方法、ミミズを利用する方法の3つの方法でモニターの方々に生ごみ処理を行ってもらい、その減量効果や利用状況等について調査をしているところでございます。中間のアンケート調査や現地調査などによりますと、いずれの方法も減量化及び堆肥化には有効なようでございますが、これからの冬期間の状況を含め、モニターの方々からの報告をまとめた上で、生ごみの減量化及び堆肥化に有効な方法に対しての助成制度を検討してまいりたいと考えております。
◯市民生活部理事(鈴木規允君)
ごみの分別収集についての4点の御質問にお答え申し上げます。
1点目は、平成13年度から実施する分別収集に当たり、リサイクルできる資源ごみの活用についてのお尋ねでございます。
平成13年度から実施する分別収集の資源ごみのうち、有価物につきましては、市内の資源回収業者へ引き渡され、その後、スチール缶は鉄筋などの建築資材へ、アルミ缶はもう1度アルミ缶などに再製品化されます。リターナブル瓶は酒造メーカーに引き取られ、再利用されます。また、紙パックや新聞、雑誌、段ボールなどの紙類は製紙会社に引き渡され、その後再生紙やトイレットペーパー、紙ひもなどに再製品化されます。有価物以外のペットボトル等の資源物につきましては、容器包装リサイクル協会と契約することにより、再商品化事業者が引き取りを行い、ペットボトルはTシャツや文房具などに再製品化され、その他のガラス瓶はカレットにしてガラス瓶や路盤材などの原料として再利用されることになります。
2点目は、平成13年度から実施する分別収集に当たっての住民への説明はどのように進めるのかとのお尋ねでございます。
分別収集に当たっての住民への説明につきましては、「広報あおもり」等による情報提供、分別収集のための冊子、パンフレット、チラシ等の配布及び地域住民の方々への説明会の開催や町会等の集会の場を利用してのPRなど、あらゆる機会を利用して啓蒙、啓発してまいりたいと考えております。
3点目は、平成13年度から実施する分別収集では、現在のごみの集積場所を分別収集時には変更するのかとのお尋ねでございます。
資源物の集積場所につきましては、基本的には現在あるごみステーションを利用する考えで対応してまいりますが、各地域の実情を勘案しながら、各町会や自治会と協議し、集積場所を決めてまいりたいと考えております。
4点目は、生ごみの処理方法を研究しているようだが、どういう状況なのかとのお尋ねでございます。
一般家庭から排出される生ごみの処理につきましては、本年8月から電気式生ごみ処理機を利用する方法、EMボカシを利用する方法、ミミズを利用する方法の3つの方法でモニターの方々に生ごみ処理を行ってもらい、その減量効果や利用状況等について調査をしているところでございます。中間のアンケート調査や現地調査などによりますと、生ごみの減量化ということでは、使い初めから余り手間がかからず、全量を処理できる電気式生ごみ処理機が最も効果的であり、また、生ごみの堆肥化ということでは、EMボカシを利用する方法とミミズを入れる方法が効果的であります。いずれの方法も生ごみの減量化及び堆肥化には有効なようでありますが、これから来年の1月までの冬期間の調査結果をもとに最終的な報告をまとめることとしております。
◯8番(里村誠悦君)
8番、21の会、里村誠悦であります。質問に入る前に、芸術創作工房と21の会沖縄県具志川市のEMにおけるまちづくりプロジェクトの視察のお話をしたいと思います。
芸術創作工房の設計競技者のプレゼンテーションが市民公開で11月20日にホテル青森で行われました。審査の結果は、最優秀作品に安藤忠雄建築事務所が選ばれました。優秀作品には青森市内の森内忠良一級建築設計事務所が見事選ばれました。このことは、青森市にとってもすばらしい画期的な出来事だと思います。公共物設計に関してのプレゼンテーションを行うのは全国でも初めての試みだそうです。最後までいた各審査員の先生方は、このような審査会は初めてだったが、気持ちよくやれた。どの作品も対応できるものであった。基本的コンセプトには差がない。すべての作品が自然生態系を考えている。7作品も大変な力作であると感想を述べておりました。
今回のように公開することで、青森市、県下の建築業界へすばらしい情報を与える機会になったのではないかと思っております。これからの学校とか、例えばスポーツプラザ、その他の施設にも青森市の雪や風土、環境に配慮した設計を今回のように公開でやっていただきたいと思います。
次に、具志川市のEMによるまちづくり推進プロジェクトについてと市立川崎小学校のプール、老人保健施設いずみ苑のEM浄化施設を見学してまいりましたので、報告いたします。
