鹿児島県

鹿児島県議会とEM


平成7年農林水産委員会
◯田原委員
 でん粉工場の問題でございまして、脱でん粉という声もありながら、自由化の中で大変厳しい経営が強いられておるさなかではございます。しかし、鹿児島県は農業を営んでいく一つのローテーションの中に、でん粉用カライモも甘しょもなければならないというのが、もうこれは実情でございます。しかし、残念ながら工場数が多うございまして、半分も、三分の一ぐらいしかすり込みを行わないと、国家事業にやっぱり補てんしていただける一つの優位性があるわけでございますけれども、これはやっぱり厳しい中でございますけれども、合併さして、どうしても経営ができるだけ自力でできるような一つの形に持っていっていただきたいというふうに思うところでございます。
 特に、でん粉かすの問題等にございましても、海洋投棄もロンドン条約まではどうなるか、その後はどうなるかわからんけれども、海洋投棄もいいということでございますけれども、再利用をする一つの上から、どうしても飼料、肥料ということを眼中において、もう少しこの前試験場あたりが出したデータでは、なかなか我々も納得しがたい肥料の一つの状況にあると、しかしこれをほかの肥料と堆肥と混ぜて、そしてやると、今、何とかいう酵素菌もあるしECとかEMとか何とかという、そういうやつを入れるとにおいも消えるというようなやつで、非常に攪拌もする必要はないというようなやつもあるようだからですね、もう少し力を入れてこのでん粉かすの問題についても、試験場あたりで勉強していただきたいというふうにお願いを申し上げます。
 それから畜産の問題、よくわかりました。しかし、残念ながら厳しい方で大型負債農家がふえてございます。一億円や二億円ならよかけれども、十何億円というひとつの形の中で我々は気が遠くなる。農協で、いわゆるこういう一つの資料をつくりながら目を通して議決をする一つの段階では、もう気が遠くなるというような状況の現況でございます。

平成7年福祉保健委員会
◯浜田委員 私が言いたいのは、こうして合併浄化槽の促進を図ることは結構ですけどね、結果的には凝縮されたいわば濃縮された汚泥は海洋投棄をしているというのであれば、これはまるでキンバエを追うようなものだね。ここではよくなるけども、向こうでまた同じことを繰り返すということになるんで、浄化槽の促進事業というのが片手落ちということになりますとね。グローバルなややもすると結果は一緒じゃないかと、ただ雑排水処理が幾らかの効果はあるとしても、結果は一緒だと、煮詰まったものを捨てるんだから一緒じゃないかということになってしまうんで、そういう合併浄化槽の推進を図るかたわら、下水道事業の計画のないところは単独の二次処理をするというところまでいかなければ本物じゃないというふうに思うもんですから、こういうことを申し上げているんですね。
 だから、そういった意味では合併浄化槽がグローバルな立場から見ても、環境に効果を持つというのでなければいけないということを申し上げたいわけなんです。海洋投棄の問題もその辺のところをある程度つかんでおかなければ、この場を追えばいいというのはキンバエを追うようなもののやり方ではいけないということを言いたかったわけです。

◯日高廃棄物対策室長 浜田委員の提言につきましては重要な問題として受けとめて今後対応したいと思います。ちなみに、小型合併浄化槽から出てまいります余剰汚泥、これにつきましては凝縮されたということではちょっとございませんで、微生物処理をして影響のある部分を浄化をして、そしてそこで発生した菌が余剰汚泥として出てくるということで、入ってくるし尿と出てくる余剰汚泥とでは質的に全然違うものであるということをまずは御理解をいただきたいと思います。
 それから、その余剰汚泥の処理ということにつきましては、今、現在一般の市町村のし尿処理場におきましては、そういう余剰汚泥も受け入れるべく最近では施設整備がなされてきております。今現在稼働しております非常に古い形のものは、そういう余剰汚泥を入れるということを前提にしておりませんでしたので、直で海洋投入というような形などをとっておりましたけれども、最近ではそういうような、今おっしゃいました余剰汚泥の投入ということも前提におきながら施設整備がなされてきているというようなことでございます。

