青森市(5)

平成25年第2回定例会

◯25番(里村誠悦君)

 次に、小・中学校における環境教育について。
 私は、平成6年にEM、有用微生物群を知り、平成10年から県内にEMを広め、現在も近所の農家など水辺サポーターなどに指導させていただいております。このEM菌、有用微生物群は、もともと土壌改良剤であり、水質の浄化、悪臭対策、ダイオキシン減少、鳥インフルエンザの蔓延を防ぎ、近年では、宮崎県の口蹄疫の感染拡大防止で、当時の農林水産大臣より比嘉照夫教授宛てに感謝状が贈られました。山田農林水産大臣も現場に行き、コメントに、比嘉先生の言われていることは十分に理解できたが、これを役所の専門家に理解させることは極めて困難であると言ったそうです。
 ことし6月1日土曜日の東奥日報の朝刊に、中泊町小泊地区の海岸で藻場を復元させる事業がことしもスタートした、5月31日には海草の成育に必要な有機微生物と鉄分であるフルボ酸鉄でつくった水質浄化ボールを海中に投入したとありました。昨年投入した海岸では、藻類がふえるなど徐々に効果があらわれており、10年計画で、藻類の豊かな海再生を目指すとありました。また、リンゴのがんと言われている腐乱病の進行を抑制することができる有用微生物群が開発され、喜ばれております。1週間ぐらいで症状がとまったとの報告が多く寄せられていると聞いております。まだありますが質問します。
 小学校におけるEM菌、有用微生物群を活用した環境保全活動の状況と今後の取り組みについてをお知らせください。

◯教育長(月永良彦君)

 私からは、小・中学校におけるEM菌を活用した環境保全活動の状況と今後の取り組みについての御質問にお答えいたします。
 教育委員会では、自然と人間との調和を図るための実践力を育む環境教育を青森市学校教育指導の方針と重点の中に掲げ、環境の保全に配慮した行動ができる子どもを育成するよう、各小・中学校に働きかけているところでございます。各小・中学校におきましては、学校の状況及び児童・生徒、地域の実態を踏まえながら、特色ある環境教育をそれぞれに展開しております。その取り組みの例として、沖館川及び西滝川周辺の小・中学校におきましては、10年以上前から、子どもたちの委員会活動等の自主的な環境保全活動として、河川浄化に向けた有用微生物群、いわゆるEM菌の散布を実施してまいりました。
 このEM菌の散布につきましては、青森県が河川浄化に向けたEM菌投入活動に対して無償で提供していたものであり、沖館川及び西滝川周辺の学校で、実際にEM菌の提供を受けた学校数につきましては、平成20年度と平成21年度は7校、平成22年度と平成23年度は6校、平成24年度は3校と減少傾向を示しておりました。平成25年度におきましては希望する学校がなかったことから、青森県ではEM菌の提供を終了したところであり、現在、EM菌を活用した環境保全活動を予定している学校はない状況にございます。
 教育委員会といたしましては、学校教育における環境教育については、1つに、環境に関する認識を深め、問題を解決するために必要な能力の育成、2つに、身近な環境とのかかわりから、環境づくりに主体的に取り組む子どもの育成の2点を重点とし、今後も各小・中学校におきましては、各教科等における環境に関する学習の際、清掃活動やごみの減量化やリサイクル、自然環境の中での体験活動、省エネルギーに関する活動など、学校、児童・生徒、地域の実態を踏まえ、特色ある環境教育活動がそれぞれに展開されるよう支援してまいります。

◯25番(里村誠悦君)

 それでは、今度、小・中学校の環境について。
 昨年の7月3日、朝日新聞にEM菌のバッシングが出ました。それから11日と2日間出ました。それによって、大変なことになりました。恐らくこれでこれをやめたのではないかという部分もあります。これからまだ後で話をしますけれども、まず1つ目の再質問で、EM菌の今回の疑問について取り上げた朝日新聞の新聞報道に対して、報道の内容が正しいかどうか教育委員会では確認したんですか、それをお答えください。

◯教育長(月永良彦君)

 里村議員の再質問にお答えいたします。
 新聞報道の内容が正しいかどうか確認したのかという御質問でございますが、教育委員会では、EM菌の今回の疑問について取り上げた新聞報道に対しましては、真実かどうかを確認することが極めて困難でありますことから、教育委員会が見解を述べる立場にはないと認識しております。

◯25番(里村誠悦君)

 そのとおりですね。わかりました。教育委員会に調べろというのは無理な話ですね。でも、これについては子どもたちもかかわっているわけですから、わは知らねじゃというわけにはいかないんです。これは学校の中で問題になっていることもあるわけです。青森の中学校、八戸の小学校には記者が電話をかけて聞いているわけです。それが校長先生サイドでとまって教育委員会まで行かないというのであればそうですけれども、その中において、私も回りましたけれども、学校のほうではわからないからPTAに聞くとか責任のない話をするわけです。教えるときはどんどん教えて、新聞にたたかれるとわは知らねじゃでは、これはちょっとおかしいんじゃないかと。教育委員会を責めてもいけませんので、これはこれとして。
 では2番目、新聞報道されたことについて、学校や保護者、地域住民から教育委員会に問い合わせはありましたか。

◯教育長(月永良彦君)

 それでは、2つ目の御質問にお答えいたします。
 新聞報道に対する学校や保護者、地域住民からの問い合わせがあったかという御質問でございますが、教育委員会に対しましては、EM菌の報道に対する問い合わせはございませんでした。

◯25番(里村誠悦君)