具志川市は、プロジェクト発足以前からEMに関する活動が盛んな地域でありました。市民レベルでの活動に始まり、市民やEM実践研究会での積極的な活動に、行政も環境を考え、EMに関する取り組みを行ってきました。EMによる生ごみ処理機への助成や養豚農家と耕種農家との連携に始まり、世界初のEM浄化法を導入した具志川市立図書館、建築分野においては野外レクリエーションセンターバンガロー、川崎小学校のプールがあり、最近の取り組みとしては、中部北環境施設組合のごみ焼却場におけるダイオキシン抑制実験があります。これまでの活動と、市民からのEMをもっとまちづくりに活用してはどうかとの意見に加え、市長の公約によってEMによるまちづくり推進プロジェクトチームが発足しましたとのことであります。
EMによるまちづくりについて期待される効果として、環境浄化、健康、経済効果とあります。環境浄化は、EMの活用における化学肥料や農薬による土壌汚染を防ぎ、ごみを出さないリサイクル社会の構築などを行うとともに、住みよい環境をつくることによるいやしのまちを目指す。健康としては、健康の保持増進にEMの持つ抗酸化力を活用するとともに、体によい食材等の開発や本市の市産品であるEM-Xの活用による健康な社会づくりを行う。経済効果として、健康、環境に優しい付加価値をつけた商品としてのEM関連商品の開発による経済効果を期待する。また、視察の受け入れや、いやしのまちの具志川をアピールすることによる観光客の流入等による経済効果を期待するとあります。
これまでの行政の取り組みとして、前にもお話ししました具志川市立図書館のことが書いてあります。効果だけをお話しします。水質が、BODが2ppm 以下、SS3ppm 以下、水道料金が年間120 万を予定していたのが6万円で済んでいる。8年前の水中ポンプがまだぴかぴかで使える。
中部北環境施設組合のことですが、ごみ焼却場におけるダイオキシンの抑制実験。効果として、飛灰における抑制率99.9%以上、焼却灰における抑制率が74%以上、排ガスにおける抑制率70%以上、燃焼効率の向上、ゴキブリやハエ等の有害昆虫等の減少、悪臭の緩和。
それから、野外レクリエーションセンターバンガロー。目的として、利用者にも環境にも優しく、また、施設の寿命を延ばすということで、土壌にEM、それから建築資材にもEMを散布、塗料にもEM-Zを混入、コンクリートにはセラミックスとZと1号の拡大液を混入、電気配線埋設部分にはセラミックスを20キロ、照明器具にはセラミックスシールを張りつける。上水タンク内にはEM-Xセラミックスをつり下げ、汚水処理はEM浄化法を導入し、中水リサイクルする。効果として、塗料や木材のにおいの消去が認められた。中水リサイクルシステムによるランニングコストの軽減。
見学してまいりました市立川崎小学校プール。目的として、コンクリートやろ過器、塗料等にEMを活用することによる、塩素による各種弊害を抑制する。プールは非常にきれいで清潔でありました。効果として、塩素のにおいがしない。普通の学校では、塩素のにおいがします。アトピーなどのアレルギーの子どもも入れるプールになっている。目の粘膜の炎症が起こらない。大概プールではアトピーの人は入れなかったり、目の炎症を起こしたりしますけれども、ここのプールはそういうことはないと喜ばれております。
これらの効果を期待し、各分野への5つの対策班を設置し、リーダーを中心とした25名のメンバーが兼務で業務を開始している。
各対策班の目標です。産業環境対策班。第1次産業においては、無農薬、無化学肥料へ向けてEM農法の普及や畜産業における悪臭緩和剤として活用し、2次、3次産業においては環境、健康に優しい付加価値をつけたEM関連商品を開発する。また、住みよい環境づくりへEMを活用することにより、いやしのまちづくりを推進していく。養豚農家へのEMの導入、養豚における悪臭緩和と環境浄化。ナス生産農家へのEM農法の導入、無農薬、無化学肥料による安全な作物の生産。沖縄電力の池へのEM導入となっております。
健康・福祉対策班として、老人や障害者の自立支援の活動にEMを活用することによる福祉社会づくりや市民の健康の保持増進へ、EMの持つ抗酸化力を活用することによる健康で住みよいまちづくりを目指す。また、未来を担う子どもたちの健全育成のため、保育環境の改善をEMによって行う。ゆいの会(精神障害者福祉作業施設)の活動へEMの導入。市内の保育所へのEMの導入。老人の床ずれにEM-Xを使用ということになっております。
建設対策班として、EMの持つ抗酸化力の土木建築分野における可能性の追求を行うとともに、人と環境に優しいEMを活用した土木建築資材を活用した環境整備、都市計画を行うことによるいやしのまちの構築を目指す。コンクリートへのEM混入試験。コンクリートにEMやEM-X、EM-Xセラミックスを混入することによる機能性を基礎データとしてのデータの収集。結果として、コンクリートへEM及びEM-Z、EM-Zセラミックスを混入しても問題がないことがわかった。加えて、EM資材の持つ抗酸化力をもっと活用できることがわかった。今後、公共工事等にもEM資材を活用していく予定であると言っております。また、燃費改善と排ガス対策として、公用車や職員の自家用車へのEM-Zの導入も考えていると言っております。