◯はまだ委員長 例えばEM菌等を投入してやるあの方式でしょう、きれいになっていく。どうですか、微生物処理。

平成8年農林水産委員会
◯田原委員 時間がございませんので、簡単に質問しますので簡単明瞭にひとつ答えていただきたいと思います。
 先ほど来、環境保全型農業の一つの問題で質問があったわけでございますけれども、畜産課も関連をしますけれどもですね、いわゆるやっぱり同じ環境保全型と申しますと、つくったやつということよりも、現在やっぱり環境をちょっとおかしくしておるやつが畜産でいえば堆肥の問題だけれども堆肥の匂い、それから農業で言ういわゆる農薬の形、そういう一つの形がございますけれども、この環境保全型農業で堆肥生産という一つの形の中で、今、琉球大学の、私補正予算のときにも申し上げましたけれども、EMという一つの薬で、ある市町村はそれを補助を出して匂いを消しておる、匂いを消しておるひとつの環境対策を取っておるというようなことがございますが、県はどういう対応をしていくつもりなのか。

◯木場経営技術課長 簡単にということでございますので、EM菌につきまして、まずEM菌は二科十属八十種の菌で成っておると言われております。評価につきましては、いろいろ試験研究機関の評価がございます。現在、県内でも複数の地域で使われております。乳酸菌とかいろいろ主力はございますけれども、確かに匂い等は効果があるのかなというふうな感じがいたしておるところでございます。対応につきましては、他の資材と同様ないわゆる土壌微生物菌というような対応で特に取り扱っておるところでございます。なお、先ほど堆肥の匂いというようなことで確かに堆肥の匂いが非常に未熟なものは強うございますけれども、これらにつきましては完熟化いたしまして匂いがしないように技術指導を引き続きしてまいりたいというふうに思っております。

平成10年環境・廃棄物対策特別委員会
◯四元委員 恐らく私が最後でしょうから。
 さっきからずっと回答、答弁聞いていました。今度のこの資料ですね。非常にわかりやすい資料をつくってもらったと、課題がこうだと、そして今後に対する取り組み方はこうだということですね。非常にわかりやすい資料を出してもらったなと思って、わかりやすいわけですが、簡潔にお答えをいただきたいのは、まず商工労働部、今、肥料化、飼料化という話が出ましたけど、年間肥料化がどれぐらいされているのか、おわかりだったら教えていただきたい。
 それから、建設の方、再資源化施設に困難ということで、排出できない部分について許可を取得した先に持っていってもらっておると、これは場所はどこどこか、把握しておられたらお聞かせをいただきたい。
 それから、もう一つ、はまだ委員の方から今、液のより効用のあるということで話が出たんですが、例えばEM菌とか、アガリエ菌とか、微生物処理に対する研究というのはなされておるのかどうか。この三点ひとつ教えてください。

◯川島商工労働部次長 肥料にどれだけ使っているかということでございますが、農地還元として、加工は余り加えずにペーハーを落としたり、それからいろんな注意事項を守って、農地にまくのが現在五万トンぐらいございます。あと堆肥製造で若干実験的にやっておりますが、これはまだ流通ルートの確保とか、そこまでいっておりませんで、農地に直接還元する分を、そうふやすわけにいかないということで、今後加工をしてどう肥料化するかというのが大きな課題だと考えております。

◯永野畜産課長 県内におきます畜産関係の微生物資材でございますけれども、県の畜産試験場の方で数種類の試験を今、現在やっているところでございます。

◯四元委員 肥料化については、やっぱり限界があると。ある程度はいいでしょうが、例えば鹿児島市の水道局、汚泥処理ですよ。肥料をたくさんつくるけど、もう積んであるんですよ。販路といいますか、だからやっぱり究極、焼却か、例えば焼酎かす、飼料化、こちらにウエートを置かんと似たようなことになっていくんじゃないかなと思いますので、そういった面での研究をもっと進めていただきたいと。
 それから、今、微生物の話が出ました。いろんな本を私ども見たり、聞いたりするんですけど、やっぱりそういう方向に今後は動いていくんじゃないかなということを、わずかな勉強ですけど、感じますのでやっていただきたい。それで最終的に今、各部説明をされて、各部取り組んでおられてお聞きをしておるわけですけど、これは大久保部長、時あたかも組織の再編ということで、県庁全体で取り組んでおられるようですが、こういった対策の一元化というのはプロジェクトチームをつくるとか、そういう考えはできませんかね。

