鶴ヶ島市

鶴ヶ島市議会とEM

平成18年 12月定例会
◆ 9番(千賀洋子議員)
  (1)、まちづくり市民講座は、平成10年10月からスタートし、平成17年度までに540講座が開催され、講座に参加した市民は1万6,474人と聞いております。平成18年度の開催数はいかがでしたか。市民が積極的に主催する学習会にリポーターとして、市民が聞きたいこと、知りたいことをわかりやすく市職員が行政の情報を提供することにより、市政が身近なものになり、ともにまちづくりに参加しようという意識が深まるものと思います。私は常々、五、六人集まったら市民講座を開いてみたらと声をかけておりましたところ、この10月に地域のあちこちから声がかかり、今一番気がかりな防犯について、健康について、講座の要請がありましたので、担当課へ申し込みました。ところが、土日にかかり、市の行事、イベントの業務もあり、リポーターの派遣ができないと断られてしまいました。結局、市民の方々は直接西入間警察署に交渉して防犯の講演をしてもらいました。また、海洋センターのグラウンドでは、ラジオ体操とペタンクを教えてくれるご近所の人をお願いして、無事終えることができました。時期的に文化、芸術の秋ですから、自治会館では映画鑑賞や踊り、写真や習字、手づくり作品の展示にお琴の演奏、環境にやさしい生活をしようとEM講演会など、多彩で楽しい催しがありました。これから、市民の傾向として、自分のことは自分たちでという意識の高まりからまちづくり市民講座への申し込みが増えることも想定して、市としての体制づくりを考えておく必要があると思われますので、ご見解を伺っておきます。

◆ 9番(千賀洋子議員)
  11月に、埼玉EMサミット・イン戸田に参加してまいりました。「戸田市の環境クリーンな都市づくり」と題して、三つの事例発表がありました。一つは、戸田市とNPO戸田EMピープルネットのリサイクル共同事業の活動として、家庭系生ごみの堆肥化、上戸田川、さくら川の浄化、ごみ消臭事業では資源ごみに消臭剤としてEMを使用しているのはを初め、ごみピットでの消臭や現場の作業担当者への健康面から、化学消臭剤、殺虫剤、殺菌剤にかわりEMを使用しているとのことです。二つ目は、第三セクター、行政、NPO、企業の共同事業の活動として、フェルトガーデン戸田の名称で市役所の屋上に屋上緑化、壁面緑化を市職員がNPOの人たちと行っております。古い布をリサイクルしたフェルト、生ごみ堆肥、ガラス廃材のリサイクル品を、EM活性液を使い、軽量化に成功した屋上緑化です。また、花ロード美女木と名づけられた市民参加の花のまちづくりは、フェルトを敷くことにより除草と冠水の省力化になることから、市民、小学生、NPOの参加で国道298号線の側道に、フェルト、EMを活用し、見事な花壇ができました。また、小中学校では、総合学習の中でEMでプールの清掃やEM菌の脱臭事例、近くの川の水質検査をしてEMだんごをつくり、みんなで彩湖やさくら川へ投げ入れて活動に参加したことから、多くの子どもが環境問題に関心を持つようになったと小中学生からの発表がありました。また、坂戸第一住宅の生ごみ堆肥化と家庭菜園づくりの代表をしている人からは、平成7年に会を発足し、現在会員100名、ほとんど男性で、耕作地約3,000坪、EMボカシをつくって生ごみを堆肥化し、家庭菜園を楽しくやっている。今では坂戸市ごみ減量施策及び環境学習会へ講師を派遣して協力しており、お祭りにはつくった野菜があっと言う間に売れてしまうそうです。現在EM技術は世界135カ国に普及されており、環境問題の解決や健康など幅広い分野で活用されていることを、環境クリーンな都市づくりや農業分野での応用事例が実証されております。このようなことから考えますと、私たちもEM菌で環境浄化に平成15年から取り組んでおりますことから、市民グループから出た野菜くずは農業塾で使用したいと言われましたので、楽しみなところです。EMは、土壌改良、土をふわふわにする効果大ですので、この野菜くずとEMボカシを使って堆肥化して、使用してもらえればありがたいと思っております。また、農大で牛ふんと混ぜて堆肥化していただいたものを使用されるのでしょうか。また、新たに野菜くずを使用して農業塾で堆肥化されるのでしょうか。確認したいと思います。専門講師が担当されているので何も言うことではありませんが、リサイクルを根底に置いた農業塾のあり方でありますよう提案いたします。