いずみ苑では、浄化槽の水を飲んでまいりました。水道水よりも甘く、おいしくありました。その写真は我が会派のところに張っておりますので、ごらんください。それから、具志川市の具志川図書館の浄化槽の水中ポンプ、あれも8年前に入れた。まだぴかぴかであります。それも写真をつけておりますので、どうぞごらんください。川崎小学校も1枚張っております。
県内からの報告ですが、我がグループに建設省河川局から、河川浄化についてのアンケート用紙が送られてきたそうです。いよいよ認められてきたというふうな感じであります。また、今年のEMの沖縄大会では、全国の行政関係の方々がたくさん見えられていたとの報告であります。また、隣の浪岡町の成田清一先生がEM健康ハウスの題で講演したそうであります。ちょっと言い忘れましたけれども、具志川市で十和田市の工藤正義先生も講演をやっております。青森県内にはEMの達者な方がおります。
それから、愛知県では知事がEM立県を宣言したという報道もあります。青森市もおくれをとらないようにお願い申し上げます。
◯21番(大矢保君)
ただいまから予算決算特別委員会の報告をいたします。
1.小・中学校のトイレの水洗化整備状況について伺いたい。また、久栗坂小学校においては、消臭効果をねらい、試験的にEM菌を散布しているようだが、対象校をふやす考えはないかとの質疑に対し、現在、浅虫小学校、野沢小学校、孫内小学校、野沢小学校入内分校、奥内小学校、宮田小学校、滝沢小学校、西田沢小学校及び久栗坂小学校並びに荒川中学校の計10校のトイレが水洗化されていない状況である。これらの学校の水洗化の見通しは、まず、浅虫小学校については、第8次下水道整備計画に合わせ、また、野沢小学校、孫内小学校、野沢小学校入内分校の3校については、平成13年度までの農業集落排水事業整備計画に合わせて整備する計画である。奥内小学校については、現在改築中であり、平成12年度に校舎が完成し水洗化されることとなっている。また、宮田小学校、滝沢小学校の統合校舎の事業については、本年度用地買収に着手しており、さらに、荒川中学校については、本年度、校舎の基本・実施設計を終了していることから、今後、年次計画において水洗化を進めるとともに、西田沢小学校については、平成11年3月に簡易水洗化方式で一部改修工事を実施していることから、残りの部分についても水洗化に向け検討してまいりたい。
なお、久栗坂小学校については、校舎の老朽化が著しいことから、今後の校舎の改築計画の中で整備し、また、EM菌の散布については、本年8月から同校だけで行っているが、1年を通した散布結果を踏まえ、水洗化されていない学校についても考えてまいりたいとの答弁がありました。
旧青森市 平成12年第1回定例会
◯8番(里村誠悦君)
8番、21の会、里村誠悦でございます。
初めに、日本環境議員の会、第5回自然農法EM技術大会、山形県真室川の高橋剛氏の「EM農法で田んぼの雑草対策完璧成功」等の講演、会議等に出席いたしましたので、そのお話を少ししたいと思います。
1月30日と31日、静岡県富士宮市で日本環境議員の会の総会及び講演がございました。静岡大学、立命館大学講師、渡辺地域経営研究所の渡辺信夫氏が「21世紀の農と食、文化、環境の再生を考える」の題で講演し、その中で、人は人間らしく生きることには農、林、漁業が最も重要であると言っております。また、地域づくりの原点は、地域の特性、宝、財産の再発見から地域の風土と歴史が育てた地域文化と環境、地域環境である。自分たちのまちを何分アピールできるか。自分たちのまちを好きで、自信を持ってアピールできる、活動できる人間が何人いるかで決まると言っております。農業は生命産業、土地産業、地域、地場産業、環境、文化産業、生涯産業、教育、人間回復産業であるとも言っております。21世紀は、人、もの、金、情報の地域循環と都市、農村交流の時代である。終わりに、地方分権と自治、住民自治と団体自治のあり方が問われている。21世紀は自治議員の志と品性と実践力が問われていると締めくくりました。
また、2日目のC・W・ニコル氏の講演では、自然と環境の話でありました。カナダでのアザラシの話。そのアザラシを主食としているエスキモーの母親の母乳には、PCB、DDTが検出されている。工場もないのに、汚染は海流、気流に乗って運ばれるとか。河川とか山とか自然形態を工事するときは、青写真のときに説明させなさい。生態学者とか土地の人、いろいろな人の話を取り入れてから工事を進めさせてください。1度壊すと二度ともとに戻らない。戻るとしても相当の時間がかかる。
最後に、1000人の人々を変化させるには最低何人必要かとの質問が出ました。10人でもだめ、15人でもだめ、16人でなければならない。16人いれば1000人の人々を変わらせることができる。まずは自分の地域で頑張ってくださいと終了いたしました。