◯大久保環境生活部長 環境政策につきましては、やはり総合的に、全体的に取り組むことが大変大事なことであると、私ども認識いたしておりまして、本年度環境基本計画をつくりまして、その中で全体として取り組むということで、知事を本部長といたしました環境基本計画推進本部をつくりまして、それでもって全体の調整をいたしております。今回のローカルアジェンダにいたしましても、あるいは県庁の環境率先計画にいたしましても、今後また環境条例の基本条例をお願いしてまいりたいと思っておりますけれども、そういう形で全体として取り組んでまいりたいというふうに考えております。その中でそれぞれのところでの必要な組織については見直しを行い、あるいは研究機関等の総合的な対応、この辺もあわせて研究、検討をしていきたいと考えております。
 それから、産業廃棄物につきましては、昨年のこの産業廃棄物の推進の基本計画をつくる段階で、廃棄物適正処理推進委員会、これは副知事をキャップにいたしまして、いろいろな対策を講じてきてまいっております。今回のこういう委員会の対応につきましても、この委員会のメンバーをもちまして皆さん方に御説明に臨んでいるわけでございますけれども、対策につきましても連携をとりながら推進してまいっているところでございます。今後こういう横の連携を強めながら廃棄物行政を推進してまいりたいと考えております。

平成11年第1回定例会
◯上原一治君 いろいろとお答えをいただきました。
 ダイオキシン問題につきましては、一県会議員として私なりにいろいろと勉強いたしました。さきに申し上げた石川島播磨重工業用地に関し、私、個人的に努力をし、同社と接触のある企業を通じて、同社の真意を含め、現状の環境浄化問題とあわせて、現在の県と石播との立場で有効な事業化と相当数の雇用を目指し、可能な誘致企業を模索する過程で、私は二つの技術に出会いました。二つとも鹿児島県にはかなり有用な技術でありましたので、興味を持って勉強したわけであります。
 私が見つけました設備は、トカマクつき陽イオン増殖型焼融炉という機械とEMBC工法、微生物バイオ処理プラントの二つです。前者のトカマクつき陽イオン増殖型焼融炉は、これは画期的な機械で、イオン増殖バーナーを使って、ごみの燃焼と溶融を同時に行うというもので、ダイオキシン初め有害物質は全く発生しない上に、さらに焼却灰も全重量の〇・一%以下の量の無害の無機物が残るのみで、これは建築材料として再利用できるという、まさに画期的な機械であります。県内で問題となっている焼却灰はもちろん、処理が厄介なPCBも処理できます。この機械はNHKでも取り上げられ、衛星放送で特集番組が放映されましたので、ビデオにとり、資料として県当局に提出いたしました。多くの産廃業者が、夢の機械、究極の技術として期待している技術です。
 後者のEMBC工法、微生物バイオ処理プラントは、微生物の物質的代謝と交替、エネルギー的置換と交替を繰り返して、あらゆる汚染物質を分解・消失し、根本的な環境浄化を行うというものでした。これは、鹿児島県の焼酎かすの処理にとても適したプラントです。
 いずれもすぐれた機械設備のようでしたので、さきに述べました石播と接触のある企業を通じ、あらゆる角度から石播の事業化とあわせての考え方からも、将来性のある現実的な問題であるとの意見を石播の関係者の一部から知ることができました。すなわち石播といえどもこの現在の経済状況の中で日々経営環境は変化し、しかも、近年のダイオキシン初め環境問題の盛り上がり、所沢の一件などで、環境問題、産廃問題の世論の方からの環境も変化しているわけであります。簡単に言えば、鹿児島県としてもっと強く会社に働きかけてほしい、現場の社員は鹿児島でプラントをやりたいのだということなのであります。
 現在、鹿児島県は、ダイオキシン問題につきましては後手後手に近い状況であります。しかも焼却灰を県内で処理できず、県外に持っていっている状態です。これは道義的にも恥ずかしいことであります。電力会社が処理に苦慮しているPCBも処理できるということであれば、第三セクターへの参加協力も得られると思います。さらに、第三セクターを組み、資金を鹿児島県が保証すれば、一年経過後に環境庁が総費用の九五%を拠出するという制度もあります。つまり金をかけない方法もあるのです。
 環境問題は、心情的にではなく、経済問題や雇用の問題なども含めて慎重に考えなければなりません。現在、他県にお世話になっている状況から、他県の焼却灰やPCBをあるいは放射能微量汚染物質を引き受ける状況になれば、他県からも感謝をされ、世の中のためになる県になります。しかも、当初のもくろみどおりに雇用が創出され、多くの方々に働く場を提供することができるわけです。私が先ほどの石播と接触のある会社に依頼した試算によりますと、このプラント創設で第二次、第三次産業合わせて一千名から一千五百名の雇用が見込めます。さらに、現在の焼酎業界の苦境が、焼酎かすを海洋投棄するのと同等のコストで処理できるということであれば、これも画期的なことです。ぜひ石播用地で、石播も含めた第三セクターを組みまして、この産業廃棄物処理プラントを実現させたいと思うのですが、いかがでしょうか。
 私が提案した技術で石播用地にてプラントを建設したい旨を、石播に対しまして提案していただけるかどうかを御質問いたします。
 さらに、私が提案したごみ処理方法は不適切であるということであれば、県が現在、ごみ処理施設設備として計画している案を独自に発表してください。その方法が私の案よりすぐれているならば、もちろん私もその方法を支持いたします。しかし、対案のない状況ではまさに先が見えません。長年の懸案です。強い決意で御回答くださいますようお願い申し上げます。