◎ 森田厚美市民生活部長
  それから、2点目の関係でございますが、現在ほかの議員さん、山中議員さんとか髙沢議員さんにもお答えしましたが、今年の8月から鶴ヶ島の農業塾ということで発足しております。これらにつきましては、いわゆる農業の基本でございますが、先ほどEM菌の関係等も出ましたけれども、堆肥づくり、これはやはり土がよくなければ農作物はできません。それと、よい種、それからあと肥培管理ということになりますけれども、その第1点目の土づくり、これは一番大切なものであります。特に土づくりの原点というのは、いわゆる通気性とか、保水性とか、排水性とか、それから肥料の関係の保肥性とか、そういう4要素がございます。そういった中で、堆肥づくりというのは非常に大切でありまして、私どもの小さいころは各家庭で、いわゆる自宅で食べた残りが、豚を2頭ぐらい飼っておったと思いますけれども、そういう関係で堆肥をつくって畑に還元した。それから、山からくずを掃いて落ち葉の堆肥にした。そういう土づくりをしておりました。現在の都市化になった状況では、堆肥は農家で農協さんから買っているとか、ほかの肥料屋さんから買っているとか、あるいは自宅でつくっている方もおります。それと、先ほどご質問の中にもありましたが、市内でEM菌の堆肥を使っている農家もあると聞いております。これらはいろんな中で堆肥の利用というのを、先ほど申し上げましたように、土づくりの中で大切な今後のよい作物をつくるための基本になっております。そういった関係で、農業塾におきましても、今年の8月に発足して延べ12回の講座を設けておりまして、来年の年明けに堆肥づくりを予定しております。その中では、ご質問の中にもありましたが、私どもの方も、これは昨年から農業大学校と協議しておりましたが、乾燥野菜くずを農業大学校さんの牛ふんと混ぜていただけないかということで、実質的には今年から始まったわけでございます。これらにつきましても、一過性でなく、引き続いてお願いしていただくように、私と課長も学校に参りましてお約束をとらせていただきます。それと同時に、今年できました堆肥につきましては、年明けの農業塾の方で利用させていただきたいと考えております。

平成21年  6月定例会

◆ 7番(川合利枝議員)
  次に、大きな2番、学校トイレをさわやかに。学校のトイレは、児童生徒が毎日利用する場であり、健康を支える重要な場でもあります。しかし、学校のトイレは相変わらず臭い、汚い、暗いなど5Kと言われ続けているのが実態で、特ににおいについては大変です。その現状に、「できれば入りたくない」、「息をとめて入る」、トイレに近い教室の生徒からは、「トイレのにおいがするのが嫌」などなどの声を聞いております。今や住宅や人の集まる公共等のトイレ環境は改善され、学校のそれとは反対のきれいなKで、児童生徒にあってはその落差が大きく、気持ちのよいものではありません。
  平成16年杉下小学校に入学した児童の保護者数人から、杉下小学校のトイレについて指摘を受けました。学校の理解のもと、EM菌によるトイレの環境活動に取り組み、改善を見ることができました。大変喜ばれておりましたが、活動の継続がかなわず休止状態となっておりましたところ、今年になり、トイレのにおいについて再び苦情を聞き、現在EM菌による環境活動を、市民グループエコクリーンの協力をいただき実施しております。平成16年第1回定例会において、EM菌を活用したトイレの浄化について提案をさせていただきました。そのときの答弁では、「早急に検討しながら、よければ実現の方向に向けていくことも大事と思う」、このように伺っておりました。その後のお考えについてお伺いします。
  EM菌は、低コストで環境によいことから、生活を取り巻く広い分野で利用されています。学校での活用としては、トイレ掃除のほか、プールや教室のふき掃除、ガラスふき、花壇や学校農園にも有機無農薬として活用することができます。校舎の老朽化とともにトイレ環境は悪化しています。子育てしやすい文化都市鶴ヶ島の未来を担う子どもたちの学びの場である学校環境整備の一環として、トイレは大きな位置を占めると思うことから、以下お伺いします。
  (1)、学校トイレに対する児童生徒の声について。
  (2)、各学校のトイレ排水管清掃の実施計画と実態について。
  (3)、トイレ改修について。
  (4)、トイレ環境の改善にEM菌を活用することについて。