その後、富士宮市の新鋭製紙工場を見学いたしました。この製紙工場は世界に先駆け、再利用できなかった難再生古紙を原料に、家庭紙やオフィス用紙を生産、販売しております。難再生古紙とは、牛乳パック、酒パック、ミックスペーパー、段ボールに入ったままの機密書類、コピー紙、メモ用紙、白い紙のカタログ、手紙、はがき、封筒、たばこの空き箱、手かけ袋、裏カーボン紙、ノーカーボン紙、窓のついた封筒、上質紙、名刺、カレンダー、ノート、手帳、ジュースパック大・中・小、白い紙の広告、ピンク・ブルーの紙、コピー紙の包み紙白、切り口の白い板紙、シュレッダー紙、洗って乾いている紙コップ、祝儀袋、香典袋、ポスターであります。私が見学したときには、電車の切符も再生されておりました。説明のときに、鎌倉市でリサイクルをしているとのことであります。なお、この工場は北海道にもあるそうであります。
2月19・20日、第5回自然農法EM技術交流会横浜大会が開かれ、その中で岐阜県笠原町笠原中学校ボランティアサークル「ステップ」の皆さんの「学校内での自分たちでできること EM活動を通して」の発表を紹介いたします。
メンバーは生徒が中心となり、先生と生徒が自主的に行っている団体で、委員会でもクラブでもないとのことであります。発足当初は通学路のごみ拾い、現在は独居老人の訪問など福祉活動、まちのイベントに参加をしている。ステップの皆さんが考えている環境問題について、こう言っております。僕たちはいろいろな製品を使って生活しています。製品を使うことは地球の限られた資源を使ってしまっているということです。製品を使うことによって、いつかは必ずごみを出してしまうことになります。ごみは普通、燃やしたり埋めたりして処理しています。
でも、現在の技術ではすべてをリサイクルすることはできません。だから、人間は、ごみを燃やすか、それとも埋めるかのどちらかを選択するしかありません。そのようなことを続けていれば、大気汚染したり、埋め立てる土地がなくなったりして、将来、僕たちはごみの中で生活することになるかもしれません。つまり、人類は生きていけなくなり、滅びることにもつながりかねませんと言っております。そこで、ステップの皆さんは、学校から出る給食の残飯などの生ごみを、生ごみボカシあえにする活動を始めます。そのほか米のとぎ汁、EM液使用で、現在、掃除に使用する洗剤代がなくなったと言っております。できたEMぼかしと生ごみ腐葉土でつくった堆肥は中学校の花壇や畑に活用している。花の咲きぐあいや野菜の育ちぐあいがよくなり、寿命も長くなりました。除草剤のまき過ぎでやせてしまった土地の改良にも役立って、花いっぱいの学校を目指していますと言っておりました。
次に、岐阜県の岐阜市のNPO法人「環境浄化を進める会岐阜」、理事長藤川幹夫の「行政とNPOで生ごみ堆肥化モデル事業」ということが発表されました。ごみの分別収集の最後の関門としての生ごみの分別収集と堆肥化に岐阜市と市民NPOが協力して取り組み、専用の収集袋を開発し、より市民が継続できるシステムを考案した。平成15年には、岐阜市14万世帯、約41万人の生ごみ3万トンの堆肥化を目指すということになっております。平成11年度から、モデル事業として5区528世帯を選び、モデル地区の市民の協力を得ながら、試験的に市が生ごみ投資、生ごみの収集と堆肥化を行い、収集方法、収集体制、収集化等の試験を行い、全市に取り組めるかどうかの事業性を判断していく生ごみ堆肥化調査モデルの事業に着手しました。11年度は1600万の事業費がついたそうであります。なお、岐阜市の事業計画は、平成12年度はモデル地区を拡大し、平成15年度には岐阜市全域の生ごみを堆肥化する予定となっております。
もう1つ、「EMごみ乾燥肥料が津軽を変える」ということで、青森県西津軽郡の森田村のつがるの里から発表がありました。つがるの里ピカピカ隊は、1日300食の給食から出る生ごみを堆肥化、自分たちの菜園で利用し、ジャンボカボチャでは村で3年連続優秀賞を受賞中。周辺の畑作、果樹農家にも好評で、今度は花壇づくりにも利用する予定となっております。開設と同時に、つがるの里の給食、約300食出る残飯を、生ごみをぼかしで発酵、粉砕、乾燥させた肥料づくりをする班が活動を開始しました。名づけて、つがるの里ピカピカ隊。17名のゲストと5人のスタッフで編成されております。そういうことで、いろいろやっております。
それから、前の定例会で交通部管理者にお知らせしましたが、ここではEMZを大型バス、また、10台あるつがるの里の全車両に活用していると言っております。それから、ここでつくった乾燥肥料は、岩木町のEM実践農家、成田さんも使ってもらっているということです。リンゴ栽培とニンニク栽培に使用してくださり、特にニンニクは無臭ニンニクに近いものができ、某薬品メーカーが独占購入しているという、うれしい悲鳴というふうに書いております。これでEMの横浜大会を終わります。