◯商工労働部長(松尾隆之君)御提案のありました廃棄物処理プラントの方式でございますが、これにつきましては石川島播磨重工業につないだところでございますが、石川島播磨重工業からは、「既に独自にガス化溶融炉を開発・実証しており、御提案の方式を含めまして、産業廃棄物処理プラントにつきましては、事業の採算性や住民のコンセンサスが得られるかなど難しい問題が多いため、事業化は考えていない。また未利用地につきましては、引き続き本来の事業の重要な生産拠点として利用していきたい。」と、このように言われております。
 県といたしましては、今後とも、石川島播磨重工業の企業動向の把握に努め、未利用地の活用策、事業化の可能性等につきまして意見交換を行うとともに、あらゆる機会を通じまして石川島播磨重工業の責任において全面的な活用がなされるよう強く要請してまいりたいと考えております。

平成12年農林水産委員会
◯桐原委員 さきの一般質問で土着菌の質問がございまして、あれは多分質問する側とあるいは答弁する側ですね、その取材の段階でのすれ違いもあったんだろうというふうに思うところでございますが、ただ、あのままでずっと残しておりますと、いかにも農政部は全然頓着はないと、何も知らんのかと、あるいは答えられん何かあるんじゃないかとか、そういうような誤解を残したままでもまずうございますので、農政部の名誉のためにあえてお尋ねをいたしますけれども。
 今、土着菌に限らず、例えばEM菌とか、いろんなああいう有用微生物というものが結構あるわけでございますが、それらの活用について、特に畜産排せつ物なんかのこういうにおい対策とかそういうので、その活用についてどんな情報収集とかあるいは研究というのをなさっておられるのか。それから土着菌については、伝え聞くところ、私どもも先般の行政視察で非常にあれはうまくいっているケースを見させていただいたんだと思うんですが、中には全然効果ないよというのもあるというふうに聞いております。これは、その全く同じ条件下でもそういうことなのか、多少条件が違うんですよとか、そういうあたりがちょっと違いがあれば教えていただきたいと。
 もう一つ、三点目は、この有用微生物がいろいろと活用されますことによって、例えば、生ごみなんかもそうなんですが、これが堆肥化ができるわけですが、そうしますと肥料メーカーというのはこういうものをどんな目で見方をしているのか、早速、肥料メーカーはもうどんどんどんどんそういうものを取り入れようじゃないかとか、あるいは全く違った、いや困るという見方なのかですね、ちょっと私そこも関心がございますので、以上、三点教えていただければと思います。

◯池端農業環境対策室長 土着菌あるいはEM菌、総称しまして微生物資材というふうに呼んでおりますが、この微生物資材につきましては、使用目的というのが、まず一つは有機物の分解促進、もう一つは土壌病害虫の防除あるいは土壌改良あるいは臭気を抑えると、さまざまな用途があるわけでございますが、国内で使われている目的の大半が有機物の分解促進ということに使われているというふうに聞いております。
 さらに国内のメーカーでございますが、メーカーの話によりますと、国内ではかなりたくさんの種類が使われているというふうに言われておりまして、メーカーの方でも二百種類とかあるいは五百種類とか、さまざまな数があるようでございます。ただ、その効果とか機能とか、これにつきましてはさまざまな評価がございますし、また不明確な点が多いというふうに言われております。
 その原因といたしまして、対象微生物そのものの効果であるのか、あるいは土壌中に生息しておりますその他の微生物の効果であるのか、あるいは微生物資材そのものに含まれておりますミネラルでありますとかあるいはその他の添加物の作用であるのか、その辺がなかなかはっきりしたことが言えないといいますか、そういう状況にあるというふうに伺っております。
 本県におきましても、普及所の調査によりますと、土着菌を含めましてかなりの数がそれぞれの地域で使われているというふうに聞いておるところでございます。私ども、いろいろ現場で話を聞いてみますと、確かに効いているよというところと、いや、そんなにおっしゃるけど効かないよというものもございます。それは土着菌でありますように、その地域に昔から根差した菌というのが確かにその地域で効くであろうし、その菌をまた別のところに持っていってもまた条件が違うということで効かないと、そういうものがありまして、要するに普遍性がないといいますか、一律の効き目がどうも見えにくいと、そういう状況にあるようでございます。ただ私どもは県内各地でそういった取り組みがなされておりますので、その微生物資材の能力なりあるいは機能なり、そういったものをはっきり見きわめながら指導をしていきたいというふうに考えておるところでございます。