◎ 槇幸夫教育部参事
  (4)についてお答えいたします。学校のトイレにEM菌を活用することにつきましては、川合議員ご指摘のとおり、その効果は一定程度認められるものと考えておりますが、EM菌を原液から米のとぎ汁や砂糖、塩などを使用し培養させるため、その製造には一手間がかかること。学校のトイレは大変数が多く、毎日定期的に散布しなければならないため、学校のトイレにEM菌を活用することについては、学校だけでは大変難しい状況であると考えております。今後におきましては、EM菌の有効性についてさらに研究するとともに、学校の意向や実情等を十分に把握しながら、学校応援団の活用やPTAの方々の協力を得られる体制の中で検討していきたいと考えております。

◆7番(川合利枝議員) わかりました。
  次に、では(2)番に移ります。排水管の清掃ですけれども、3年に1度行われているということです。この費用ですけれども、平成16年に伺ったところでは、1校当たり50万円以上かけて清掃をしているわけです。この清掃をしてどれくらい快適に使用できるのか、費用対効果についてお伺いしたいと思います。
  また、今年度は杉下小学校、栄小学校及び藤中、西中が実施ということですけれども、どれぐらい快適に過ごせるのかということでお伺いしたいと思います。

◎槇幸夫教育部参事 内容的には、今議員さんご指摘のように1校当たり50万円程度の費用をかけまして、高圧洗浄も含めてトイレ清掃を実施しております。先ほど、以前平成16年度に杉下小学校のほうでEM菌についてまいていただいて、においについて改善という部分で、川合議員さん自らが率先をしていただいたというようなご報告を聞きまして、大変学校としても教育委員会としてもありがたいなという部分がありますが、今年度杉下小学校は、その清掃の年になっております。ですので、3年間というサイクルの中で、清掃をした後の1年目、それから2年目、3年目については、同じ清掃活動をしていても、やはり十分に尿石等が洗い流せていないという現状がございますので、年とともににおいが強くなったりというようなことで、各学校からの声が上がってきているというふうには認識しておりますので、お金が、どの程度の費用対効果があるかという部分は非常に難しい回答にはなるのですが、少なくとも実施した年につきましては、においのほうも随分改善されているという話は聞いております。
  あとEM菌の話にもなるのですが、ぜひ今年、またエコクリーンの活動をしていただいているという状況ですので、ぜひここでお金をかけまして、杉下小学校清掃活動をいたしますので、その後ぜひ継続をして実施していただいて、3年後ではなくて、5年後、6年後までその効果がぜひ出るような報告がいただければ大変ありがたいなというふうに思います。よろしくお願いします。

◆7番(川合利枝議員) そうしましたら、杉下小については今年高圧洗浄をするということでしていただいて、このEM菌の清掃活動を続けていった結果、においにつきましては証明ができるということだと思いますので、期待をしていただきたいと思います。

◆7番(川合利枝議員) では、続きまして、(4)です。高圧洗浄につきましては、多くの薬、薬品を使うということから、本当に環境によくないのです。また、予算もたくさんかかります。そして、ただいまご答弁いただきましたけれども、お掃除したその年はきれいですということで、効果のほどもほどほどかなという形なのです。では、国の交付金とか県の基金を活用したトイレ改修はというふうに申しましても、いろんな優先順位が高いものがほかにあるということで、これも改修も現状厳しいということでございます。ですので、環境教育の面やコストの面からも、本当に有効とされているこのEM菌を活用することについて、平成16年には調査研究をするというふうにお答えをいただいておりますけれども、その後の進捗状況についてお伺いしたいと思います。