それから、3月4日に平賀町文化開館で開かれました高橋剛氏の「EM農法で田んぼの雑草対策完璧成功」の講演がありました。山形の10人の農家に実験をしてもらったとのことであります。成功したのは5人。あとの5人は半分しか成功しなかった。完璧成功した人の話では、水の取り入れ口から1度に入れたそうです。後者の方は3回に分けて入れたそうです。その差が出たと言っておりました。ことしは、日本全国で100人の試験者を選んで実験するそうであります。わらの問題も出ました。稲刈り後のわらを田んぼに切って入れているかの質問に、わらは切って田んぼに入れている、何の邪魔にもならない。微生物たちがちゃんと処理をしてくれるとの話がありました。高橋さんのところでは、EMを使用してから環境は変わったのかの質問が出ましたが、高橋さんは、もともと環境はよいところなので、変化についてはわからない。今後気をつけますとのことでありました。最後に、1反分何俵とれますかとの質問に、最低13俵、最高が17俵、ならして15俵という答えがありました。最後に、ことしは庄内地方では300町歩をEMで、その他のまちからも話があり、自分の米づくりが心配だと言って終わりました。
これで報告を終わります。
◯28番(杉村憲子君)
社会民主党・市民連合の杉村憲子でございます。通告に従って質問してまいりますので、よろしくお願いをいたします。
最初の質問は、ごみリサイクルについて4点であります。
平成12年から始まる第2期容器包装リサイクル法に基づいて、弘前市は4月から12分別収集を本格的に始めることになったと報道され、当市は全市対象が平成13年4月からという方向が出されました。平成9年4月から始まった容器包装リサイクル法では、平成11年6月10日付による容器包装廃棄物の分別収集計画表によりますと、県内では八戸市がスチール缶・アルミ缶・無色ガラス瓶・段ボール等の分別収集を実施しています。また、東北では盛岡市が平成7年4月から、秋田市は昭和56年5月、ペットボトルが平成11年4月から、仙台市は昭和59年から、ペットボトルは平成9年10月、山形市は平成7年4月、福島市は缶と紙パック・段ボールが平成9年6月から、瓶とペットボトルが平成11年4月から、郡山市は缶・瓶は無色・茶色・その他3種類と紙パック・雑誌・新聞を平成8年4月から、いわき市はペットボトルも入れて平成9年7月から分別収集を実施しています。
当市においても、ごみの減量化と資源の有効利用及びごみ問題に対する市民の関心を高めることを目的に、昭和56年10月から6団体をモデルとしてスタートし、58年4月から奨励金交付方式により全市的に運動を広げ、町内会、子ども会や婦人部、老人クラブ等に浸透してきています。また、ごみ処理効率化基礎調査事業や浜館地区の自主分別収集を経て、平成11年度は浜館地区と篠田地区をモデル地区として設定をし、今日に至っているわけです。
今まで、これだけ調査・検討の事業をやってきて、ストックヤードやリサイクルセンターの必要性は十分わかっているはずなのに、その対策が余りにもおくれていると思います。
そこで、質問の1つは、全市的に分別収集実施年を平成13年4月に行うということですが、分別収集の排出方法や収集品はどのようになるのか。また、市民への周知はどのように行っていくのか。
2つとして、モデル地区では今までにどれくらいの資源物が回収されたのか。また、どのようなことが問題として提起されているのか。それに対してどのような対処をしているのか。
3つとして、梨の木・三内両清掃工場の平成11年度ダイオキシン排出実態調査の結果はどうなっているのか。また、今後、清掃工場付近の土壌、水質等の環境調査並びに清掃工場に従事している職員や付近住民に対する健康調査を行う考えはあるのか。
4つとして、食品の食べ残しや廃棄など、むだが非常に多い状況にあります。このような食べ残し等をもっとリサイクルし、有機栽培を促進するための堆肥化について積極的に取り組むべきだと思いますが、考え方をお聞かせください。
◯市民生活部理事(鈴木規允君)
ごみリサイクルについての4点の御質問にお答え申し上げます。
4点目は、食品の食べ残しや廃棄のむだが非常に多い状況にある。このような食べ残し等をもっとリサイクルし、有機栽培を促進するための堆肥化について積極的に取り組むべきと思うがどうかとのお尋ねにお答え申し上げます。
一般廃棄物の約5割を占める生ごみの減量化対策は重要なものであると認識しております。現在、一般家庭から排出される生ごみ減量化対策として、コンポスト容器の購入に補助金を出していますが、昨年の8月から電気式生ごみ処理機やEMぼかしを使用する方法、ミミズを使用する方法について、モニターにより使用状況を調査し、その結果を取りまとめしているところであり、その結果をもとに生ごみの減量化に対応してまいりたいと考えております。
また、事業系のごみにつきましても可燃系のごみが年々増加していることから、減量化対策といたしまして、オフィス用紙等多量ごみを排出する事業者ばかりではなく、生ごみにつきましてもリサイクル体制の整備が必要であると考えておりますが、当面は生ごみを多量に排出する事業所に対して、みずから堆肥化などの有効利用を図っていくように働きかけてまいりたいと考えております。