 ありがとうございました。よかったですね。ということは、学校サイドで全部処理しているということですね。教育委員会は何も知らないということなんですね。わかりました。ということは、ほかのこともそういうふうになっているのだな。聞いてもだめだな。
 あと、新聞報道された学校については、教育委員会ではどのような把握をしていましたでしょうか。

◯教育長(月永良彦君)

 新聞報道された学校の把握についてですが、教育委員会では、その新聞報道を受けて、当該のやっている学校は知っていますので、その学校の校長に対して直接聞き取りをした際に、報道機関からこういう取材があったということは把握しております。

◯25番(里村誠悦君)

 把握はしているわけですね。中身は聞いていないと。はい、わかりました。
 今までEM菌をやっていた学校というのは多数ありましたけれども、その学校に対して教育委員会は何か指示を出しましたでしょうか。

◯教育長(月永良彦君)

 教育委員会では、新聞報道に取り上げたEM菌の散布については、各学校が独自の取り組みとしてこれまで行ってきた経緯を踏まえ、子どもたちが継続してきた活動に対して、心情的に配慮する必要があること、そして、EM菌の散布が環境教育として意識の啓発につながったことなどの理由から、EM菌を散布する活動については、教育として一定の効果があったとの見解ですが、当該学校に対してEM菌をどうこうしなさいと指示することはできないとの認識を私は持っております。

◯25番(里村誠悦君)

 ありがとうございました。やはりこういう報道、我々もあるんですけれども、間違った報道をされると、それを認知してしまうということがあります。それからまた、何回もやられると、全くそのとおりだなと思ってしまう、そういうことが往々にあります。私は、なぜこういうことを聞くかというと、将来の子どもたちが間違った行動を信じてしまった、私たちは今、平成14年から今までやって、だんだん先輩から後輩に伝わってきた環境教育を、これが全くだめなものなんだと認識されてしまったらどうなるでしょう。学校の先生も、地域の人たちも、みんな誤った報道で、誤った道を行くわけです。ですから、私は、これは真実をちゃんと教育委員会であれば学校のことですから、やはり確かめるべきだと思います。インターネットでもどこへでも、Uネットの本社でもどこでもかければいいわけですから、いや、そこまでやる必要はないと言えばそれはしようがないですけれども。子どもたちが大事なのであれば、やはり大もとである教育委員会がちゃんとした見解を持つべきだと思います。
 Uネットのほうで朝日新聞本社に謝罪を申し入れたそうです。Uネットには謝った、そしてブログは削除したと言われております。ですから、そのぐらいやるということは誤った報道をしたという証拠になると思います。青森市はやらなくなったんですが、幸いに八戸市のほうではまたやると、そういう誤った報道に屈しないということで、八戸市の小学校ではまたプールにことしも入れるということです。ですから、ぜひ教育委員会では校長先生にもお話をして、誤ったことは正しく直さなければいけない、これは大人しかできないんです。学校の先生がこうしゃべってらはんでってば、みんな本当に聞こえるでばな。誤った報道もそのようになってしまう。
 そして、今は環境問題ですから、ある本の中に環境問題には流行があると。そして、これが本当かうそかわからない。1950年から1960年代は、大気汚染、公害問題があった。そして、フロンガスがオゾンを破壊するという話もおかしくなってきた。南極の温度が下がるとその上空のオゾンが破壊されるという説が近年有力であると。ですから、この世の中、ちゃんと調べていないと何が何だかさっぱりわからない。また、環境ホルモンが野生動物の雄化を促進すると大きな問題になったが、最近ではどうやらガセネタらしいと、そういうこともあります。それから、ダイオキシンの環境ホルモンで動物が雌化するというのもおかしい。それから、家庭ごみ焼却炉から出るダイオキシンで赤ん坊が死んでいるなどということが一時期よく騒がれたけれども、それはみんなうそである。実は、ごみを燃やして出るダイオキシンの量はそれほどでないということもわかってきた。本当のダイオキシンは除草剤である。除草剤のペンタクロロフェノールやクロルニトロフェン中のダイオキシンが、分解速度が遅いからそのようになっているんだということであります。
 ですから、このようなことが教育の中ですり込まれてしまったら大変なことになる。ですから、学校の先生方も、教育委員会も毎日勉強しなければいけない。新聞は報道である、現実ではあるけれども、事実ではない、真実ではない。だから、やはりこれをしっかり、子どもたちが成長するために毎日勉強していただきたい。
 ということで、終わります。ありがとうございました。

平成25年第3回定例会

◯23番(藤田誠君)

 次に、下水道についてです。
 この質問は市民の声の1つです。2011年3月11日の東日本大震災の津波で黒い壁が押し寄せたと表現されていますが、海岸周辺にあったヘドロだそうです。陸奥湾の状況は似たようなものがたくさん堆積していると関係者から聞きましたが、いろいろな海産物の畑とも言える陸奥湾の汚染対策を青森市としても積極的に取り組んでいることは承知しております。この陸奥湾の汚染防止のための地域活動として、沖館川をきれいにする会が寺島会長を先頭に、沖館川、西滝川、万太郎堰など地域河川の環境整備に取り組んでいます。周辺町会の住民の方、地域の団体緑の少年団や丸野議長を初め、秋村副議長、EM菌の里村議員、地元の山本治男議員、斎藤議員、伊吹県議会議員など、政治に携わる方も参加しています。もちろん私も参加しています。このような河川の水質改善に向け、青森市内各地で多くの方々がそれぞれの地域の河川の環境改善に取り組んでいます。河川の水質改善の近道は、生活排水を水洗化により処理することが一番だと思います。
 そこで質問します。未水洗化世帯に対する公共下水道及び農業集落排水施設への接続のための対策をしているのかお示しください。


  • 最終更新:2014-06-02 10:20:51

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