◎槇幸夫教育部参事 取り組みにつきましては、市内でも杉下小学校等が実施をしていただきました。また、近隣でも幾つかの学校がEM菌を使ったトイレの消臭等について取り組みをいただいたというような報告もいただいておりますが、体制づくりですとか、さまざまな課題がありまして、職員がかわったことによって、その活動が継続できない。あるいは継続をしている形の中でも、継続の仕方が若干変化をせざるを得ない。さまざまな要因がございますので、その辺につきましては、やはり継続ができる体制づくりというものを第一に考えながら、教育委員会のほうとしては話を進めていければなというふうに考えております。

平成22年  6月定例会
 ◆ 5番(川合利枝議員)
  初めに、大きな1番、EMできれいなまちづくり。
  EMとは、エフェクティブ・マイクロオーガニズムの頭文字からつけられた造語で、有用な微生物群を意味します。比嘉照夫琉球大学名誉教授が昭和56年に発見し、翌年の昭和57年に実用化、EM技術は、現在世界135カ国に普及し、環境問題の解決や健康など幅広い分野で活用が期待されています。
  昔から世界各地にある発酵食品、例えばパンやヨーグルト、チーズ、キムチ、納豆、みそ、しょうゆ、お酒などが微生物を利用してつくられ、日常生活の中でたくさん食べられています。このように自然界にいる微生物の中には、人間を助ける物も多く、とても身近な存在であると言えます。これらの人間にも自然環境にも役に立つ有用微生物は、条件を整えれば微生物同士お互いに有用な働きができると言われております。複数の役に立つ微生物を組み合わせた物がEMです。
  私がEMを知ったのは、今から8年前、自治会内の大谷川水路の悪臭に悩まされていた周辺の市民から、当時自治会長だった夫に話がありました。ちょうどそのころ公明党先輩議員から、ヘドロで汚染された川がEMで浄化された現地を視察してきたという話を聞きました。早速EMを使って大谷川水路の悪臭改善活動が有志により実践され、現在に至っております。
  平成15年、先進的な取り組みをしている戸田市を会派で視察研修し、EMを活用した河川浄化やEMによる生ごみの堆肥化に取り組む現地を見てまいりました。その後、戸田市は、平成20年10月から家庭から出る生ごみと花の鉢を交換する事業をスタートしています。さらに、今年4月からは、蕨市も参加し、事業の拡大、広域化が図られています。また、その事業には、障害者20人を含む35人体制で雇用の促進につなげています。
  平成21年10月、EMで環境浄化に取り組んでいる上天草市を公明党会派で研修してまいりました。上天草市は、平成18年から市が積極的に河川浄化にEMを活用し、推進をしているまちです。EMを推進していることについて、上天草市は、各地で環境改善の結果が出ているからであると話され、EMを活用した浄化活動の結果、ヘドロが減り、川底の砂地が見え、悪臭が消え、ボラの稚魚やウナギが確認されているそうです。
  また、今月5日に参加した戸田EMセミナーで比嘉先生は、講演の中で今九州のみならず、畜産農家を震撼させている家畜伝染病口蹄疫について、えびの市は鎮静化をしたという判断が下りましたが、その陰には相談を受けた比嘉先生の指導のもと、EMが活用されているそうです。
  私は、今まで一般質問で水路、学校プール、学校トイレなど環境の浄化にEMの活用と3回にわたり提案をしてまいりました。
  以上の観点から、持続可能な地球環境を守るため、誰でもできる一人一人が取り組める浄化に有効とされるEMについてお伺いします。
  (1)、高圧洗浄による学校トイレとプール清掃にかかる費用対効果について。
  (2)、ユスリカ、汚濁でにおいのある水路について。
  (3)、「有用微生物群EMと活用」について学ぶ講座を開催することについて。