◯28番(杉村憲子君)
若干再質問させていただきます。
それからもう1つは、有機栽培を促進するために食べ残しの堆肥化の話をしたんですが、これはごみの側で言ったんですけれども、本当は私、農業に関して実は質問を出そうと思ってお互いに話し合ったんですが、やっぱりもうそろそろ役所の中で、いわゆる役所の中で、縦割りだという垣根を取っ払って、堆肥化するといえば、ただごみの方じゃなくて、農業の方だってそれを有機栽培にしていくとなれば、これはもう全体、横の連絡をとりながらやる、こういう行政機構にならなければ、みんなこっちが建てたから、それはそっちに質問してくださいとかということになりがちなので、このことは本当にどうなのかなと思います。そして、農水省でも食べ物の堆肥化というのが今出されていますし、このことについても、さっきもいろんな形で、うれしいことに電気式ですか、それからEM菌とかミミズとかを今モニターで調査して、その結果がというんですけれども、これはいつごろをめどに結果を出させるのか、そこのところをお聞きして、一応終わります。
◯市民生活部理事(鈴木規允君)
それから、生ごみ処理機、電気式、それからEM、それからミミズの、これらのスケジュールということでございますけれども、これは11年の8月からモニターを開始いたしました。それで、アンケート調査第1回が11年9月。12年1月でモニター期間を終了いたしまして、12年2月30日にモニターの意見交換会を開催いたしまして、2月21日に最終的なアンケート調査を実施いたしまして、3月中に生ごみ処理モニターの結果を取りまとめをいたしまして、12年4月、5月ごろから、一応まず庁内でいろいろこれらに対して助成が可能かどうかもあわせまして、関係部署で協議したいというふうに考えております。
以上でございます。
旧青森市 平成12年第2回定例会
◯21番(大矢保君)
それと、清掃行政の中で、さっきコンポストという話が出ましたけれども、コンポストは平成5年の4月から購入費の補助金をやっているんですけれども、確かに平成6年は3317基、これを補助しています。平成10年度、213基、実に10分の1以下まで落ちているんです。ということで、私はコンポストの役目はもう終わったんじゃないかな、そのように思います。ですから、EM菌とは言いませんけれども、コンポスト以外に生ごみを堆肥化するような方法は検討しているのか、お伺いをしたい、そのように思います。
◯市民生活部長(工藤晨仁君)
ただいま大矢議員から再質問をいただきました。順次お答えいたします。
まず、第1点のコンポストの関係でございますけれども、コンポスト以外に生ごみを堆肥化する方法はないのかというお話でございました。家庭から排出されます生ごみを減量するためには、平成5年度からコンポスト容器購入費補助事業を実施しておりますが、最近4カ年の平均では年間200件前後で推移しており、平成11年度末までの総補助基数は4723基となっております。
また、昨年度、生ごみの減量化対策の一環といたしまして、電気式生ごみ処理機を使用する方法、それからEMボカシを使用する方法、それからミミズを利用する方法、この3種類の方法によりまして、モニター調査を実施いたしたところでございます。今後ともこれらの結果を踏まえまして、生ごみの減量化の対策について検討してまいりたいと考えております。
旧青森市 平成12年第3回定例会
◯8番(里村誠悦君)
8番、21の会、里村誠悦でございます。あと2時間ほどですので、皆さん、頑張ってください。
九州・沖縄サミットで世界に紹介されたEM技術の情報とビデオテープが送られてまいりましたので、御紹介いたします。ビデオテープの側面に、このビデオは沖縄サミットプレスキット用に政府公報として採用され日本語版にリメークしたものですと書かれてあります。2000年7月21日から先進国首脳会議が沖縄、九州で開かれました。日本における初の地方開催であり、また、今世紀最後の首脳会議となりました。沖縄から世界に平和メッセージというバックグラウンドを前提に、環境やエイズ問題など地球規模の課題が論議されました。これまでの首脳会議とは異なり、世界の諸問題は個々の国の問題として放置するのではなく、先進国が協力し合って解決しようという姿勢が明確に打ち出され、いよいよ21世紀の幕あけです。
EMに関して言えば、今回のサミットで2つの注目すべきことがありました。
その1つは、世界をリードする沖縄の最先端技術として、EM技術の特集番組がテレビで放映されました。それと同時に、その27分のビデオテープと「地球を救う大変革」の英語版が、各首脳はもとより、世界各地から集まった2000人余りの取材記者に配布されました。この番組は、我が国の外務省の認可によってつくられたもので、経費はすべて日本政府の負担によるものです。また、「地球を救う大変革」の英語版は出版元のサンマーク出版の好意によるもので、いずれも外務省認可のビデオテープ及び出版物として配布されました。