平成12年農林水産委員会
◯高橋委員 それでは、ちょっと水産関係でございますけれども、生けすのところで改善剤を使ったら非常に数年間で海がきれいになったという話を聞いたんですが、この取り組みについてどのようにとらえられているのか。
 それと、生けすの係留施設をつくってほしいという話があったんですが、こういう要望を受けていらっしゃるのかどうか。その点についてお伺いいたします。

◯前田水産試験場長 底質改良剤のお尋ねでございますが、先ほどの勉強会におきましてそういう発言があったということで、私どもとしましても調査をいたしてみました。西桜島漁協の一部の養殖業者の方で平成十年、十一年の十月ごろ、養殖の生けすの下に水産化マグネシウム系の改良剤を散布をしたということでございます。三カ月程度経過して、そこを確認したところ、海底がきれいになっていたというような潜水業者からの報告を受けたというようなことのようでございます。使用されました改良剤といいますのは、まあ底質改良にはいろんな泥をそのままそっくりしゅんせつする、あるいは覆土をすると、まあ覆ってそういう弊害をなくするとか、あるいは分解する菌を積極的に入れて改善すると、それから化学合成剤等でその細菌の分解を促進するというよな、まあいろんな方法があるわけでございますけれども、この場合はアルカリ性の性質のもので、底質を中性に、酸性になっている状態を中性に戻して底生生物が分解しやすいような状況、浄化作用を促すというような作用を持っていると言われております。
 ただ、これにつきましてはですね、メーカーでいろいろ開発しているものがたくさんございます。けれども、主観的な肉眼観察による効果はあると言われていたりするんですが、化学的なデータに基づく明確な効果というのが少ないというような状況でございます。そういうことで私どもとしましては、業者がやる場合において本当にそういう効果があるのかどうかというのを、まあ使用前と使用後についてどういうふうに変わるかというようなことについても本当にそういう状況になるのか、今後検証もしてみたいというようなふうに考えております。

◯高橋委員 今後この改良剤については検証してまいりたいというようなことでございましたけれども、やはり土においても土着菌あるいはEM菌、まあ今回もとらえられましたけれども、この改善剤、改良剤ですか、これなんかもまあ化学的なデータはなかなか得られていないということでございますけれども、錦江湾は御案内のとおり、やはり赤潮問題等で非常に漁業の方々が困っていらっしゃるという点で、下のヘドロの問題は深刻な問題であっただけに早急なこの問題に対しては取り組みをお願いいたしたいと思います。

平成20年農林水産委員会
◯酒匂委員
 次に、水産関係を二、三点聞きますが、水産物の流通対策ということで、輸入水産物の増大により県内漁業が重大な影響をこうむっているということで、秩序ある輸入対策をお願いしたいということでございます。
 今の現在の水産物の輸入の状況、鹿児島県の水産物に与える影響というのがわかればお知らせください。
 次に、EM菌を初めとする漁業環境の保全の有用微生物群資材というものにそれぞれの漁協さんが取り組んでいらっしゃいます。または各種ボランティア等も取り組んでおりますが、余り環境が改善しないということで、その辺の資材研究もしてほしいという要望が出ていると思いますが、今の状況、このEM菌ですね、実際に効果があるのかないのかも含めて教えてください。