◎ 槇幸夫教育部参事
◎槇幸夫教育部参事 ご質問の1の(1)についてお答えします。
  学校トイレの臭気対策としまして、児童生徒の毎日の清掃等に加え、3年に1度のローテーションでトイレ排水管内部の高圧洗浄を業者委託により実施しています。具体的には、便器に尿石を取り除く薬剤を流し、30分程度放置した後、排水管の詰まりを直すための器具で衝撃を加え、尿石を取り除き、さらに高圧洗浄機により排水管内部の清掃を行っています。
  なお、洗浄水については、汚泥吸引車を使用することにより、浄化槽や本下水に混入しないようにしています。
  高圧洗浄経費については、過去3年間の実績をもとに計算しますと、1校当たり平均で46万円になっています。効果については、清掃したことにより、臭気の原因である尿石等が除去されるとともに、配水管の流れも改善されております。
  昨年8月に高圧洗浄を実施した学校では、臭気がなくなったなど高い評価を得るとともに、現在でも臭気のない状態が続いており、良好な状態を保っています。この臭気のない状態をできるだけ長続きさせるためには、児童生徒たちによる毎日の小まめな清掃が大変重要であると認識しております。自分たちが使用するところは、自分たちの手できれいにするという気持ちを養うことも重要な教育活動であると考えています。
  学校プールについては、使用開始前に小学校では主に5、6年生が、中学校では全学年が体育の授業として清掃を行っています。児童生徒の様子は、大変だけれども、水遊び感覚で楽しみながら一生懸命取り組んでいるとのことです。
  ご質問のプール休止期間中における有用微生物群、いわゆるEMを活用するためには、その製造に手間がかかるため、学校だけで対応することは難しいものと認識しております。今後、他市の学校での取り組み状況を確認しながら、市内小中学校の意向や実情、協力を得られる組織体制の有無などについて協議してまいりたいと考えております。

◎ 高篠正己市民生活部長
◎高篠正己市民生活部長 ご質問の1の(2)及び(3)につきましては、順次お答えします。
  (2)についてお答えします。市内を流れる水路及び道路側溝から発生するユスリカにつきましては、浄化されない生活排水が直接水路に流れ込むことが要因の一つと考えられます。ユスリカは、毎年春から夏にかけて気温の上昇に伴って発生し、市民に不快感を与えるため、市に駆除の依頼があります。その際は、職員が現地に出向き、薬剤散布を行い、対応しているところであります。また、都市下水路である大谷川等では、水量が減少する時期に悪臭を発生するときもあり、その際は坂戸、鶴ヶ島下水道組合と連携して対応に当たっております。
  一方、市民や市民団体においても、水質の浄化や悪臭改善のための試みとしてEMの活用や竹炭を利用した取り組みが行われております。実際、取り組んでおられる方々にお話を聞きますと効果があると聞いており、今後このような市民の取り組みに大いに期待しているところであります。
  (3)についてお答えします。EMの活用につきましては、各地域において市民の皆さんによるさまざまな取り組みが行われています。具体的には、EMを活用した水路の汚濁、悪臭の改善を初め暮らしの中にEMを取り入れた活動をしている市民団体「エコクリーン」、EMを使った有機農法を推進している市民団体「有機野菜をつくる会」等の取り組みが行われています。
  環境への取り組みについてのさまざまな講座の開催については、EMの活用方法を学ぶ講座に限らず、環境意識の高揚や環境問題の解決を図るため有効です。市といたしましても、こうした環境問題に取り組む市民の皆さんによる講座の開催については、必要な支援を行ってまいります。