もう1つの話題は、ロシアのプーチン大統領が、EMのまちである具志川市を訪ねたことです。プーチン大統領は、EMによる具志川市のまちづくりに大変興味を示し、EMはもとより、EMXなどの種々のEM産品をお土産に持ち帰りましたので、今後の反応が楽しみです。なぜなら、ロシアにおけるEM活動は、地方におけるNGOの細々としたもので、政府主導型にしなければ、大々的な普及は困難と考えていたからです。
いずれにしても、今回のサミットはEMが世界の公認の場にデビューするチャンスとなりましたし、EM技術でもって沖縄をして共存共栄で循環型の未来社会のモデルにするという世界的な公約がつきました。
ビデオテープの内容は、虫は殺すのではなく、寄せつけないようにするというEM使用のハーブ園、ラン栽培、トマト園の農業の内容、畜産の悪臭、病気対策、具志川市の川崎小学校のプール、野外レクリエーションセンターの建設部門の内容、ごみ処理場でのダイオキシン除去対策、愛媛大学農学部脇本教授の土壌のお話、アメリカ、ヨーロッパ、インドネシア、世界各地九十数カ国でEMが使用されている。見ることのできない微生物たちの力によって、世界は共存共栄していこうとしています。私たちの今ある自然は、そして環境は、未来永劫にあるわけではありません。環境とともに生きる大切さを小さな微生物たちに学ばなければいけないのかもしれませんと終わっております。外務省政府が公報として世界に出したということは、政府が認知したものだと思います。平成12年3月、青森市環境計画にはぴったり利用できますので、ぜひあしたからでも使用していただきたいと思います。
◯8番(里村誠悦君)
再質を1つと、あとは要望をお願いしたいと思います。
1番から順に言ってまいります。
悪臭についてですが、土壌が陳腐化したということでありますけれども、土が腐ることもありますけれども、何か別なものが入っているのではないかなと思っています。質問は、あそこは川だったのか、それとも、あそこは雨水管なのか汚水管なのかということを教えてください。それから、雨水管はそういう一般の浄化槽から出た排水とかが流し込めるのか。汚水管は浄化槽からじゃなく、便所からの流れがわかっているんですが、そういうことをお聞きしたいと思います。
悪臭について、沖縄県の本部町というところで悪臭が発生し、水質も悪いというところで大きな問題になった。汚泥を減らすことによって問題を解決しようと、機械濃縮装置という導入が検討されました。装置等を置く建物の建設費を含めて数億円の予算が見込まれていたということです。それがEMの技術で数億円がもうかったということになっております。
新清掃センター建設もまだでしょうけれども、相当な金額がかかる。隣に詳しい人がいますので、聞いたら、400億ぐらいかかるんじゃないかと、溶融炉ですか。そうしますと、400億というと大変な金です。今、何か修理に80億とかかっていますけれども、そのお金はどこから出てくるのか。財政部長に聞けばわかるんですが、市税が3割、県からの交付税が3割──じゃない。何か国からも3割ぐらいとかいうお話でありまして、いろんなニュースを見ていますと、これから余り国もお金をくれないということでありまして、400億の金なんてどこから出てくるんだろうと。こういうときに、今、政府からの公報、公認になりましたEMなどを完璧にお使いいただければ、10分の1ぐらいでできるという情報が入っております。ぜひ使っていただきたい。ダイオキシンの抑制、悪臭対策。
それから、奥谷議員が言ったように、土壌のダイオキシンなども重金属なども効果があるということが出ております。これもちゃんとデータが出ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、うちの市長が全国でおふれを回している陸奥湾保全・再生プランということで、積雪の融雪処理槽、これにも今のコンクリートがいいとか、いろんなものに使えます。それで、それをやることによって、全国に雪国青森ではこういうすばらしいものを使っているということになれば、行政視察が最低で2000人は来る。そうすると、計算すると大体4000万ぐらい青森市に落ちるんじゃないかと。それ以上に落ちると思います。
それから、雪のないときはどうするんだというのも、雪のないときには、その排水をそこに入れて海へ流しますと、そういう浄化能力がついてきますので、非常にいいと思いますので、助役、どうかよろしくお願いいたします。市長もお願いします。
◯29番(大山鳳助君)
ただいまから予算決算特別委員会の報告をいたします。
1.現在、市では、一般家庭から排出される生ごみを減量化するため、コンポスト容器の購入に対して助成しているが、庭の狭い家庭や冬期間のことを考えると、電気式生ごみ処理機の方が効果的と思われる。一般家庭から排出される生ごみの減量化を一層推進するために、電気式生ごみ処理機、EMボカシ、ミミズを使用する処理方法などに対する助成を検討し、効果のある対策を実施していただきたい。
旧青森市 平成12年第4回定例会