◯松元水産技術開発センター所長 EM菌といいますのは、土壌改良材に使う微生物を集めたようなものでございまして、これが一つの商品として売られておるわけでございますので、それを水技センターが独自に使って、それを購入して試験をするというのは余りよろしくはないんじゃなかろうかというふうに考えております。
 それと、あちこちで、淡水の場合は効果があるとも言われてはおりますけれども、海の中でこれを使ったときにどうなのかということは、まだ我々もいいというふうには聞いておりませんので、漁協等が自分の漁場にまいてその後の水質の状況がどう変わるかというようなことであれば、その水質の分析等のお手伝いは可能であると思っております。

◯酒匂委員 はい、わかりました。ありがとうございます。
 EM菌につきましては、独自では検査はできないということで、漁協さんがやるときにはそういう検査のお手伝いをしますよということでございましたもんですから、我々の地域もやっていますので、またそのときはお願いをいたします。

平成20年環境生活厚生委員会

◯大園委員 最後なんですけれども、先ほどから産廃物が安定化するまで、有機物で二十年から三十年、無機物で五年から十年といういろいろな期間のことを話をされていますけれども、産廃業に携わる人、産廃関係に携わる方々が、例えば川なんかでEM菌を繁殖させて川をきれいにしようという取り組みとかですね、いろいろな方が環境をよくしようということをされていると思うんですね。
 そこで、こういう産廃処分場でも無害化する、安定化する方法というのは、いろいろな技術があろうかと思うんですけれども、そういった技術についてはどのように今とらえられているんですか。ただ散水して時間を待つとか、今後の検討課題でいいとは思うんですけど、やはりそういうこともして産廃物が安定化する、無害化するのは時間的にある程度の時間がたったら土に返りますよというような、そういう説明ができると地域の方も幾分安心されるんじゃないかと思うけど、そういう安定化する方法等について、県は何か材料を仕入れられているんですか、方法として。


◯新川廃棄物・リサイクル対策課長 新しい技術ということではございませんけど、現在検討しております施設構造では、廃棄物の早期安定化を図るために浸出水の排水管ですとか、埋め立てガス処理施設の配管、これらを活用いたしまして埋め立て層内に空気を積極的に取り入れる構造といたしまして、無機物の散水した水による洗い出し、それから有機物の好気性の微生物による生物分解、そうしたものによりまして早期安定化をさせることを考えておりまして、具体的方策につきましては、今後専門家の方々と相談しながら検討してまいりたいというふうに考えております。


平成23年環境厚生委員会
◯北野参事兼畜産課長
 それからもう一つ、さらに一番重要なのは、地域の皆さん方への環境対策ということが重要です。その中で、ふん尿処理、これは固液分離をして、そしていわゆる固形分については堆肥化していく。これは密閉型のコンポスト、堆肥をつくる機械がございますけれども、その中に入れて、外ににおいが出ないという形になっております。それから、あと水分のほうは活性汚泥法、これは従来行われている方法でやっておりますけれども、河川水に放流する際の色の濃い分については、活性炭等を用いて脱色をして放流すると。
 それとあと、臭気対策でございます。EM菌を豚に食べさせてそれでにおいを除去する方法、それから、養豚場内に細霧を行って匂い物質を吸着させて落とすと、それからロックウールににおい物質を吸着させて外に出していくと、それから光触媒、これは酸化チタンという物質ににおい物質を吸着させて、そして紫外線で分解させてにおいをとっていくという、そういうやり方がございます。
 こういう近代的な施設につきましては、先ほど二農場について申し上げましたけれども、こういうものを取り入れているところです。
 こういう施設をつくるというのは非常にコスト高になりますけれども、地域住民との協調を図っていくという意味では非常に重要なことではないかなというふうに思っています。


平成23年第3回定例会
◯環境厚生委員長(酒匂卓郎君)環境厚生委員会での審査結果等の主なものについて、御報告申し上げます。

 審査の過程の主な論議について申し上げます。
 陳情第五〇〇一号霧島永水地区に建設予定の大規模養豚場建設反対に関する陳情書など、関連する陳情三件につきまして、近代的な環境対策を講じている養豚場について質疑があり、「ふん尿処理については、固液分離を行い、固形分は堆肥化し、水分は活性汚泥法により処理する方法がある。また、臭気対策としては、EM菌を豚に食べさせる方法や、酸化チタンに臭い物質を吸着させ、紫外線によりその物質を分解させるなどの方法があり、県内では、これらの近代的な環境対策を講じている養豚場がある」との答弁がありました。


  • 最終更新:2013-11-22 04:53:14

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