◆ 5番(川合利枝議員)
  まず、学校のトイレですけれども、平成16年の2月に保護者の方からそういった学校のトイレが臭いという要望がありまして、当時の校長先生ですけれども、教頭先生から学校の許可をいただきまして、そのEMを散布するということを行いました。その結果、校長先生、教頭先生からも改善できたということの評価をいただき、また教頭先生は他校に赴任した後もそのEMを活用されていました。
  また、昨年8月に高圧洗浄を実施して、今現在は、悪臭が出るなどのことがないということで今お伺いをいたしましたけれども、悪臭が出る前の予防ということでEMが大切なのではないかなというふうに思います。しかし、先生と生徒がそのトイレをきれいにしようというふうに取り組んでいるということは非常によいことですので、今後状況を見ていきたいというふうに思います。
  EMのプールにつきましては、平成17年第1回定例会の一般質問では、EM利用の効果や環境への影響等について有効なものと理解していますという教育委員会の答弁がありました。平成16年2月号の機関教育紙「埼玉教育」という教育紙の中で、上尾市立上尾小学校の特色ある学校ということで、プールとトイレのEM活用ということが紹介をされていました。ここにおきましては、EMの発酵液をプールの掃除に使って、その水が川に流れるということは非常に浄化の役に立っていきます。EMが入った水を流すのか、また洗剤が入った水を流すのかで川の浄化は大きく変わっていきます。EMについて、有効と理解するならば、実行を望むところですが、積極的な調査研究を要望しておきます。
  続きまして、(2)のEMを活用した河川浄化の事例というのは、たくさんあります。大阪の道頓堀や東京日本橋川、金沢の兼六園の池、また奈良東大寺の鏡池等が有名で、魚の発生とか水鳥が見られるなど浄化が進んでおります。私が初めてEMを知るきっかけとなった三重県四日市市を流れる阿瀬知川は、ヘドロで悪臭がひどく、苦情の多い川だったそうです。そして、3年から4年ごとに2,000万円から3,000万円をかけてヘドロを除去していたそうです。平成12年に地元のボランティアの人たちがEMを活用して川をきれいにしようと、EMだんごと活性液を川に投入、その後、市が事業として取り組んでいます。
  先日6月5日戸田市で開催されたEMセミナーの講演の中で、比嘉先生からこの阿瀬知川に3年ほど前から河川の浄化の目安とされるアユが遡上しており、釣りができる状態にまで改善してきているという報告がありました。
  また、先週の6日、日光街道杉植樹祭のために鶴ヶ島を訪れた上田知事は、埼玉県内どこでもアユの生息する川にしようと、そしてアユパーティをしようと川の再生構想の話をされていました。
  大谷川、そして飯盛川の浄化にEMを活用することについてお伺いいたします。

◎高篠正己市民生活部長 EMの活用ということでございますが、ただいま議員さんのほうからお話がありますように、各地でいろいろな取り組みがされているという話については確認させていただいておるわけでございますが、市内におきましても、実際にその河川の浄化に当たって議員さん関係のEMだんご等河川に入れながら浄化に当たったという実例、また運動公園等の観察池等におきましても、直接EMだんごをつくって観察池等の浄化にご協力いただいている方もいらっしゃいます。そして、それについては十分な、入れる前と比べると比較的きれいになってきているというような話も私のほうも伺っております。それぞれ実例のある中でございます。
  いろんなボランティア団体の方々が、ボランティアといいますか、ボランティアでそういった活用をしていただいておるわけでございますが、ただいまお話がありましたように大谷川、また飯盛川、都市下水路でございますが、そういったところにつきましても、多くのにおい等が出るときもあるわけでございます。
  そういった中で、最近の実例でいけば下水道の整備等も徐々に進んできておりますので、そういった以前に比べれば、若干ちょっと前提が変わっていると思いますが、まだあるわけでございます。EMのそういった効果というものがありますので、ボランティアの方々といろいろな話をしたり、また都市下水路を管理している坂戸、鶴ヶ島下水道組合のほうとも話をしながら、その取り組みについて今後どうしていけばいいのか、検討はしていきたいと思います。

◆5番(川合利枝議員) 下水道を整備すれば川がきれいになる、それだけではなく、もっとさらに積極的に川の浄化、例えば蛍を発生させたりとかそういう一歩進んだ川の浄化に取り組んでいきたいなというふうに思うわけです。
  そのために下水道整備と並行して、その川をさらにきれいにしていくために、アユも夢ではない、蛍も夢ではないということを前提において、ぜひEMに取り組んでいっていただきたいということを思うのですけれども、再度お願いいたします。

◎高篠正己市民生活部長 都市下水路等の関係でございますけれども、EMを活用しての浄化ということでございますが、確かに今市民の多くの望みとすれば、きれいな川で、そこに魚がすむというのは誰もの望みだと思います。そういう中で、今議員さんご提案のように少しでもそういうものが可能だとすれば、先ほどご答弁させていただいたように、いろいろな角度でいろいろな研究をしていきたいと思います。ですから、今既に実践しているボランティアとして、EMで浄化作業に当たっている方々も市内にはいらしゃっいます。そういった方々とのご相談をしたり、またそれを所管している下水道組合のほうとも調整をしながら、多くの市民が望むきれいな川、都市下水路になっているわけでございますけれども、そういったものになるよう取り組んでまいりたいなというふうに思っております。


  • 最終更新:2013-11-25 12:42:20

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