◯8番(里村誠悦君)
8番、21の会、里村誠悦であります。
環境についてでありますが、これまでの県内の有用微生物群による浄化の使用例状況についてお話しいたします。
昨年の5月、川内町の町長さんに有用微生物のお話をしましたところ、川内町では、鶏のひな、そのふんの悪臭と処理に困っているので、ぜひ使ってみたいと言っておられました。その後、話を聞きに、その年の9月、職員3名が参りました。その後どうしているのか、使用しているのかと先々月川内町に行きまして、そのふんの処理場に連れていってもらいました。その鶏のふんはすばらしい堆肥に変わっておりました。もちろん悪臭は全くなく、すばらしいできでありました。今後この堆肥を農家の方に使用してもらうそうです。さらに、今年の第17回有用微生物応用研究会には、職員2名を派遣し、我がまちではEM有用微生物群を環境浄化、町民の健康のために全面的に使用すると今燃えているところであります。前にお伝えしました蟹田町では、現在300戸が使用、引き続きEMの普及に努めるそうであります。
合浦公園の浄化の次に、弘前城お堀浄化大作戦をと、今年の8月22日から月一、二回ペースで5回、合計量4500リッターを投入し、10月16日で今年度分を終了いたしました。8月8日から弘前大学農業生命学科の工藤明教授とその学生による水質検査が続けられ、9月8日の陸奥新報の1面トップ記事に「弘前公園の蓮池突出した『汚れ』、手賀沼上回る数値」とありました。手賀沼とは、汚水度が十数年連続全国ワーストナンバーワンであり、その汚れよりもさらに高い数値を示している。池の色を申しますと、抹茶と同じ色でございます。工藤教授は、EM有用微生物群の投入の影響を知るためにも、今後週時調査を続けるが、対策は必要なことは明らか、行政、市民の英知を結託し、考えれば対策が見えてくるのではないかと、官民協力による対策の必要性を指摘しています。
12月2日、3日前でございます。工藤教授の今年度の弘前公園の水質調査最終発表がありました。8月8日の全窒素数値は9.97、10月30日の結果、全窒素が3.65、T-P全燐が8月8日が0.697から、10月30日、0.482となっております。物すごい浄化力でありました。この浄化作戦に御寄附、協力した皆様が、来年21世紀の春を期待していると言っております。
11月15日、陸奥湾保全再生フォーラムが青森市で開催され、東北大学院理学研究科附属臨海実験所所長の加藤秀生氏が基調講演を行い、その中で青森湾は琵琶湖並みである──汚れているということです。汚れは河川に由来するとも言っております。河川調査の話の中で、大腸菌は堤川、駒込川以外は基準値を上回っている。ちなみに、沖館川は250倍、浅虫川は42倍、横内川は取水口の下流で6倍となっております。平成11年度の1月6日開催のむつ湾アクアフレッシュ協議会の資料では、平成10年度大腸菌群数年平均値、沖館川25万、浅虫川4万2000、横内川水道取水口上流310、ねぶたの里の入り口8万3000、駒込川39、堤川甲田橋210となっております。加藤所長は、護岸工事を少なくし、海を身近に市民に開放して、陸奥湾は自分の海という意識を持たせることが大切であるとも言っております。また、河川中流に処理場をつくり、下流にかけては生物処理流路を設置すべきである。加藤所長は、最後に、陸奥湾の汚れはひどいものではないが、考えなければならない時期に来ていると言っておられました。
今年の大きな変化、進展といたしましては、県市議長会が、沖縄県具志川市のEM有用微生物群による浄化の発信地ともいえる具志川図書館を視察したことであります。私たちが望んでいる陸奥湾の再生は、今回のことでもおわかりのように、確実に進んでおります。
◯31番(千葉茂三君)
おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから、予算決算特別委員会の報告をいたします。
1.積雪・融雪処理槽整備事業を推進するに当たり、沖縄県具志川市で成果を上げているEM(有用微生物群)のデータを参考に、コンクリートの中にEMを混入して融雪槽を築造する考えはないか。また、その融雪槽内にEMを投入することにより、陸奥湾への放流水の浄化がさらに図られると思われることから、EMの使用を検討する考えはないかとの質疑に対し、地域戦略プランの一環として、陸奥湾の環境保全・再生を目的としている積雪・融雪処理槽は八重田浄化センター内に築造することとしており、平成16年1月の供用開始を目指し事業に着手している。EMを処理槽の躯体コンクリートへ使用することについては、強度面など経年における影響等が明らかでない状況であり、また、融雪槽内へEMを投入することについても、槽からの放流水は水質汚濁防止法の基準をクリアできる見通しのため、現時点での使用は考えていないが、EM効果等については、他都市の取り組みや実施例などを今後調査をしてまいりたいとの答弁がありました。
- 最終更新:2014-06-02 10:17:43